美優とは何事もなく上手くいってた
毎日一緒に帰って
他愛のない会話をして、家族でご飯して
受験ももうすぐやなーって
だからか最近美優は元気がない

「美優、聞いてるんか?」

「あ、ごめん何?」

「いや、ええけど」

美優の家まで送るけど
いつもみたいにさぁちゃんも部屋にーとか
そんなこと言うことも無くなってた
先生も進路のこと結構言うてたし
ストレスになってるんやろか
そういう時、彼氏ならきっと優しい言葉を
かけて、励まして勇気づけないといけない
俺は変わったんや、少しは大人になった
恥ずかしがらず正直に

「美優、部屋行っていい?」

「え?…あぁうん」

部屋に入るとなんだかいつもと雰囲気が違う

「なんか、部屋変わった?」

「模様替えしただけやで」

「そーか」

「うん」

「えっと、そのなんか、えー…あったか?」

「え?」

「いやっ、ほらなんか元気ない気するし
いつもならウザイくらいに絡んでくんのに
なんか上の空ってか、そんな感じやし」

「…」

「悩んでるなら、その話は聞いたる」

「…フフッ」

「な、何笑ってんねん!」

「ごめんごめん
さぁちゃん変わったなーって
昔なら私のこと全然見てないって
感じやったのに…見てくれてたんや」

「当たり前やろ…その、彼女?やねんから」

「…うん、そうやね」

「だから、なんやねん
なんかあるんやろ?」

「…うん、さぁちゃんはそのままでいてて」

「なんやそれ
だから俺は言うてるやろ?昔から
こーいう性格で…美優?」

美優は立ち上がり
後ろを向いた
俺はよくわからず立ち上がり
美優の後ろ姿を見つめる

「はぁぁ、ごめんっ!さぁちゃん」

「?」

「私と





別れてっ?」

「…は?いや、いやいやいや
え?なんやねん、なんの冗談や」

「ずっと迷っててん
私ホンマにさぁちゃんのこと
好きなんかなーって」

「は?」

「さぁちゃんとは昔から一緒やからさ
その安心?それで好きと間違えたんかなって
そもそも中学生の恋愛ってそんなもんかなー
高校生になったら他にも出会いあるし
それで好きな人とかできるかなーとか思って
ほら、さぁちゃんも彼女とか作ってさ
経験を…」

「おい、いい加減にしろ
今なら嘘やって謝ったら許す」

「…謝るもなにもホンマのことやで
さぁちゃんやってずーっと言うてきたやん
俺はお前を好きじゃないとか
どーでもいいとか、興味ないとか
彼女ってものに興味出てちょうどいいとこに
私がおったからやろ…」

「は?いやそれは…」

美優の顔は怖かった
喧嘩したときでもこんな顔しないのに
俺は1歩下がった
すると美優はまた笑顔になる

「だから、しんどいかな?って
私もずーっと追う恋愛やったし
おわれる恋愛もしてみたくなってん」

「そんなん…」

「さぁちゃんも1回は追う恋愛してみたら?
誰かを好きで仕方なくて
その人しか見えへんって言うやつ」

それは、お前や俺は美優のことを…
そう言いたかった

「疲れてんなー
さぁちゃんとおるのも」

「なんやねんそれ…
はっ…そんなもんか、どーせ
俺はちゃんとしようって大人にって
でも!お前の中では面白がってたんやな
柄にもなく大事にしようとか思ってさ」

「そーやってさぁちゃんキャラと違う」

「最低やなお前…
お前なんか少しでも好きと思った
俺が間違いやったわ
そんな奴とは思わんかった」

そんなに言わんでええやん
美優にも理由があるやろ
大人になるんやろ?こんなことで

「お前なんか」

ちゃんと話し合えばわかる
きっと何かがあったんや

「お前なんか」

何年一緒におるねん
こんな簡単に俺らの関係は

「お前なんか

出会わんかったらよかった
二度と、俺に構うな」


崩れるもんなんや…





そこからの日々はあまり覚えてない
両親が気を遣って俺らを離して
会わないようにしてくれてた
俺も少しは落ち着いてもう一度話そうと
思っていた
受験が終わって落ち着いたら
そう思っていたのに


「どういうこと…?」

「んー?だからみるきーは


奈良の高校に行った」

同じ高校に行けなくてもせめて
そう思っていたけど美優は大阪でもなく
奈良へ行ってしまった
きっとおばあちゃんの家に住むんやろう
引っ越したくなるほど俺の事嫌やったん?
どーでも良かったん?
なんや、、ホンマに


しょーもない女やったんや