小さい美優紀ちゃん♀が
アーティスト彩ちゃん♀にメロメロな話


「美優紀ー早くおっきして」

「やぁ…」

「もぉごーはーんー!」

「あい」

私には1人娘がいる
名前は美優紀
大学生の頃バイト先の先輩である
愛菜と結婚して
半年で美優紀は産まれた
可愛くて目に入れても痛くない子

「ママっ!でぃーぶぃいー!!」

「はいはい」

美優紀の最近のお気に入りは
歌手の山本彩
テレビで流れてから
すごくハマってしまった
そして今日はそのライブ
仕事終わりの愛菜も合流して
家族で行くことに


「菜々こっち」

「愛菜~」

愛菜と合流して
美優紀は愛菜の抱っこで
会場へ

「え、愛菜
入り口こっちやで」

「いや俺らはこっち」

向かったのは関係者席
わけも分からず
席に着いたけど
興奮状態の美優紀を抑えるのに必死で
それどころじゃなかった

ライブが始まり大盛り上がりで
私も楽しくなってしまう
1回はけてアンコールも終わり
最後の挨拶

「ありがとー!
最後の挨拶を…」

「まだ終わっちゃダメー!!!」

「へ?…
あ、ちょっと美優紀!!!」

突然子供声がしたと思ったら
我が子が椅子に立ち叫んでいる
慌てて抱き上げ周りに頭を下げる

「ハハッすごいっラブコールやな
あんな小さい子が
みんなに聞こえる声でなぁ
…よし応えよかな
予定になかったけどいいよね!」

近くにいるスタッフさん達は
慌ててるけど
バンドの人達は楽しそうに笑ってる

「それでは聞いてください

スマイル」






「もぉ美優紀
ダメやろー?あんなことしちゃ」

「ふふふ」

「もぉ…これ、愛菜の血?」

「たぶんな
さて、美優紀
楽しみは終わりちゃうぞー!」

「なになにー!」

「え?どういうこと?」

「おいで行こう」

愛菜は微笑んで
どんどん奥へ

「うそ、楽屋?」

「失礼しまーす」

「おぉ!愛菜っ!久しぶり」

扉に入ると
さっきまでステージにいた彼女
笑顔でハイタッチしてるし

「どういうこと?」

「あぁ彩は高校の後輩やってん
連絡とれんかったからさ
あんま2人に言われんくて」

「ごめんな携帯変えて連絡先も
消えてもうてさ」

「いやいや
てかありがとうな招待してくれて」

「ええよええよ
えっと美優紀ちゃんやっけ?」

「…」

「あれ、ちょっとイメージとちゃうかったか?」

「いや、多分…混乱してるんやと思う」

「ハハッ美優紀ちゃん
さっきは叫んでくれてありがとうな」

「あ、ごめんなさい
うちの子が迷惑を」

「いや、感謝してます」

「え」

「正直納得できてなくて
でも時間とかルールに縛られて
終わろうとしてしまった
けど美優紀ちゃんの声でハッとしました
ありがとうな」

「ほら、美優紀
ありがとうって」

「あい」

「ハハッシャイやな
よし、愛菜!奥さん
美優紀ちゃん借りるわ」




「よし、美優紀ちゃん見てみ」

美優紀ちゃんと手を繋いで
ステージに来た
下に目をやるとキラキラした目で
客席を見てる

「うんいい顔」

「しゃぁたん」

「んー?」

「ありやと」

「っ///おぉ
大したことちゃうやろ」

「しゃぁたんしゅきよ」

ギューーーッ

「かわいいな…このまま持って帰りたいわ」

「しゃぁたん…」

「重っ、えっ!!寝たん!?
ちょいちょいっ」

急に重なったから見たら
寝息を立てていた
子供ってこんなもんなん?
恐るべし…

「あー寝ちゃった?」

「ビックリした」

「ほらー美優紀
彩さん困るから…んん離れない」

「力強っ」

「よっぽど離れたくないみたい」

「まぁ寝てくれて良かったわな
起きてたら帰らんって
泣きじゃくったやろしな

彩今日はホンマありがとうな
忙しいのに
これからも応援してるし
頑張ってな」

「…」

「彩?」

「愛菜…奥さんと連絡先交換してええ?」

「「ええ!?」」

「美優紀ちゃんと
もう会われんってのは
なんか嫌になってもうたわ」

「ハハッ…なんやそれ」

「今日のライブでもそうやし
さっきもやけど
ほんまに癒された」

「そう言ってくれるなら
こちらこそやわ」

「ありがとう」

「せーのっ、おっーやっと美優紀とれた
よいしょっと
じゃあ彩さんまた連絡します」

「はいっ私も連絡します」



(彩さん取材待ってます)

「あ、はーい!今行きますっ!

よし、頑張るかっ!」