「はい皆ーバス乗ってー」

(いこー!)
(はーい)

(王子横…いいかな?)
(えー、ずるいー)

「喧嘩しないで?
誰か一人なんか選べない
みんなと仲良くしたいから
それより一泊研修楽しも?」

((うん!))

ちょろいなぁーこいつら
せっかく勝ち取った一人席
邪魔されてたまるか

(えー!マジで?)
(ハハッおもろー)

周りの男子騒がしいな
人の睡眠邪魔しやがって

(あ、彩ちゃんは?)

彩…?

(あーええかも
具合悪いとか言うて横いこや
膝枕されたい!)
(彩ちゃんスタイルいいもんな)
(胸デカイし、たまらんわー)

性悪どもが…
あいつ病み上がりやぞ!
受け流せなかったら
アイツらの思いのまま…

「…イライラする」

ガッ!!

(渡辺どこ行くん?)
(信号変わるで)

「座んで」

「え?ど、どーしたん?渡辺くん」

「別に後ろ揺れて気持ち悪い」

「大丈夫??」

「…周りには声聞こえへんやろ」

「はぁ…酔ったん?」

「さぁ眠い
よっ枕になれ」

「ちょ、重いんやけど」

「んー」

「なによ急にどうしたん?」

「なぁ…」

「なに?」

「乳揉んでええ…イデッ!!!
てめぇ、なにすんねん!」

「酔ったんちゃうくて
頭の病気かなー?」ゴゴゴッ

「…やっぱお前は他とちゃう」

「アンタの取り巻きと一緒にしんとって」

「…やんな、ほんまよくわからん」

「なにが?」

「別に」

「別にちゃうやろ
言いたいことがあるなら」

「お前の横に男がいるって考えたら
ムカついただけ
お前の作ったキャラに騙されんのが
男として恥ずかしい」

「ひどい言われよう
てか、周りの男子に妬いたん?
あーアンタもしかして
私の事好きになった?」

「ハッ!?///」

「図星ー?」

「んなわけあるか!
お前みたいな可愛いくない女
願い下げや」

「そこまで言わんでもええやろ」

「うるさい
枕は黙ってろ俺は寝る」

「あ、ちょっと…もぉ」


俺が女を好き?
冗談じゃない
誰かを好きになんかなるわけないやろ
信じれるのは自分だけ
嘘つかれ裏切られんのがオチ


「はーいじゃあ遊んでええよー」

((ヤッター!!))

目的地について
職業体験をして
施設の人の計らいで計画されていた
温水プール
周りの奴らはガキみたいにはしゃいで

(王子すごい腹筋)
(前よりすごくなってるー)
(最近変わらんよー?)

影で話してる
つまり俺に抱かれた女達
気持ち悪ぃな

「よっ!青年」

「…」

「無視すんなよー」

「あんたホンマに女か
あるはずのものがないぞ」

「あー!それは言うたあかんやろー」

「…」

「機嫌悪いなー」

「しょーもないねんこんなん」

「フフッ」

「なんや」

「彩のこと好きになっちゃった?」

「ブッ!!!はぁ!?んなわけあるか」

「正直になりなよー」

「てか俺に関わんなよ
周りの先公どもがなにを…」

「アンタそんなこと気にしてんの?
ええやん
私、渡辺くんのこと嫌いちゃうし
理由のある反抗は好きやで?」

「…変なやつ
彩と仲良くなる意味わかるわ」

「フフッ」

「彩なーあのパーカーの下
水着やで?しかもビキニ」

「は?」

「見たくない?」

「別に、わざわざ見るほど
女に困ってないわ」

「うわーモテ男発言
もぉ彩…あれ?彩は?」

「あ?」

「どこいったんやろ
彩ー?」

「…トイレちゃうんか

ふぁぁ…ねむ」


(まじ?動画撮るん?)
(絶対従うやろ)
(彩ちゃん優しいし)


「…彩?」