「あ!それ私の!」
「はいどうぞ」
「やったー」
「…なぁ、2人っていつからそんなに
仲良くなったわけ?」
今日は私と朱里と彩ちゃんとゆーりくんで
飲みに来た
「別にそんなんちゃうし
一緒にいる時間が長くなったから
慣れただけ」
「はい、、」
「フフッゆーりくん残念やったな?」
「ほんまですよ」
「えー何の話ー?」
「朱里酔ってるなもぉ
ほら、トイレいって顔洗ってき」
「ほーいっ」
「…進展してないんや」
「無視されたりすることは減ったくらいで
仕事でも迷惑かけてばかりですし
可能性なんかないです」
「えー」
「朱里は高嶺の花ってことやなー」
「、、彩ちゃんは黙って」
「は?なんで」
「彩さん…いつか誰かに刺されますね」
「はぁ?」
「朱里さん大丈夫ですか?」
「んー…」
「うぉっ///」
朱里はゆーりくんの腕に抱きつき眠り始めた
真っ赤になって座るゆーりくん
「ゆーりくん送ってあげたら?」
「あーじゃあ…いや
彩さん送ってあげてくれませんか?」
「は?俺?
でも俺美優紀のことを」
「…」
「彩ちゃん飲んでないんやし
車やから行ってあげてや
また戻ってきて今度は私送ってな?」
「俺はアッシーか
でもゆーりこういう時にアピールを」
「…いいんです
僕が家行ったら怒りそうやし
ごめんなさい頼んでしまって」
「ええけど…ほら朱里行くで」
「んぅ…」
「なんで譲ったん?」
「…その方が朱里さん嬉しいやろうなって
でも、美優紀さんにとっては良くないですよね
ごめんなさい」
「いいよそんなの
私やって朱里の気持ちに気づいてるし
それに彩ちゃんは私の彼氏でもないから」
「…」
「…結婚を前提にな付き合おうと思ってる人が
いるねん」
「えっ!?」
「朱里にはもう話してんけど
彩ちゃんを追いかけるのも疲れてきて
高校生の時はさ自信あってんけどな
もう、疲れちゃって」
「それは、あ…でも」
「複雑やねゆーりくん
私のことも応援してくれて
朱里のことも考えてな
でも結局は彩ちゃんの気持ち次第やねん」
「…そう、ですよね」
「なんであんな男好きになったんやろ」
「…」
「小さい時はなもっと素直やって
私の事お嫁さんにするんやーって
みんなに言って回ったりして
沢山守ってくれた
正義感が昔から強いからね
警察になるって聞いた時にはピッタリやなーって」
「だから美優紀さんも?」
「んー、少しでも同じ立場に
いたかったのかも
私も誰かを助けたかったんかな」
「…両親のためにも
そろそろ諦めないとね」
「美優紀さん涙が…」
「大丈夫…ありがと」
「朱里いけるか?」
「すみません酔いが覚めて来ました」
「なら良かったわ」
「途中なのに送ってもらってすみません」
「全然ええよ
ゆーりが送ればええのになぁ
アイツ照れて無理そうやったわー」
違うきっと
彼といる時間が長いから気づいてきた
彼はいつも人の気持ちを優先する
だからきっと…私のためや
「彩さん」
「ん?」
「好きです」
「…は?」
「初めて会った時から…ずっと」
「え、ちょちょっと待て
まだ酔ってんのか?水でも」
「真剣ですよ」
「…」
「…」
「…俺、朱里のことそんなふうに見てなくて
ごめん」
「…」
驚いた長年思い続けていたようやく伝えたから
もっと気持ちが揺れると思ってたら
あまり揺れなかった…
「知ってます
でも、いい加減蹴りつけたらどうですか?」
「いや、まぁそれはさ」
「だからお見合いなんかになるんです」
「は!?お見合い?どういうことや」
「みるきーお見合いして
結婚前提で交際申し込まれてるんですよ
ご両親からの圧もあるみたいで
迷ってました」
「迷うって…なんやねんそれ」
「何年も待たせてるんです
いつまでもそばにいるなんて
ないと思います」
「…美優紀にも言われたわ」
「…」
「…てか辛くないんか
その、仮にも告白してくれて
俺の心配って」
「今更ですよ
そりゃ最初みるきーのこと好きなの
知った時には結構辛かったですけど
でも今は…うん、落ち着いてます
幸せになって欲しい」
「ありがとな」
「…ここにいるべきじゃないでしょ」
「え?」
「早くしないとほんとにいなくなっちゃいますよ?」
「…悪い、行ってくる
あっ朱里
これからも俺はお前を守るし大事な部下や
そこだけは変わらせないからな、じゃ」
「っ…ったくかっこいいなぁーもぉ」
携帯を開くと太田くんから
連絡が入ってた
告れましたか?
ホンマにストレートなんやから
もし付き合ってたらどうするんよ
きっとこの子のことやから
良かったですとかいうて笑うんやろな
「美優紀さん大丈夫ですか?」
「んー、ちょっと腕貸してごめん」
「いいですよ」
あの後美優紀さんのやけ酒に付き合った
なんかあったら困るから
僕はあまり飲まなかった
案の定美優紀さんはフラフラ
タクシーからも酔っ払いってことで
乗車拒否食らうくらい
「かっこ悪いよな私ホンマに」
「カッコイイですよ
彩さんのこと思ってますもん1番」
「それは、ゆーりくんでしょ」
「え?」
「もっとわがままでいいと思う
じゃないと私みたいになるよ」
「…ハハッですかね」
「じゃあ…こぼれたもの同士で
付き合っちゃう?」
「美優紀さん…?」
「ねぇ…忘れさせて」
首に腕を回されて潤んだ目で見られる
あー僕も男なんだ
心拍数がどんどん上がる
でも、やっぱり
男じゃないのかな…僕
「ダメですよ…そんなことしても
幸せになれない」
「…カッコイイなホンマに」
「ハハッ光栄です」
この人には幸せになって欲しい
初めて会った時から
輝いてる貴女に僕はずっと憧れてる
そんなあなたでいてほしいから
「美優紀!!!」
「…彩ちゃん?」
「ハァハァ…悪いゆーり
こいつもらってくから」
「…彩さん」
「ハァハァ…ん?」
「僕だって美優紀さんのこと大切です
もう泣かせないでください」
「…分かってるよ
いくで美優紀」
「ちょ、ちょっと…」
これでよかったんや
あ、良くないわ
彼女を忘れていた
ちょっとふざけたように
告れましたか?なんて送ってみよう
きっとうるさいとか
関係ないとか帰ってくるんだろな
ブーブーブーッ
【発信】吉田朱里
「珍し、はいもしもし」
「意地悪やな自分」
「そうですか?心配したんですけど」
「告白したよちゃんと
で、しっかり振られた」
「…そう」
「何よ私が振られてんで慰めてくれへんの?」
「だって僕からしたらチャンスですもん」
「あほ、アンタにチャンスなんかないわ」
「ガード固いなぁ」
「…」
「よく頑張りましたね
すごいと思います」
「…」
「不満ですか?」
「…チャンスあげる」
「へ?」
「家来て、私の事慰めてよ」
「ッ!!」
「なんか、言いや」
「すぐっ、、行きます」
「はいどうぞ」
「やったー」
「…なぁ、2人っていつからそんなに
仲良くなったわけ?」
今日は私と朱里と彩ちゃんとゆーりくんで
飲みに来た
「別にそんなんちゃうし
一緒にいる時間が長くなったから
慣れただけ」
「はい、、」
「フフッゆーりくん残念やったな?」
「ほんまですよ」
「えー何の話ー?」
「朱里酔ってるなもぉ
ほら、トイレいって顔洗ってき」
「ほーいっ」
「…進展してないんや」
「無視されたりすることは減ったくらいで
仕事でも迷惑かけてばかりですし
可能性なんかないです」
「えー」
「朱里は高嶺の花ってことやなー」
「、、彩ちゃんは黙って」
「は?なんで」
「彩さん…いつか誰かに刺されますね」
「はぁ?」
「朱里さん大丈夫ですか?」
「んー…」
「うぉっ///」
朱里はゆーりくんの腕に抱きつき眠り始めた
真っ赤になって座るゆーりくん
「ゆーりくん送ってあげたら?」
「あーじゃあ…いや
彩さん送ってあげてくれませんか?」
「は?俺?
でも俺美優紀のことを」
「…」
「彩ちゃん飲んでないんやし
車やから行ってあげてや
また戻ってきて今度は私送ってな?」
「俺はアッシーか
でもゆーりこういう時にアピールを」
「…いいんです
僕が家行ったら怒りそうやし
ごめんなさい頼んでしまって」
「ええけど…ほら朱里行くで」
「んぅ…」
「なんで譲ったん?」
「…その方が朱里さん嬉しいやろうなって
でも、美優紀さんにとっては良くないですよね
ごめんなさい」
「いいよそんなの
私やって朱里の気持ちに気づいてるし
それに彩ちゃんは私の彼氏でもないから」
「…」
「…結婚を前提にな付き合おうと思ってる人が
いるねん」
「えっ!?」
「朱里にはもう話してんけど
彩ちゃんを追いかけるのも疲れてきて
高校生の時はさ自信あってんけどな
もう、疲れちゃって」
「それは、あ…でも」
「複雑やねゆーりくん
私のことも応援してくれて
朱里のことも考えてな
でも結局は彩ちゃんの気持ち次第やねん」
「…そう、ですよね」
「なんであんな男好きになったんやろ」
「…」
「小さい時はなもっと素直やって
私の事お嫁さんにするんやーって
みんなに言って回ったりして
沢山守ってくれた
正義感が昔から強いからね
警察になるって聞いた時にはピッタリやなーって」
「だから美優紀さんも?」
「んー、少しでも同じ立場に
いたかったのかも
私も誰かを助けたかったんかな」
「…両親のためにも
そろそろ諦めないとね」
「美優紀さん涙が…」
「大丈夫…ありがと」
「朱里いけるか?」
「すみません酔いが覚めて来ました」
「なら良かったわ」
「途中なのに送ってもらってすみません」
「全然ええよ
ゆーりが送ればええのになぁ
アイツ照れて無理そうやったわー」
違うきっと
彼といる時間が長いから気づいてきた
彼はいつも人の気持ちを優先する
だからきっと…私のためや
「彩さん」
「ん?」
「好きです」
「…は?」
「初めて会った時から…ずっと」
「え、ちょちょっと待て
まだ酔ってんのか?水でも」
「真剣ですよ」
「…」
「…」
「…俺、朱里のことそんなふうに見てなくて
ごめん」
「…」
驚いた長年思い続けていたようやく伝えたから
もっと気持ちが揺れると思ってたら
あまり揺れなかった…
「知ってます
でも、いい加減蹴りつけたらどうですか?」
「いや、まぁそれはさ」
「だからお見合いなんかになるんです」
「は!?お見合い?どういうことや」
「みるきーお見合いして
結婚前提で交際申し込まれてるんですよ
ご両親からの圧もあるみたいで
迷ってました」
「迷うって…なんやねんそれ」
「何年も待たせてるんです
いつまでもそばにいるなんて
ないと思います」
「…美優紀にも言われたわ」
「…」
「…てか辛くないんか
その、仮にも告白してくれて
俺の心配って」
「今更ですよ
そりゃ最初みるきーのこと好きなの
知った時には結構辛かったですけど
でも今は…うん、落ち着いてます
幸せになって欲しい」
「ありがとな」
「…ここにいるべきじゃないでしょ」
「え?」
「早くしないとほんとにいなくなっちゃいますよ?」
「…悪い、行ってくる
あっ朱里
これからも俺はお前を守るし大事な部下や
そこだけは変わらせないからな、じゃ」
「っ…ったくかっこいいなぁーもぉ」
携帯を開くと太田くんから
連絡が入ってた
告れましたか?
ホンマにストレートなんやから
もし付き合ってたらどうするんよ
きっとこの子のことやから
良かったですとかいうて笑うんやろな
「美優紀さん大丈夫ですか?」
「んー、ちょっと腕貸してごめん」
「いいですよ」
あの後美優紀さんのやけ酒に付き合った
なんかあったら困るから
僕はあまり飲まなかった
案の定美優紀さんはフラフラ
タクシーからも酔っ払いってことで
乗車拒否食らうくらい
「かっこ悪いよな私ホンマに」
「カッコイイですよ
彩さんのこと思ってますもん1番」
「それは、ゆーりくんでしょ」
「え?」
「もっとわがままでいいと思う
じゃないと私みたいになるよ」
「…ハハッですかね」
「じゃあ…こぼれたもの同士で
付き合っちゃう?」
「美優紀さん…?」
「ねぇ…忘れさせて」
首に腕を回されて潤んだ目で見られる
あー僕も男なんだ
心拍数がどんどん上がる
でも、やっぱり
男じゃないのかな…僕
「ダメですよ…そんなことしても
幸せになれない」
「…カッコイイなホンマに」
「ハハッ光栄です」
この人には幸せになって欲しい
初めて会った時から
輝いてる貴女に僕はずっと憧れてる
そんなあなたでいてほしいから
「美優紀!!!」
「…彩ちゃん?」
「ハァハァ…悪いゆーり
こいつもらってくから」
「…彩さん」
「ハァハァ…ん?」
「僕だって美優紀さんのこと大切です
もう泣かせないでください」
「…分かってるよ
いくで美優紀」
「ちょ、ちょっと…」
これでよかったんや
あ、良くないわ
彼女を忘れていた
ちょっとふざけたように
告れましたか?なんて送ってみよう
きっとうるさいとか
関係ないとか帰ってくるんだろな
ブーブーブーッ
【発信】吉田朱里
「珍し、はいもしもし」
「意地悪やな自分」
「そうですか?心配したんですけど」
「告白したよちゃんと
で、しっかり振られた」
「…そう」
「何よ私が振られてんで慰めてくれへんの?」
「だって僕からしたらチャンスですもん」
「あほ、アンタにチャンスなんかないわ」
「ガード固いなぁ」
「…」
「よく頑張りましたね
すごいと思います」
「…」
「不満ですか?」
「…チャンスあげる」
「へ?」
「家来て、私の事慰めてよ」
「ッ!!」
「なんか、言いや」
「すぐっ、、行きます」