「表彰?」

「そっ、ほら見てみて」

「あ、ホンマや」

みるきーから渡された雑誌を見ると
そこにはゆーりと彩さんがいた

「検挙率NO.1のイケメン師弟コンビ…ねぇ」

「そ、彩ちゃんの部署ってみんなイケメンよなー」

「んー、まぁ…でもなんでゆーり」

「分かってるくせに
どーみてもイケメンやろ
この雑誌もマイナーなはずやのに
売上すごいらしいでー」

「へぇー…でも」

たしかにカッコイイ…
笑った時に潰れちゃう目は可愛いねんなぁ

「へぇーへぇー」

「なに」

「んー?朱里もそんな顔するんやーって
あ、ゆーりくんや」

「え?…あ」


(太田くん雑誌見たで!)
(かっこよかった〜)
(一緒に写真撮って)

「あー、はは…写真はちょっと
うわっ…えぇぇ」


「わぁ、モッテモテ」

「…」

「あら?不機嫌?」

「別に」

「朱里もヤキモチ焼きやなー」

「…ふーんそんなみるきーはええの?」

「え?…あ」



(山本さん今日もかっこいい)
(あの、この事件の書類でー)

「えーっと、あぁハハッ」


「彩さんもモテモテ…みるきー?」

「フフフフッ…ちょっと行ってくるなぁ」

「あ、、、うん…
恐ろしい顔…彩さん生きて帰れるんかな」




ガチャッ
「ただいまー」

今日、ゆーりの方が早く帰ってきてるはず
それやけど部屋の中からこえはない
リビングの扉を開けるとソファーで寝ていた

「もぉ、服着てや…」

上半身裸で寝るって
もう寒くなってんのに…風邪ひくやん

ブランケットを持って
ゆーりのところにいく

「体…綺麗やな」

鍛えられた体に綺麗な顔
まるでアイドルやな…
そりゃ、雑誌にも選ばれるか

惹き込まれるように顔を覗いてたら
目がゆっくり開いた

「おかえり、朱里さん」

「ただいまそんな格好やったら
風邪ひいちゃうやろ」

「眠かったからさ」

「モテ疲れですか?」

「なんですそれ…モテ?」

「雑誌にのって声掛けられてたやん」

「あー、別にどーでもいいです」

「とか言って可愛い子が…

え、ちょっと」

ゆーりが突然近づく床に押し倒された

「こんな綺麗で僕のタイプど真ん中な
女の人が恋人なのに
他の人見る必要ないでしょ?
不安になっちゃいました?」

「不安にはなってない、ちょっと
嫌やっただけ…ンッ」

「可愛い…」

「ほんま?」

「当たり前でしょ
可愛すぎる…大好き…
めちゃくちゃに抱いてあげたい気分」

「明日朝早い」

「ええやん、ダメ?」

「そんな目でみんといて」

「朱里さん…可愛い」

「…ずるい」

「好き」

「…私も」

そのまま肉食な後輩に朝まで愛された


「腰痛い…」

「ごめんって…」

「何回したと思ってんのよ
もぉ最悪今日聞き込みとかやること多いのに」

「だって朱里さんが可愛いのが悪い」

怒ってると言うのに
私の背中から抱きつき首元に唇を寄せる
ゆーり
今まで色んな男と付き合ったことあるけど
こんなことあったっけ…
どこか冷めてしまってた気がする
でも今は

「もぉーくすぐったい」

「こっち向いて」

「いや」

「…そうですか」

「だから私は…」

「朱里…」

「っ///」

低い声で耳元で呼び捨てで
体の芯が暑くなった

「朱里…こっち向いて」

「…」

「愛してるで」

「うん…///」

「ねぇねぇ…」

「ん?あ、ちょっともぉさすがに無理っ」

「ちょっとだけ」

「なんやねんちょっとって」

「じゃあ…いっぱい」

「ちょ、ダメっ…あかんって」

ゆーりに覆いかぶさられ
混乱してたそのとき

ドンドンドンッ!!

「え?なに!?」

「ええやん…」

「アカンってばー!!」

ドスンッ!!

「イッテェェェ…」

「だれやろ
はーい…え?みるきー??」

「朱里ぃぃぃ!!!」

「どーしたん!!」

「彩ちゃんと別れる!」

「はぁ!?」