「ごめん…」

今日も告白された
嬉しい、私なんかを
でも、好きという気持ちが分かんない
何がどうなったら
好きなんだろう

「好きな人の定義?」

「うん」

「どうなれば好きなん??」

「いや、んー?
あ、そやこの雑誌に
好き度診断とかあったで
あげるから覚えとけば?」

「ありがと」


ガチャッ
「えっと何何?
この項目に当てはまったら
チェックして…か」

【1人の人のことを考える】
【笑顔を見ると嬉しい】
【苦しい時何とかしてあげたい】
【一緒にいると安心する】
【他の人と話してると嫌な気になる】
【顔が赤くなる】




「んー…なるほど
あ、やばご飯作らな」

みゆちゃは
今日は早く帰ってくる
帰ってきた時にすぐにご飯があるように
迎えてあげたい
みゆちゃ喜んでくれるかな
ハンバーグ好きやもんな
みゆちゃきっとへにゃって笑うんやろうな…

チッチッチッ…
「遅すぎひん?」

予定の時間から1時間も遅い
なんかあったんやろか…

ガチャッ
「みゆちゃ!おかえ…恵くん?

みゆちゃ!どしたん!?」

「熱でてもうてな
病院行っててん
疲労からくる風邪らしいわ
休み3日入れたから
彩ちゃん、あと頼むわ」

「分かった…
みゆちゃ歩ける?」

「うん歩ける」

みゆちゃをとりあえずリビングのソファーへ
顔は少し赤くて
目はウルウルしてる

「あぁご飯…作ってくれたんや
ありがと…」

「ええって食べやんで
お粥…お粥作るから!
座って待ってて」

「ええよ、彩疲れてるやろ…?」

「疲れてへんから!
私がしたいねん
みゆちゃ待ってて」

みゆちゃのあんな苦しそうな顔
久しぶりに見た
みゆちゃが最近働きすぎなんて
分かってたのに
なんで…止めれんかったんや


「みゆちゃ出来たで
ふぅふぅ…食べて?」

「ん…んぅ、おいしい」ニィ

「…よかった」

みゆちゃは子供みたいに笑う
ホッとした
みゆちゃを座らせたまま
家事を一斉に終わらせていく

「みゆちゃ…あテレビ」

そうや、今日はみゆちゃが出てる
バラエティー番組の放送日
一応欠かさず見てるけど
この番組は嫌い
だって

(あー!可愛いっ!)

男性タレントをみゆちゃが落としていく
見ててイライラする
いい歳した大人が何本気になってんだ
みゆちゃも…仕事やからって

「ん…彩」

「みゆちゃ、どう?」

「フラフラ…する」

「ベット行こっか
もう寝た方がいいなぁ
掴まって運ぶから」

「いい…」

「大丈夫
私やってもう大人やで?
ほら」

「ん…」

思いっきり力を入れたけど
軽すぎてヒョイっと上がる
ちゃんとご飯食べれてるんかな?
軽すぎんか?

「よいしょ…じゃあおやすみ」

「待って…一緒に、いて?」

「…わかった」

珍しくみゆちゃが甘える
それが嬉しくて嬉しくて
いつも大人で保護者やから
甘えてくれたことなんてなかった

「よしよし…」

スゥスゥ…

「フフッ」

落ち着くなぁ…安心するなぁ

「早くよくなってな…みゆちゃ」

眠ったのを確認して
立ち上がろうとすると
腕を掴まれた
寝ぼけて掴んだみたいやけど
力はすごく強かった

「みゆちゃ…大丈夫やから」

「んぅ…さ、ぁ…か」

「っ///」

甘い声でそんなふうに呼ばれて
顔が熱い
不思議に思って
鏡を見ると真っ赤だった

あれ…?

これ…



たしか?



急いで部屋に戻り
雑誌のチェックリストを確認

キュッ…キュッ…キュッ

次々チェックしていき
最後の問

【その人を好きだと思うと胸が早く動く】

「…


みゆちゃが好き」















ドキドキ…

「っ…早く、なる
えっと…」

【すべてにチェックが入ったあなた



間違いなくその人が好きです
上手くいくこと祈ってます】


「うそ…じゃあ私は

みゆちゃが…好き?
でも、だって…」

考えれば確かに…
認めたくないけど、でも

(彩)
(うちにおいで?)
(さやがぁぁぁ…)
(さーやーかっ)
(おめでとぉぉ…)

「そっか
最初から決まってた
私はずっと






みゆちゃが好きなんだ」