「彩ぁ…?

あ」

少し体が楽になって
起き上がりリビングまで行くと
彩がソファーで寝てた

「次は彩が風邪ひいちゃうよ…?」

「んぅ…」

台所は綺麗になってて
整理もされていた
掃除もできてるし
洗濯だって終わってる

彩は完璧だ

そう思うことが最近増えてきた
頭もいいし優しいし
顔だって整ってるし
一緒にいて安心する
たまに考えてしまう
彩は私がいなくたって生きていける
昔は違ったけど
でも今は間違いなくそうだ
大人になったし成長した
別に離れるつもりはないけれど
彩の背中が時々遠く感じる

ズキッ

胸が痛い
子離れってこういう事なんかな?
こんなにも苦しいものなんかな

「んぅ…みゆちゃ

ふぁぁ…体調は?」

「うんもう大丈夫」

「どれどれ…ホンマやな」

彩は優しく笑う
無邪気さはいつしか無くなり
優しさに変わっていた

「ご飯作るな?」

「私が…」

「休んどき?まだしんどいやろ?」

彩は私を座らせて
頬を少し撫でて
微笑み背中を向ける

「あっ…」

「…ん?どした?」

咄嗟に掴んだ彩の手
私より大きくなっていた

「彩…」

「…みゆちゃ?
どした?しんどい?」

「んーん…違う
なんか、分かんない…」

体調のせいなのか
よく分からないが涙が出る

「みゆちゃ…」

「いい、大丈夫」

「…よくないやろ?」

彩は私を優しく抱きしめる
宝物のように優しく

「みゆちゃは私がしんどい時
ひとりの時
いっつもこうしてくれたね」

「…」

「みゆちゃがいたから
私みゆちゃを抱きしめれるまでなれた
…みゆちゃ
いつもありがとう」

「彩…」

「みゆちゃといれて幸せ
これからも一緒にいて?」

「…うん」

「フフッほら、ご飯にするで」

「オムライスがいい…」

「ハハッ分かった」

彩の匂い落ち着くなぁ…






「先生、話って?」

「あー悪いな
ちょっと大事なもので」

「はい」

「これなんだ」

「手紙?
え、優さん」

「学校に届いたものや」

「…




え?」