「お疲れ様ですー」

出勤すると人数は意外と少なくて
多分パトロールやなー
荷物をデスクに置くと
パソコンを打ってるなぁちゃんが見えた

「なぁちゃんおはよう」

「…」

「なぁちゃん?」

「…おはよう」

「どーしたん!?
目のクマすごいっ!!」

「…」

「ん?」

「っ、、ゆーりぃぃー!!!」

「えっ!うわっちょっと
なんや!抱きつくな!暑いっ!」

「お疲れ様で…
何してんの?太田くん
そういう趣味?」

「違いますっ!朱里さんっ
なぁちゃんどーしたんよ」

「俺はもうダメだぁぁぁ」

荒ぶるなぁちゃんを何とか落ち着かせて
ついでになんか冷たい目で見る朱里さんを
連れて誰もいない会議室へ

「何があったん?」

「…っ、っゆうちゃんが、、出ていった」

「は!?彩希さんが!?」

「っ、、、うぅぅ」

「何でそんなことに」

「昨日さ隣の部署の人らと飲み会やって
二次会で女の子たちのお店行ってん
当たり前やけど俺はどーでもいいから
でも話さんのは良くないからさ
普通に話しててさ
そしたらなんか気に入られちゃって
刑事ってことも知ってさ
家まで送って欲しい怖いとか言われて
そりゃ断ったよ!でも引っ付かれちゃって
ボーイさんに頼んで離してもらって
疲れさ、ゆぅちゃんに癒してもらおーって
家に帰って」

「そこで?」

「いや、ゆうちゃんも分かってくれてて
仕方ないねって」

「うわ、大人」

「だから少しでも嫌な思いさせたくなくて
早くお風呂入って匂い落として
イチャイチャしよって
願わくば、、キスでもなんて思ってたら」

「ほぉ、、」

「風呂上がって
ゆうちゃんに近づいたら泣いてて」

「…」

「もうなぁちゃんが分からないって
そこら辺にあるもの投げられて
出ていっちゃって
追いかけようとしたけどショックでさ
携帯見たらその時の女の子から
何もしてないのに
気持ち、良かったとかっ…書かれてて
それきっと見ちゃって…」

「それでどこに?」

「ゆぅちゃんのお母さんから
家にいるって連絡もらってる」

「でも誤解なんやろ?
それならちゃんと」

「分かってる
でも泣かしちゃった…こんなん嘘やんって
言える男でいてあげれなかったんだ」

「…」

「岡田くん良い彼氏過ぎて」

「…朱里さん」

「彩希ちゃんも分かってるんちゃうかな?
連絡しないままだったら
何も起きないと思う」

「…もう、終わりってことですか?」

「私は彼女じゃないから分からないけど」

「…」

「岡田くんが決めな」

「…はい」



「あれ?」

「あ、、こんばんわ」

仕事が終わってゆーりは
岡田くんと飲みに行ったから
近くのコンビニに行ったら
彩希ちゃんがいた

「ねぇ、お茶しない?」




「そうですか
なぁちゃんから聞いてるんですか」

「うんまぁね
朝から泣きながら太田くんに
引っ付いてたから
なにか目覚めたのかと思ったわ」

「ハハッそれはキツイですね」

「ほんとにね
で、彩希ちゃん」

「…誤解って分かってますよ
きっとその女の子が
困らせようとしてるなんてこと」

「じゃあなんで」

「高校の頃からね彼ホントにモテてたから
それは分かるんです
優しくてかっこよくて面白くて
一緒にいるとすごい幸せになる
だからこそたまに不安になるんです
私なんかでいいのかな?って
でも彼女だからって言い聞かせてたんです
昨日は香水の匂いプンプンで
ムカついたけどなぁちゃんすごい苦しそうだったし
もういいやってお風呂はいってもらって
上がってきたら沢山ひっつこうなんて思って
そしたら連絡見えちゃって
…それ見てあぁ、そうなんだって思って
信じてあげられなかった
その時点でダメなんです
あんな誠実な彼なのに信じなくて
きっとこの子みたいに素直な子がいいんだって
そう思ったら苦しくて
なぁちゃんに当たって…避けてしまった」

「…そっか
岡田くんも言ってた
信じてもらえる男じゃないと
ダメなんだって
泣かしてしまったってさ」

「…」

「そんなに思いあってんのに
私ってさ太田くんに告白されてん
そりゃー何回も
今でもしてくるくらい
でもそれでも心配やもん
彼も一緒優しすぎて腹立つねんな
好き好き言うてるなら私だけに優しくしろっての」

「ハハッ」

「信じ合える関係って素敵やと思う
でもさそれよりさ
疑って傷ついてそれでもやり直せる
そんな関係の方が難しいしもっと素敵な気がする」

「朱里さんはゆーりさんと
そうなれると思いますか?」

「どーやろなぁ
でも、なんやろ初めてやねん
あんな人に出会ったん
馬鹿みたいに真っ直ぐ人を信じて
正しいことを守れるっていう
だから、なれるかも
彼にとって私はどうか分からないけどね」

「そんなことないです
ゆーりさんはずっと朱里さんを」

「それは彩希ちゃんにも言えるよ
岡田くん新歓のときも
しっかりと断ってたし
超絶可愛い彼女がいるんです
他に何も見えないー!とか叫んで」

「バカ///」

「たぶんもう、、あっきた」

「ゆぅちゃん」

「なぁちゃん、、」

「朱里さん迎えに来ました
帰りましょう」

「うんっ、、頑張れ彩希ちゃん」