(さや姉おればええわ)
(さすがエース)
(おらんかったら困るわー)
「…ありがと」
中学の時から入った芸能界
たくさんの挫折をして
やっとアイドルとして
認めてもらえた
握手会は即完売
大好きな野球も仕事に生かせた
嬉しい限り
そーやけど、そーやのに…
「私、うまく出来てる?」
昔は何も知らなかったからこそ
自由に飛べた
それは空高く、自由に
1度失敗すると人は以前のように動けないらしい
それと同じ
失敗したわけじゃない
でも失敗することが怖い
だからこそ少しのことに考えてしまう
そしたらいつしか自分のキャパが
あまりにも狭くなってしまった
期待通りの人
裏切らない人
それは聞こえがいいかもしれない
でも私がなりたいのは
期待を超えた人で
裏切られたーって思われる人
そんな人になりたかったはずなのに
「…違う、こんなんじゃない」
疲れた、なんか
「彩さんお疲れ様です」
「ゆーり」
「なんか顔色悪いですけど」
「そんなことないよ
ちょっと考えてただけ」
「…」
「待ってな
これ仕上げたら…」
「彩さんダサいっすよ」
「え?」
「必死に目の前のこなしてて」
「なんの、こと?」
「…これ
次のユニットの練習で
昔の公演の映像
スタッフさんにもらいました」
「あーこれ入ったばっかの時の…」
「見ててください」
「あ、ちょいゆーり
…ふぅ」
DVDプレイヤーを再生する
入ったばかり
デビューしたばかりの映像
下手くそやな
ダンスもあんま揃ってへんし
緊張してる…
「…」
でもなんやろ
なんか楽しい
見てて、楽しいんや
下手くそで必死でかっこ悪い
そんな風に思ってたのに
必死がかっこよく見えた
歌う私は幸せそうで
伝えようとしている
「これが初心ってやつかな」
「見ましたか?」
「あー、ゆーりおかえり
ありがと、なんか分かった」
「彩さんはみんなの憧れです
希望です
だからこそ間違えられない
それは分かってます
でも今の彩さんは目の前しか見てないです
出会ったばかりの彩さんは
夢のために走ってました」
「そーやな
ほんま弱くなったもんや
なぁゆーり次のライブ見てて
必ず届ける」
「はい」
控えていたソロライブは終わり
楽屋にゆーりがやってきた
「彩さんお疲れ様でした」
「どーやった」
「聞かなくても
彩さん気づいてるでしょ?」
「…あぁ、楽しかったすごく
色々見えた」
「そうですか
彩さんらしいですよ」
「ホンマに??」
「はい頑張ろって思いました私も」
「ゆーり…」
「いつか彩さんを抜かします
それが私の夢です」
「…ハハッ!!
ゆーりらしい
負けへんで私はなんたって
私の夢は世界に広まる
シンガーソングライターやからな!
アホみたいにおっきい夢やろ」
「えぇ」
「でも夢は大きくないと
見失うからな
間違えずに進むよ今度こそ!
よっしゃー!ボイトレしてこよ!」
「あ、ちょっと
ライブ終わりやのに…
ホンマに…彩さんらしいや」
(さすがエース)
(おらんかったら困るわー)
「…ありがと」
中学の時から入った芸能界
たくさんの挫折をして
やっとアイドルとして
認めてもらえた
握手会は即完売
大好きな野球も仕事に生かせた
嬉しい限り
そーやけど、そーやのに…
「私、うまく出来てる?」
昔は何も知らなかったからこそ
自由に飛べた
それは空高く、自由に
1度失敗すると人は以前のように動けないらしい
それと同じ
失敗したわけじゃない
でも失敗することが怖い
だからこそ少しのことに考えてしまう
そしたらいつしか自分のキャパが
あまりにも狭くなってしまった
期待通りの人
裏切らない人
それは聞こえがいいかもしれない
でも私がなりたいのは
期待を超えた人で
裏切られたーって思われる人
そんな人になりたかったはずなのに
「…違う、こんなんじゃない」
疲れた、なんか
「彩さんお疲れ様です」
「ゆーり」
「なんか顔色悪いですけど」
「そんなことないよ
ちょっと考えてただけ」
「…」
「待ってな
これ仕上げたら…」
「彩さんダサいっすよ」
「え?」
「必死に目の前のこなしてて」
「なんの、こと?」
「…これ
次のユニットの練習で
昔の公演の映像
スタッフさんにもらいました」
「あーこれ入ったばっかの時の…」
「見ててください」
「あ、ちょいゆーり
…ふぅ」
DVDプレイヤーを再生する
入ったばかり
デビューしたばかりの映像
下手くそやな
ダンスもあんま揃ってへんし
緊張してる…
「…」
でもなんやろ
なんか楽しい
見てて、楽しいんや
下手くそで必死でかっこ悪い
そんな風に思ってたのに
必死がかっこよく見えた
歌う私は幸せそうで
伝えようとしている
「これが初心ってやつかな」
「見ましたか?」
「あー、ゆーりおかえり
ありがと、なんか分かった」
「彩さんはみんなの憧れです
希望です
だからこそ間違えられない
それは分かってます
でも今の彩さんは目の前しか見てないです
出会ったばかりの彩さんは
夢のために走ってました」
「そーやな
ほんま弱くなったもんや
なぁゆーり次のライブ見てて
必ず届ける」
「はい」
控えていたソロライブは終わり
楽屋にゆーりがやってきた
「彩さんお疲れ様でした」
「どーやった」
「聞かなくても
彩さん気づいてるでしょ?」
「…あぁ、楽しかったすごく
色々見えた」
「そうですか
彩さんらしいですよ」
「ホンマに??」
「はい頑張ろって思いました私も」
「ゆーり…」
「いつか彩さんを抜かします
それが私の夢です」
「…ハハッ!!
ゆーりらしい
負けへんで私はなんたって
私の夢は世界に広まる
シンガーソングライターやからな!
アホみたいにおっきい夢やろ」
「えぇ」
「でも夢は大きくないと
見失うからな
間違えずに進むよ今度こそ!
よっしゃー!ボイトレしてこよ!」
「あ、ちょっと
ライブ終わりやのに…
ホンマに…彩さんらしいや」