「いこっか、彩」
待ち合わせのカフェについた
彩は少し怯えているが
手を繋ぐといつもみたいに笑う
カランコロンッ
「山本さんお待たせしました」
「…」
(彩っ…)
「ママ…?」
(彩っ、大きくなったね)
「ママ、ママっ…」
(ごめんな
ずっとダメなママやったな
これからは彩のために生きる
今なちゃんと働いて
お家も綺麗やねん
彩と暮らすために)
「さぁちゃと…?」
(うん、彩と)
「ママ…」
(彩、おいで)
「ママーっ!!」
彩は母親に抱きつく
当たり前のことや
実の母親
存在は特別
分かってるのに何でこんなに苦しい?
「彩この土日
お母さんのとこいっとき?」
「みゆちゃ?」
「話したいこといっぱいあるやろ?」
「…」
「甘えたら大丈夫、な?」
「うん」
日曜の夕方
山本さんの家に向かう
門の前に立つと笑い声が聞こえた
「ママー!行くでー!」
(ちょっと彩、冷たいっ)
「ヘヘヘッママこっちー!」
(待てーっ)
「…」
彩…楽しそうでよかった
扉に手をかけようとした時
声が聞こえた
所詮偽物がいつまでするつもり
アンタ柄ちゃうやん
ずっとおれると思ってるん?
アンタのためにも今ちゃうん?
「…今?」
言いたいことは分かる
きっと今なんや
彩から離れるのは
このまま一緒にいたら
彩を苦しめる
私に遠慮して、きっと幸せになれない
それなら今なんやろうか
もう1度彩を見ると
すごい笑顔やった
最近の私は笑顔に出来てなかった
寂しい思いをさせていた
これからも海外の仕事や
泊まりの仕事もある
彩を一人にしてしまう
「ずっと笑っててほしいよ」
私は扉から手を離し
来た道を帰った
「ただいま」
ワンワンッ
(おかえり!)
「音遠、お腹すいた?
ご飯あげるわ」
ワンワンッ…?
(彩ちゃんは?)
「…音遠っ
ごめん、今日から2人な?」
ワン…
(どしたの?)
「ずっと考えててん
元々私は要らないものとして生まれて
誰かに必要とされたくて
芸能界入って
でもその自分も自分じゃなかった
変えてくれたのは彩やった
でも所詮な、所詮
彩は人の家の子やねん
親がいなくなったわけちゃう
彩を必要としてて
彩も必要としてる
私が間に入る隙間なんかないねん」
ワン…
(美優紀ちゃん)
「だから音遠
こんな私やけど音遠だけは
そばにいてくれへん?
私、一人で生きていくの
もう無理そうやからさ」
ペロッ
(美優紀ちゃん任せて)
「ありがと音遠」
「ママーっ」
(んー?どしたん?)
「みゆちゃのお迎えは?」
(…あー、彩
それはな…)
「?」
プルルルルッ
(はい、あ渡辺さん)
(山本さん彩のこと頼みます)
(え?)
(今度こそ彩のこと幸せにしてください)
(渡辺さん?)
(さよなら)
ブチッ
(…もうこーへんよ)
「え…」
(彩はママの子やんな?)
「そう、やで」
(それならママといて?)
「…でもみゆちゃは」
(美優紀さんはお仕事で
たくさんの人に囲まれてる
一人になんてならない
でも、ママは彩しかいないの)
「…」
(ママ彩といられなかった分
一緒にいたい…
それとも彩はママといたくない?)
「…違う」
(ありがと彩
ご飯の用意できたで
ほら、行こ?)
「うん…
みゆちゃ」
待ち合わせのカフェについた
彩は少し怯えているが
手を繋ぐといつもみたいに笑う
カランコロンッ
「山本さんお待たせしました」
「…」
(彩っ…)
「ママ…?」
(彩っ、大きくなったね)
「ママ、ママっ…」
(ごめんな
ずっとダメなママやったな
これからは彩のために生きる
今なちゃんと働いて
お家も綺麗やねん
彩と暮らすために)
「さぁちゃと…?」
(うん、彩と)
「ママ…」
(彩、おいで)
「ママーっ!!」
彩は母親に抱きつく
当たり前のことや
実の母親
存在は特別
分かってるのに何でこんなに苦しい?
「彩この土日
お母さんのとこいっとき?」
「みゆちゃ?」
「話したいこといっぱいあるやろ?」
「…」
「甘えたら大丈夫、な?」
「うん」
日曜の夕方
山本さんの家に向かう
門の前に立つと笑い声が聞こえた
「ママー!行くでー!」
(ちょっと彩、冷たいっ)
「ヘヘヘッママこっちー!」
(待てーっ)
「…」
彩…楽しそうでよかった
扉に手をかけようとした時
声が聞こえた
所詮偽物がいつまでするつもり
アンタ柄ちゃうやん
ずっとおれると思ってるん?
アンタのためにも今ちゃうん?
「…今?」
言いたいことは分かる
きっと今なんや
彩から離れるのは
このまま一緒にいたら
彩を苦しめる
私に遠慮して、きっと幸せになれない
それなら今なんやろうか
もう1度彩を見ると
すごい笑顔やった
最近の私は笑顔に出来てなかった
寂しい思いをさせていた
これからも海外の仕事や
泊まりの仕事もある
彩を一人にしてしまう
「ずっと笑っててほしいよ」
私は扉から手を離し
来た道を帰った
「ただいま」
ワンワンッ
(おかえり!)
「音遠、お腹すいた?
ご飯あげるわ」
ワンワンッ…?
(彩ちゃんは?)
「…音遠っ
ごめん、今日から2人な?」
ワン…
(どしたの?)
「ずっと考えててん
元々私は要らないものとして生まれて
誰かに必要とされたくて
芸能界入って
でもその自分も自分じゃなかった
変えてくれたのは彩やった
でも所詮な、所詮
彩は人の家の子やねん
親がいなくなったわけちゃう
彩を必要としてて
彩も必要としてる
私が間に入る隙間なんかないねん」
ワン…
(美優紀ちゃん)
「だから音遠
こんな私やけど音遠だけは
そばにいてくれへん?
私、一人で生きていくの
もう無理そうやからさ」
ペロッ
(美優紀ちゃん任せて)
「ありがと音遠」
「ママーっ」
(んー?どしたん?)
「みゆちゃのお迎えは?」
(…あー、彩
それはな…)
「?」
プルルルルッ
(はい、あ渡辺さん)
(山本さん彩のこと頼みます)
(え?)
(今度こそ彩のこと幸せにしてください)
(渡辺さん?)
(さよなら)
ブチッ
(…もうこーへんよ)
「え…」
(彩はママの子やんな?)
「そう、やで」
(それならママといて?)
「…でもみゆちゃは」
(美優紀さんはお仕事で
たくさんの人に囲まれてる
一人になんてならない
でも、ママは彩しかいないの)
「…」
(ママ彩といられなかった分
一緒にいたい…
それとも彩はママといたくない?)
「…違う」
(ありがと彩
ご飯の用意できたで
ほら、行こ?)
「うん…
みゆちゃ」