(まだかなまだかな)
(ホンマに王子様なん?)
(すごいから
高校の時から大人気で
女の子に優しくて理想やねんで!)
(え、あの人!?)
(そう!!)
「おはよ」
(おはようございますっ!)
「難波高校の子やんな?」
(はいっ!)
「ハハッもう懐かしいわ
高校生活楽しんでな」
(あの!)
「ん?」
(か、彼女とか
いますか!?)
(ちょっと何を…)
「彼女…か
いないよ」
(え…?)
「でも、好きな人がいる
すごい大切な人…
はぁ…じゃあね!気をつけて」
(…え、あ)
(好きな人って片想いってこと?)
(噂で聞いたけど
王子って教師と付き合ったらしいで)
(えーすごっ
その人かな?)
(でも別れてるなら…チャンスあるよな)
あれから2年経った
遠距離恋愛の俺と彩
俺は少しでも大人になりたくて
彩を早く迎えに行きたくて
一生懸命やった
でも距離は残酷で俺の思いは届かなかった
「お、王子ぃ」
「岸野その呼び方やめて」
「えーいいやんかぁー」
「はぁ、、久しぶり」
「んっ久しぶりー
大きくなったな」
「変わらんやろ」
「いや変わる変わる
大人になってる」
「…」
「嬉しくない?」
「…」
「もっと早く言われたかった
って感じやな」
「岸野、彩は…」
「まだ」
「そうか…」
「でも、ちゃんと」
「分かってる
ちゃんと行くから」
「うん…頼んだで」
「あぁ…悪い
どんなときも中途半端で」
「ええよ」
「…」
「さっきの話聞いた
彼女おらんって」
「彩が望んでたことやから」
「…変なとこ大人になったな
なんか、寂しいわ」
「彩を追い詰めて
彩を変えたのは俺やから」
「それはっ」
「俺、ホンマにアカンやつやな」
「渡辺くん…」
「とにかく今日行くから」
「分かった」
バスで数分のところに
彩はいる
慣れた道を歩き階段を登る
ガラガラ
「山本先生来たで…」
ピッピッピッ
シューシューシュー
「…」
機械にいっぱい繋がれた体
彼女は事故にあって
意識が戻らない
1年も
一体何があったのか
それは
1年前
毎日必死に勉強して
大学を目指した
安定した職について
安心させてあげたかったから
だから連絡もあまり取れず
会いに行くこともほとんど出来なかった
「優紀、電話して大丈夫なん?」
「彩の声…聞きた、、…スースー」
「…」
頑張れば伝わる
安心させれる
おれは先しか見てなかった
今の彼女を見ていなかった
そしてあの日
バイト終わり
岸野からの着信で何事かと思うと
「彩が別れるって」
「は?」
「渡辺くんのところに行って
伝えるって言うてた」
「彩最近結構元気なくて
それで…」
「そんなん嫌に決まってるやろ!」
家を飛び出し
大通りに出た時
彩がいた
「彩っ!」
「っ…」
「岸野から聞いた
別れるって」
「ごめん、もう耐えられない」
「耐えられへんって…
大丈夫大学に入って
バイトしてそれなら彩を」
「これ以上…頑張る優紀
見たくないの」
「なんやねんそれ…」
「ごめんな?ありがとう」
「待てって!」
「離して!」
「彩っ!!!」
「離しっ…」
「彩っ!!」
勢いよく俺を振り払った彩は
反動に耐えきれず体が仰け反り
そのまま
ドンッ!!!!
え?
彩…?
そこからのことは
周りが動くだけだった
救急車に乗り
手術を受け
赤いランプが消えたと思えば
彩はたくさんの管に繋がれたままだった
そこから意識が戻るか分からないと言われ
そんなはずないと
昼夜問わずずっとそばにいた
しかし意識は全く戻らなかった
彩の顔を見る度に自分のことが憎かった
俺が追い詰めた
俺が彩を苦しめた
だから彩は別れたかったんや
このままではおかしくなる
だから俺は
「さよなら…彩
また来ると思う
でも今日ここを出たら
俺は彩の教え子になるよ
彼氏なんか言わない
もう苦しめない…
ごめんな、彩」
返事も何も無く
俺は病室を出た
立てなかった
膝から崩れ落ちた
あの日から1度も泣かなかったのに
涙が止まらなかった
大人になりたいと願う度
絶望する
大人になんか自然になれる
焦らなくていいと彼女は優しく
抱きしめてくれたのに
俺は何も分かってなかった
大人になれなくてもいい
子供でいい
俺はどうなってもいいから
神様どうか
彼女を幸せにしてください
(ホンマに王子様なん?)
(すごいから
高校の時から大人気で
女の子に優しくて理想やねんで!)
(え、あの人!?)
(そう!!)
「おはよ」
(おはようございますっ!)
「難波高校の子やんな?」
(はいっ!)
「ハハッもう懐かしいわ
高校生活楽しんでな」
(あの!)
「ん?」
(か、彼女とか
いますか!?)
(ちょっと何を…)
「彼女…か
いないよ」
(え…?)
「でも、好きな人がいる
すごい大切な人…
はぁ…じゃあね!気をつけて」
(…え、あ)
(好きな人って片想いってこと?)
(噂で聞いたけど
王子って教師と付き合ったらしいで)
(えーすごっ
その人かな?)
(でも別れてるなら…チャンスあるよな)
あれから2年経った
遠距離恋愛の俺と彩
俺は少しでも大人になりたくて
彩を早く迎えに行きたくて
一生懸命やった
でも距離は残酷で俺の思いは届かなかった
「お、王子ぃ」
「岸野その呼び方やめて」
「えーいいやんかぁー」
「はぁ、、久しぶり」
「んっ久しぶりー
大きくなったな」
「変わらんやろ」
「いや変わる変わる
大人になってる」
「…」
「嬉しくない?」
「…」
「もっと早く言われたかった
って感じやな」
「岸野、彩は…」
「まだ」
「そうか…」
「でも、ちゃんと」
「分かってる
ちゃんと行くから」
「うん…頼んだで」
「あぁ…悪い
どんなときも中途半端で」
「ええよ」
「…」
「さっきの話聞いた
彼女おらんって」
「彩が望んでたことやから」
「…変なとこ大人になったな
なんか、寂しいわ」
「彩を追い詰めて
彩を変えたのは俺やから」
「それはっ」
「俺、ホンマにアカンやつやな」
「渡辺くん…」
「とにかく今日行くから」
「分かった」
バスで数分のところに
彩はいる
慣れた道を歩き階段を登る
ガラガラ
「山本先生来たで…」
ピッピッピッ
シューシューシュー
「…」
機械にいっぱい繋がれた体
彼女は事故にあって
意識が戻らない
1年も
一体何があったのか
それは
1年前
毎日必死に勉強して
大学を目指した
安定した職について
安心させてあげたかったから
だから連絡もあまり取れず
会いに行くこともほとんど出来なかった
「優紀、電話して大丈夫なん?」
「彩の声…聞きた、、…スースー」
「…」
頑張れば伝わる
安心させれる
おれは先しか見てなかった
今の彼女を見ていなかった
そしてあの日
バイト終わり
岸野からの着信で何事かと思うと
「彩が別れるって」
「は?」
「渡辺くんのところに行って
伝えるって言うてた」
「彩最近結構元気なくて
それで…」
「そんなん嫌に決まってるやろ!」
家を飛び出し
大通りに出た時
彩がいた
「彩っ!」
「っ…」
「岸野から聞いた
別れるって」
「ごめん、もう耐えられない」
「耐えられへんって…
大丈夫大学に入って
バイトしてそれなら彩を」
「これ以上…頑張る優紀
見たくないの」
「なんやねんそれ…」
「ごめんな?ありがとう」
「待てって!」
「離して!」
「彩っ!!!」
「離しっ…」
「彩っ!!」
勢いよく俺を振り払った彩は
反動に耐えきれず体が仰け反り
そのまま
ドンッ!!!!
え?
彩…?
そこからのことは
周りが動くだけだった
救急車に乗り
手術を受け
赤いランプが消えたと思えば
彩はたくさんの管に繋がれたままだった
そこから意識が戻るか分からないと言われ
そんなはずないと
昼夜問わずずっとそばにいた
しかし意識は全く戻らなかった
彩の顔を見る度に自分のことが憎かった
俺が追い詰めた
俺が彩を苦しめた
だから彩は別れたかったんや
このままではおかしくなる
だから俺は
「さよなら…彩
また来ると思う
でも今日ここを出たら
俺は彩の教え子になるよ
彼氏なんか言わない
もう苦しめない…
ごめんな、彩」
返事も何も無く
俺は病室を出た
立てなかった
膝から崩れ落ちた
あの日から1度も泣かなかったのに
涙が止まらなかった
大人になりたいと願う度
絶望する
大人になんか自然になれる
焦らなくていいと彼女は優しく
抱きしめてくれたのに
俺は何も分かってなかった
大人になれなくてもいい
子供でいい
俺はどうなってもいいから
神様どうか
彼女を幸せにしてください