「もぉ、どこ行くんよ」

「…」

「これ誘拐やで
無理やり車乗せてさ帰り道ちゃうし」

「…」

「むっ…すぅ、、


助けてぇぇー!!」

「うぉ!アホかっ!窓閉めろボケ!」

「彩ちゃんがなんも言わんからやろ
訳分からんの!」

「…外見てたら分かるやろ」

「え?…あ」

「はい、着いた」

「ここって…」

着いたのは小さい頃
よく遊んだ公園

「なんでこんなとこ」

「久しぶりに遊びたくなってな」

「ちょっとええ歳したおっさんがなにを」

「うっせ!初心に戻るんや」

「ちょっと落ちたら危ない!」

「…おぉー意外と低いねんな」

「当たり前やろ私ら成長してんから
ええから早く降りてきーや恥ずかしい」

「昔は逆やったな
美優紀が勝手にジャングルジム上がって
降りれんくなって泣きわめいて」

「…なによバカにしたいわけ?」

「あんとき美優紀のスカートの中眺めてたなー」

「はぁ!?何言ってんのよこのド変態!」

「このままどっかに行くんちゃうかって
不安やった」

「え?」

「俺の事なんか気にも止めずに
どこかへ行きそうな気がしたんや
そんときに決めた、どこへ行っても
捕まえられるやつになろって」

「だから警察?
てかまるで私犯罪者やん」

「そーや結婚詐欺や」

「は?」

「なんやねんお見合いって
聞いてへんぞ」

「…パパもママも心配してくれてる
元々警察も反対やってん
これ以上親の期待背くのは無理」

「あっそ」

「なんなん!そもそも彩ちゃんがさ」

「結婚するか」

「はぁ?」

「はい、言った」

「なんか無理やりやん」

「そんなことないやろ」

「ムードもなんもないし
なんなん?そんな仕方なくみたいな
私が彩ちゃんに散々好きって言うてるもんね
そりゃ言うか、あーあ」

「勝手に納得すんなよ
人の気も知らんと」

「分からんよ!分かるわけないやん
分かれって?幼なじみやねんからって?
じゃあ彩ちゃんも分かってよ!
昔からずっとそう自分勝手でさ
私に振り回されてるとか言うけど
こっちのセリフやわ!彩ちゃんの言葉一つで
こっちがどれだけ…」

「しゃーないやろ!!
こっちは何年も悩んでたんや
プロポーズの言葉なんか…思いつくか」

「は?」

「…幼稚園の時は花束いっぱいでお城の前でって
だから大阪城行こうとか思ってたけど
中学やったら気取ったら嫌やとか言い出すから
普通に食事しながらとかって思ってたら
最近になってサプライズは必要とか
あーーー訳分からん、コロコロ変えんなよ!
結局何してええか分からんくなったやんけボケ!」

「…プッなにそれ
お城ってシンデレラ城とかやで
なによ大阪城って、、しぶ」

「城は城やろが…
こっちやってな準備が必要やねん
理想高すぎんねん」

「…アホみたい
そんなんに迷ってたん?」

「あ?」

「そんなん…大好きな人がしてくれるなら
どんなのでも嬉しいに決まってるやん」

「…」

「彩ちゃん、ちゃんと聞きたい」

「…美優紀
待たせてごめん、これからも
鈍感で気づくの遅い俺かもやけど
お前と一緒にいたい

結婚してくれ」

「…いーやだっ」

「はぁ!?お前な話が…ンッ!?」

「ずっと待たせた仕返し、フフッ
結婚しよ彩ちゃんっ!!!」

「うぉっ!!飛び乗ってくんなよ
危ないやろ」

「彩ちゃんは落とさへんの分かってるもん」

「当たり前やろ大事な、嫁やねんから」

「フフッ嫁ー」

「ったく、あ」

「なにー?」

「美優紀の母さんと父さんに挨拶行かな…」

「あー、、パパ彩ちゃんのこと認めてないもんね」

「お前っ、それを言うな」

「そりゃ警察になるのは彩ちゃんの影響って
分かってるもん、怒ってるよー」

「うわ、最悪」

「でもたまに聞いてくるで
彩は元気なんかって」

「…はぁ憂鬱や」

「えー、じゃあ止める?
私お見合いしようか?」

「アホか、んなもんさすかボケ
他の男をすぐに出すな」

「嫉妬?可愛いー」

「うるさい」