「退院おめでとー」

「ありがとー」

「良かったですゆーりさん無事で」

「ありがとうございます
彩希さん」

「ところであの美人の刑事さんと
どーなったんですか?」

「あ、えっとそれが」


「「えぇぇぇ!!!」」

「キスはしたのに付き合ってない?」

「いや、まぁそのそれは…えっと
強気で行こうとしたんですけど
全然…進まなくて」

「ハハハッ…ゆーりらしいなぁ」

「笑ってくれ笑ってくれ…」

「もぉなぁちゃん!」

「ごめんゆぅちゃん」

「おやつ買ってきて!」

「え、今から
ダメダメ!ゆーりと二人きりになるやん
だめ!」

「うるさい、、早く行く」

「あ、、、はい
行ってきます」

「ごめんなさい
なぁちゃんが失礼なことを」

「いえ…
あの、ずっと聞きたかったんですけど」

「なんですか?」

「なぁちゃんと付き合った
決め手ってなんですか」

「そーですね
前に少し話したと思うんですけど
なぁちゃんホントにモテてたんで
言葉を信じられなかったんですよ」

「なるほど」

「…私たちは」








「ゆぅちゃん今日スタバ寄って帰ろー」

「いいよー」

部活はダンス部で青春を謳歌してる

「ゆぅちゃん!」

「あー岡田くん」

「一緒に帰ろっ」

「部活終わったの?」

「そう終わったのー」

岡田くんは最近やたら声をかけてくれる
名前は1年生の頃から知っていた
カッコよくて優しくて頭もいい
漫画みたいな人がいるって
そんな人から声をかけられるなんて
私からしたら驚きで
同じクラスになってからずっと一緒にいる
居心地はいいし話しやすい
でも最近

「ねぇー付き合ってよ」

「岡田くん軽いー」

「軽くないってー本気本気」

告白される
そんなふうに言われるなんて意外
毎日のように告白されてるのも知ってるし
きっと他の人の告白にいつか
OKするでしょー

そう思っていたけど
彼は毎日言ってきた

「ねぇねぇゆぅちゃん
明日デートしない?」

「しない」

「えーしようよ」

日直の仕事で残って日誌を書いてると
前の席に座ってこっちを見ながら話す
岡田くん

「あのさ岡田くん
そういうのは本命に言おうよ」

「え?」

「その方がいいよ」

「ゆぅちゃん
俺が冗談で言ってると思ってるん?」

「んー?そうだよ」

「…」

「岡田くん?」

顔を見ると
初めて見る表情だった

「ゆぅちゃん
俺さ本気なんだけど」

「ん?」

「軽く聞こえるかもしれないけど
本気で言ってる
ゆぅちゃんの彼氏になりたい」

「え…///」

「俺の事嫌い?」

「嫌いとかじゃないけど
えっと…その」

「好き?」

「…わかんない」

「…そっか」

「岡田くんといると安心する
話しやすいし」

「彼氏にはなれない?」

「えっと…」

「前に話してた理想の王子様
目指してたんだけどなー」

「え?あー前に言ってたやつ?」

「そう!聞いたじゃん
頭良くてカッコよくてスポーツできて
優しくて身長高くて短髪で
スマートに壁ドンしてくれるっていう」

「よく覚えてるね」

「そりゃなりたいって思ったから
テストも上位取ったし、
部活でも県大会行ったし
身長は元々俺の方が高いし
髪の毛も切ったからさ」

「そのために切ったの?」

「そうだよ
あ、1個してなかった」

「え?あっ…いやそれは」

ドンッ!!!

「ゆぅちゃん」

「近いよ…///」

「目見て」

「…」

「好きだよ…」

「っ…」

「本気だよ俺…ゆぅちゃんが好きだ」

「…私の、負け」

「え?」

「…付き合う」

「まじ?やったぁぁぁー!!」

「ちょ、ちょっと苦しいっ!!
ンッ!?え、ちょっ…ンッ///
岡田くんっ…」

「一生大事にする!!」

「えっ?一生っ?」

「もちろん!!
高校卒業して大学入って
大学卒業したら同棲しよ!
俺絶対警官になって
ゆぅちゃんも世の中も
俺が守るから!」

真っ直ぐに将来を語る彼の目
思わず笑ってしまった

「うん、守って
岡…なぁちゃんっ!」

「っ///かわいいー!!!」





「って感じですかね?」

「うわ、、なぁちゃんも
すごい強引ですね」

「そうですよ
でもやっぱり決め手は
真っ直ぐなところです
だからゆーりさんも
その真っ直ぐさが伝わったらきっと
上手くいくと思います」

「…そうだといいなぁ」

ガチャッ!!

「ゆぅちゃん無事!!?」

「ハハッ無事に決まってるでしょ」

「僕を疑うな
指一本も触ってません」

「ならよしっ!」