俺には幼なじみがいる
小さい頃からずっと一緒だった
うちの親も自分の子供のように可愛がっている
年下の女の子
初めは妹やって思ってた
でもいつの間にか…好きになっていた
誰よりも強くかっこよくなりたい
彼女に胸を張って好きだと言うために
そのために警察官になった
なのに

「彩ちゃーん」

「…なんで鍵あけれんねん」

「んー?彩ちゃんママが鍵くれたのっ
彩が心配やからってー
たまには実家帰らないとやで
あー!!またタバコ吸ってる
もぉー!体に悪いっ!」

俺の部屋なのにどこに何があるか知ってて
勝手に俺の手から付けたばかりのタバコを
取りあげて消された

「あーそういえば
朱里とゆーりくん取り締まりしてるとき
見たでー
なんか険悪な雰囲気やったけどー
大丈夫なんかなーホンマに」

「…」

美優紀からある日言われた
今日から同じ職場だと
耳を疑った
慌てて振り返った時
いつもみたいな意地悪な顔で

私もお巡りさんになってんで!

って…


「刑事課もやりがいありそうやんなー
私も移動しよかなー」

「アホか受け入れ拒否じゃ」

「えーなんでよ!」

「危ない」

「そんなん朱里やっておるし」

「朱里は俺が守る
2人も守られへん」

「朱里が1番かー」

「…」

分かってる、美優紀は待ってるんや
俺が言うことを
俺の一番になって欲しいと
そばに居てくれという愛の告白を
でも、どーしても俺は

「そりゃ大事な部下やねんから」

言えないんだよ




「朱里さん夕飯です」

「ん」

「…ハハッ」

うわぁ、、好きな人と部屋で二人っきり♡
なんて言葉だけで流れるのは
地獄のような空気だけ
はぁ、、もう帰りたい

「あ、これ」

「へ?」

「私が好きなやつ」

「あーこのサラダとシーザードレッシングで
このタイプのカフェラテでしょ」

「…きも」

「なんでっ」

「…フフッどんだけ好きなんよ私の事」

「っ///
め、めっちゃ好きですよそりゃ!」

「ハハッ…あーもぉアホらし
なんか無視するのも疲れた」

「ほんまですよ僕ストレスで
どーにかなるかと思った」

「フフッ全く子供やな」

「大人です!」

「子供やでまだまだ」

「っ…うい」

「フフッ」

綺麗やな…この笑顔が好きになったんや
パトロールのときに小さい子に見せたこの顔
あまりにも綺麗で心が踊った
こんな近くで見れるなんて

「幸せだ…」

「は?」

「あ、すみません何も無いです
ご飯食べます」

「太田くんはさ
なんでみるきーと仲良いん?」

「え?あー美優紀さんは
新人研修のとき担当してくれて
そこから仲良くなりました
もともとフレンドリーな方ですもん
何も気にせずって感じで」

「ふーん、、」

「何でですか?」

「いや、何となくナンパでもしたのかと」

「ブッ!!僕のことなんやと思ってるんですか」

「んー、、生意気ながきんちょ」

「ひどっ…これでも大人の男」

「そんなに見えへん」

「…あぁプライドが削られていく」

「プライドなんか…あっ!あれっ」

「え?…あっ!」

窓の外にはマル秘の姿があった
やっぱりあの女の人と繋がってたんや

「どうします?押さえますか?」

「アホなん?
なんの証拠もなく行っても意味ないやろ?
何とかあの女の子と繋がって話でも聞けたら
いいんやけど…」

「…なるほど」

「しばらくは張るしかないわ
私、彩さんに連絡してくる」

「分かりました」

あれが犯人、凶悪犯
その彼女があの子か…可愛い子やな
騙されてんのかな?それとも
悪い人なんかな…
マル秘が帰っていき
女の子だけが外に出てきた買い物にでも行くのかな
道路を歩いているとその子の後ろに
黒づくめの男が1人、その瞬間

「はっ!?」

突然女の子に抱きつき
路地裏に連れて行こうとする
強姦やっ!!助けへんとっ!

「朱里さんっ!出ます!!」

「は?えっちょっと!!!」