ほうかご としょしつにきてください


「んー…」

「なに見てんのー!」

「うわっ!美優…」

「さぁちゃんそれ
ラブレター」

「そーちゃう?」

「むっ…」

「何その顔」

「浮気や…」

「僕なんにも言うてへん
だから今日は兄ちゃんと
帰ってて」

「さぁちゃん待ってる!」

「美優今日、歯医者さんやろ?
あっちゃんが朝言うてたし」

「そんなん!…知らへん」

「帰ってて」

「…」

「ふぅ」

「アホ彩!しゃくれ!ちび!」

美優は後ろで大声出してる
僕何もしてないのにな
なんで怒ってんのか
いまいち分からない

好きってなんなんだろうなぁ…


「お、彩ー」

「菜々」

「なに変な顔してんの?」

「してない」

「みるきー怒ってたでー」

「僕のせいちゃうのに…」

「ラブレターもらったってー?
すごいなー」

「なぁ菜々」

「ん?」

「好きな人おる?」

「え?」

「僕…よー分からへん」

「…んーそうやね
おるよ好きな人」

「え!?おんの!!!」

「ハハッ…
ずっと好きやねん
頭の中その人ばっかりで」

「ふーんそういうもんなんや
じゃあこれ書いてくれた子も
そう思ってるんかな」

「そうやろうな
でも勇気あるな告白なんて」

「菜々もしたらいいやん」

「フフフッ無理やって
もーすぐ卒業しちゃうし」

「え!にぃにのクラスの人!!」

「そーやで」

「そーなんやぁ
菜々はそれでええの?」

「平等な人やからね
私だけ見てくれへんよ…」

「うーんよく分からへんけど
僕なら言うてくれな分からん
言うてくれたらちゃんと見るよ」

「…そーやね、ありがと彩」

「うん!」




(あ、大島くん来てくれたんや)

「うん、まあ」

(あ、あのな…私
ず、ずっと!大島くんが好きやってん
つ、付き合ってくださいっ!!)

「あ、えっと…」

その人ばっかりになる
頭の中その人ばかり
僕はこの子のことに夢中になれるかな
なれるかもしれ…

(さぁちゃん)
(アホ彩!)

「…ごめん
僕、君だけでいっぱいに
なれるか分からへんから」

(そ、そっか…

ありがとう…じゃあ)

「…」






「おかえりー彩」

「あっちゃん…」

「ん?」

「ううん」

「あ、美優紀
彩の部屋にいるで」

「え!?」




「美優…」

「スースー」

「…」

「…さや、かムニャムニャ」

「…僕の夢?
美優…ッ!!!」

頬は濡れていた
泣いてるの?
僕は夢でも君を泣かせるの?
なんで笑わないん…

「んっ…さぁちゃん?」

「…人の部屋で勝手に寝るな」

「あ、ごめんなー
その、えっと怒ってごめん
それだけ」

「美優」

「ん?」

「ちゃんと断ったから」

「え…」

「相手のこと知らないし
それだけ」

「…っ!!
さぁちゃんっ!!!」

「重い」

「重くてもいい!」

「…あっそ。」

「さぁちゃん」

「ん?」

「ずーっと一緒にいよな」

「勝手にいとけば?」

「うん!いるー!!!」



「いいなぁ…みるきーは

私には…無理なのかな」