続編リクエスト!




(ありがとう…ほんまに
ありがとう)

「ハハッ大丈夫ですよ
これからも旅行おふたりで…ね?」

(はいっ…先生のおかげです)



「お疲れ先輩」

「おつかれ
あー…よかったぁ」

「今月何回目のオペ?
先生働きすぎ」

「今までの分があるからね
できる限り助けてあげたい」

「まぁでも
先生が熱中できるのも
山本くんの支えがあってやなぁ」

「んー?そう?」

「当たり前やん
こーんな医療バカにほっとかれて」

「別にほってないし」

「休みもすぐに返上するから
ゆっくりもしてないやん」

「最近は彩もほってるから」

「あー忙しそうやんね最近」

「見せてって言っても
個人情報とか言って
声掛けても
後でって言うし
何してんやろ」

「へぇー」

「なに?」

「先輩妬いてるんや」

「そんなんちゃうから」

「寂しいんやろー」

「別にー
あ、コーヒー飲んでこよーっと」

「ちょっとー!」



「さみしい…ね」

いつもなら
オペが終わったら彩が
側に来て
お疲れってコーヒーくれるし
仕事上がる時も声掛けてくれるけど
最近はパソコンと向き合ってばかり
私だって医者だから
大変さは分かるけど

「…なんか、やだ
謝れないやん…」

前の休みの時
彩と結婚の話になった

「美優紀さんは
結婚式に憧れある?」

「まだ結婚するって言ってない」

「ハハッまぁ憧れだけ」

「んードレスは着てみたいけど
式はいいかなー」

「え?」

「来て欲しい人は病院の人だし
私と彩二人で抜けたら
大変になるやん」

「…プッ」

「なに?」

「相手は俺って決まってんの?」

「っ///例えや例え!」

「ふーん…でもそーやんなぁ」

そのとき彩は少し寂しそうやった
前に彩は結婚式とかは盛大にって言ってたの
後で思い出したから
ほんまは私にもそう言ってほしかったんじゃ
ないのかな?って
結婚式まで仕事を持ち込んでしまったから
彩は怒ってるのかもしれない


「せんぱーい」

「え?朱里?どしたん
今日休みやろ?」

「そーですよ
私に付き合ってもらおうと思って」

「んー付き合うって…うわっ!
ちょっと!なに!?」

「今からサプライズしてあげます」

「なんで目隠し??
怖い怖いっ!」

突然家に来た朱里に
目隠しをされ車に乗せられる
ついたも思えば目隠しをしたままで

「はい、取っていいですよ」

「もぉなんな…えっ」

目隠しを取ると
目の前には真っ白なドレスがあった

「なに、これ?」

「先輩、式やんないとか
前に言ってたから
ドレスだけでもって
写真撮れたらいいかなーとかおもって
はーい!お着替えお着替え!」

「ちょ、ちょっと」

強引に押され
ドレスを着る
そのままメイクもされ出来上がった

「うわぁめっちゃ綺麗…」

「あ、りがと///
でもなんか恥ずかしい」

「じゃあー写真撮りに行きましょ
ここ出たらスタジオなんで
山本くんもいますよ」

「え?彩も?」

「うん山本くんだけじゃなくて…」


キィィイ…

パンパンパンッ!!!!
((おめでとぉぉぉー!!!!))

「…みんな?」

扉が開くと
病院のスタッフが沢山いて
患者さんも大勢いた

「なん、で」

「ここ病院ですから」

「病院…」

「ほら、進んで?」

「う、うん…」

花道をゆっくり進み
辿りついたのは真っ白な
タキシードを着て待ってる彩

「彩…」

「驚いた?
ずっと用意してたんや…
美優紀さんが1番幸せな結婚式をって
そしたら患者さんたちが
教えてくれてん
皆の前でしたらいいやんかって」

「っ…」

「その、ちゃんとした式には
ならへんけどさ
なんかしたくて
だからここでプロポーズする
順番ぐちゃぐちゃだけど
ちゃんとしたのを
皆の前で、みんなに誓うから


渡辺美優紀さん
僕とどうか…結婚してください」

彩は片膝をつき
結婚指輪を差し出す
周りを見渡すと
沢山の人の優しい顔
それで涙が溢れてくる

「はい…お願いします」

「ハハッよっしゃ!!!」

「キャッ!!!」

(おめでとー!)
(美優紀せんせーっ)
(山本!男だぞ!!)

「あ、そーやこれ
書いて」

「婚姻届…」

「これで」

「…」

彩は婚姻届と一緒に
あの万年筆を渡した

(美優紀の側にずっといるから)
(一人にしないから)
(俺、自慢の…弟?)

茉由を失ったあの日から
この万年筆は私の中で
罪悪感の塊やった
でも彩と出会ってこれはいつしか
幸せと愛の塊になった

「…はい、かけた」

「ありがと」

そこから
みんなに祝われ
幸せな時間を過ごした


「あーただいま」

「疲れすぎ」

「久々の我が家やしなぁー」

「ずっと用意してくれてたん?」

「うん、ほら病院やしさ
勝手なことも出来ひんやろ?
ちゃんと打ち合わせして
色んな科の人に話してー
それで…」

彩は満足そうに話しながら
廊下を歩く
私はその背中に抱きついた

「美優紀さん?」

「…私こんな幸せでええんかな?」

「…こんなんまだまだやで
これから先俺がもっともっと
幸せにしたるから」

「なにそれ、生意気やな」

「自信家やねん俺は」

「…ありがと」

「うん…ええよ
あ、そーや
いうてへんかった」

「え?…ンッ」

「ドレス姿めっちゃ綺麗やった」

「…ありがと」

「あの姿見れただけで満足やわ」

「私は満足してへん」

「え?…ンッ」

ギューーーッ

「美優紀…さん?」

「最近全然一緒におられへんかった…」

「ハハッさみしかったん?」

いつもなら
生意気!とか
調子に乗るなとか
言うたやろうけど
今日はなんだか
彼が愛おしくて仕方ない

「うん…さみしかった」

「っ///
はぁ、ずるいわホンマに
ほらおいで」

彩と手を繋ぎリビングへ

「さや、か?…ンンッ」

「寝室まで
我慢出来ひんし…
ここでええやろ?」

「うん…」

「美優紀」

彼が耳元で囁くから
体は震える

「大切にする
俺と一生一緒にいよ」

「うんっ…」