「彩デートしよっ!」

「んぅ…」

休みの朝
ハイテンションで私の横にきて
起こされた

「…めんどい」

「なんでやねんっ
ほらここ!」

「テーマパーク…?」

「な、行こっ?」

「っ///」

「よし、決まりっ
ほら、彩用意早くっ」

「んー起こしてーっ」

「喜んで!!」

優紀は嬉しそうに私を抱える
体はだるいし
できたら寝たいけど
珍しく子供らしさ出してくるから
許してしまう


「なんでバイクじゃあかんの」

「長い間つかまるのしんどい」

「だからってさぁ」

「なに?私の運転文句ある?」

「そーじゃなくて

大人に見えるやんか…」

「なんて?」

「何もない」

ボソボソ何か言うてるけど
不満があるらしい
車の方が楽やと思うねんけどなー

カシャッ

「なに撮ってんの?」

「SNS載せてええ?」

「は!?何言うてんの!」

「冗談やって…」

「…」



「うぉー!彩!あれ乗ろ!」

「ちょ、ちょっと早いっ!!」

「彩遅いー!」

「もぉ!」



「次あれ!」

「えー休憩しようや…」

「ええやん、ほらほら」

ホンマに楽しそうな顔してるわ
いつも見ている大人な表情は見せない
もしかしたら優紀は
ほんまはこんなふうにいたいんかもな
周りの作る大人なイメージのせいで
素直になれないのかな?
それを私だけに見せてる

「フフッ」

「なに?」

「んーん
なぁアイス食べよ?」

ギュッ

「え、いいん?」

「まぁ知ってる人おらんしええやん」

「…うんっ」

テーマパークには遅くまでいた
あたりは暗くなり
私たちは車に乗る

「あー楽しかった!」

「疲れた。。。」

「彩も歳やなぁ」

「はぁ?」

「…ごめんなさい」

「まぁでも久しぶりかも
遊園地なんて」

「彩楽しかった?」

「…うん、楽しかった」

「そっかよかった」

この子は不思議や
さっきまで子供の顔で笑ってたのに
今は私より大人な顔で微笑む

「優紀ーこの道を…」

「スースー」

「寝たんか」

今度は子供の顔で寝てる
少し運転の休憩に
近くにあったコンビニに止まる
携帯見たまま寝て…あ

優紀の携帯の画面には
SNSのページ
クラスのいろんな子達が
恋人との写真をアップしてる
そうやんな
優紀やってほんまは周りの子達と
同じように…

「んぅ…」

「フフッ子供っていうか
赤ちゃんみたい」

頬を触ると満足そうな顔
あーこの気持ちはなんて言うんやろう

かわいい
あんしん
おちつく
ここちいい

どれもそれっぽいのに
なんか違う

「なんやろ…」

頬を撫でた手を
頭にやり撫でる
柔らかい髪の毛
色素の薄い髪

あぁ…そっか
簡単や

「愛おしい…やな」

まさか自分が
こんな気持ちもてるようになるなんて
少しおかしくて笑って
優紀に顔を近づけたとき
優紀の目が開く

「うわっ!

えっとこれは
あの、そうゴミがっ…

ンッ///」

「愛してるよ、彩…」

「っ///」

「フフッ真っ赤」

「う、うるさい
コンビニ行ってくるから」

バタンッ!!

「ハァハァ…なんなんよ

あんなん…恥ずかしいやんか///」



「ハハッしゃがみ込んでる
愛おしいのは
彩ちゃんの方やんか」