めずらしい
けいりり で!
(この問題を…須藤)
「はい…2√3です」
(…正解や、さすがやな)
「いえ…」
(須藤さんすごいなぁ)
(さすがやわー)
「…」
すごい、さすが、羨ましい
その言葉は褒め言葉のようで
残酷な言葉だ
常に期待が高い、そういうことだから
「人生を危険にさらせ
私はさらすなんてできない
常に守ってる」
「まーた落ちてんの?」
「…先輩」
「こんなところにいても
誰も見つけてくれへんよ?
私以外は」
「…」
上西恵先輩
少し前に貧血で座り込んでた彼女を
保健室まで送ってから
話すようになった
絵画に出てくるような横顔
艶やかな髪
聖母のような優しさ
女神…この言葉が正しいのだろう
「いえ、もっと
器用な生き方したかったなって」
「深いなぁー相変わらず」
「笑わないんですか?」
「なんで?
凜々花がそう思うなら
それでええんちゃうかな?」
ドキッ
この笑顔に弱い
心が叫ぶ
この人が好きだと
この人の全てを知りたい
考えも心も何もかも
全て全部…ほしい
「凜々花?」
「何もないです
あーっ考えすぎでしたね
教室戻ります」
「うん」
「よっ…重いなぁ
人使い荒い先生達だ
よいしょ、よいしょ
…あれ?」
上西先輩
(好きや、上西
付き合ってくれへんか?)
こ、告白っ
それはそうか
先輩綺麗だし優しいし
好きになるよね…
「ごめん…
気になる子がいる」
(そ、そっか…
あっ、えっと
その、これからも友達で)
「うん、よろしく」
男の人は悲しそうに
去っていった
なんで告白なんてしたんだ
あんたがしたせいで
私まで…傷ついた
「凜々花~なにしてんのー?」
放課後、廊下を歩く私に
先輩は何も無かったかのように
微笑みかける
「…帰るだけです」
「?…そっか気をつけてな」
「はい」
好きな人って誰ですか?
どんな人なんですか?
カッコイイですか?
…私じゃダメですか?
「はぁ…うまくいかない」
ドンッ!!
「イデッ!!…キャプテン」
バスケ部のキャプテン
山本彩くん
家が近所だから昔から
よく知ってる
ずっとキャプテンだから
キャプテン
「なぁにしけた面してんねん」
「ムッ天然たらし顔偏差値高め男に
私の気持ちは分かりません」
「な、なんやそれ
褒めてんのか?なんや?」
「ケッ…」
「やさぐれんなよ
ったく昔から
何かあったら頼れよ?
俺にできることはする」ガシガシッ
ほらカッコイイ
こーいう人になりたかった
キャプテンは笑うかな?
私が叶うはずのない不毛の恋愛をしてる
そんなこと…言えないけど
「あ」
「あ、凜々花おはよ」
「先輩…なんか今日」
「次移動教室だから
ここで…ウッ、」
フラッ
「先輩っ!」
ガシッ!!
「おい!上西大丈夫か!」
「キャプテン…」
「よっ、保健室連れていってくる」
「…」
キャプテンは冷静に
ジャケットを先輩にかけて
持ち上げて保健室へ
私はただ立ち尽くすだけ
無力だ…いつも
ガラガラッ
(あら?須藤さん?)
「あ、あの上西恵さんは」
(あー上西さんならそこで
山本くんが来てくれて
怪我しなくてよかったわぁ)
「…そう、ですね」
(フフフッ心配なら
横いててあげて?
私、職員室行ってくるわ)
「はい」
白くなった先輩の顔
私はいつも
グッ…
「凜々花?
んぅ私なんで」
「貧血で倒れちゃって
そのとき山本先輩が」
「そうなんや
彩かぁ
また借りできたなぁ…」
また?借り?
そんなに仲いいのかな
気になる子ってキャプテンのこと?
「凜々花?どしたん?」
「私、やっぱりなにもできない…」
ポンッ
頭に感じた柔らかな感触と暖かさ
先輩の手が乗ってる
「凜々花は出来すぎるんやで?」
「え?」
「初めて会った次の日
凜々花すごい真剣な顔で
貧血対策の食べ物とか調べて
まとめて渡してくれた
そのときすごい嬉しかった
誰かのためにそんなことしてくれるんやって」
「私は…」
「いつだって凜々花は
誰かのため
ニーチェになりたいって
言ってるけど
それは無理や
凜々花は凜々花の良さがあるもん
凜々花らしい哲学者になって?」
この人はずっとそうだ
私のことを笑わなかった
特別に見なかった
優しく笑ってくれた
「っ、っ…好きです
ごめんなさい、先輩
先輩が好きです
おかしいけど、でも
好きですっ
ごめんなさい」
「フフフッ…おかしいなぁ
泣くことちゃうのに」
「え…?」
「凜々花はわたしがおらんとあかんね」
「…」
「それと
私は凜々花がおらんとあかん」
「先輩?
…っ///」
時間の流れがゆっくりになる
スローモーションのように
先輩の顔が近づいた
とっさに目をつぶり俯く
「…私も、好き」
「ッ!!!」
耳元で囁かれた言葉のせいで
身体中の熱が顔に集まる
「真っ赤、フフフッ」
「誰のせいですか…」
ガラガラッ
(あ、上西さん目覚まし…あら?
めっちゃ顔赤いねー?)
「え?…あ」
「…」
私が赤すぎて暑すぎて気づかなかった
「赤いですよ?」
「…」
「フフフッ、転ばれたら困るんで
手を貸してあげます」
「…生意気」
スッ…
「可愛いです
さ、行きましょ」
「も、もぉっ///」
けいりり で!
(この問題を…須藤)
「はい…2√3です」
(…正解や、さすがやな)
「いえ…」
(須藤さんすごいなぁ)
(さすがやわー)
「…」
すごい、さすが、羨ましい
その言葉は褒め言葉のようで
残酷な言葉だ
常に期待が高い、そういうことだから
「人生を危険にさらせ
私はさらすなんてできない
常に守ってる」
「まーた落ちてんの?」
「…先輩」
「こんなところにいても
誰も見つけてくれへんよ?
私以外は」
「…」
上西恵先輩
少し前に貧血で座り込んでた彼女を
保健室まで送ってから
話すようになった
絵画に出てくるような横顔
艶やかな髪
聖母のような優しさ
女神…この言葉が正しいのだろう
「いえ、もっと
器用な生き方したかったなって」
「深いなぁー相変わらず」
「笑わないんですか?」
「なんで?
凜々花がそう思うなら
それでええんちゃうかな?」
ドキッ
この笑顔に弱い
心が叫ぶ
この人が好きだと
この人の全てを知りたい
考えも心も何もかも
全て全部…ほしい
「凜々花?」
「何もないです
あーっ考えすぎでしたね
教室戻ります」
「うん」
「よっ…重いなぁ
人使い荒い先生達だ
よいしょ、よいしょ
…あれ?」
上西先輩
(好きや、上西
付き合ってくれへんか?)
こ、告白っ
それはそうか
先輩綺麗だし優しいし
好きになるよね…
「ごめん…
気になる子がいる」
(そ、そっか…
あっ、えっと
その、これからも友達で)
「うん、よろしく」
男の人は悲しそうに
去っていった
なんで告白なんてしたんだ
あんたがしたせいで
私まで…傷ついた
「凜々花~なにしてんのー?」
放課後、廊下を歩く私に
先輩は何も無かったかのように
微笑みかける
「…帰るだけです」
「?…そっか気をつけてな」
「はい」
好きな人って誰ですか?
どんな人なんですか?
カッコイイですか?
…私じゃダメですか?
「はぁ…うまくいかない」
ドンッ!!
「イデッ!!…キャプテン」
バスケ部のキャプテン
山本彩くん
家が近所だから昔から
よく知ってる
ずっとキャプテンだから
キャプテン
「なぁにしけた面してんねん」
「ムッ天然たらし顔偏差値高め男に
私の気持ちは分かりません」
「な、なんやそれ
褒めてんのか?なんや?」
「ケッ…」
「やさぐれんなよ
ったく昔から
何かあったら頼れよ?
俺にできることはする」ガシガシッ
ほらカッコイイ
こーいう人になりたかった
キャプテンは笑うかな?
私が叶うはずのない不毛の恋愛をしてる
そんなこと…言えないけど
「あ」
「あ、凜々花おはよ」
「先輩…なんか今日」
「次移動教室だから
ここで…ウッ、」
フラッ
「先輩っ!」
ガシッ!!
「おい!上西大丈夫か!」
「キャプテン…」
「よっ、保健室連れていってくる」
「…」
キャプテンは冷静に
ジャケットを先輩にかけて
持ち上げて保健室へ
私はただ立ち尽くすだけ
無力だ…いつも
ガラガラッ
(あら?須藤さん?)
「あ、あの上西恵さんは」
(あー上西さんならそこで
山本くんが来てくれて
怪我しなくてよかったわぁ)
「…そう、ですね」
(フフフッ心配なら
横いててあげて?
私、職員室行ってくるわ)
「はい」
白くなった先輩の顔
私はいつも
グッ…
「凜々花?
んぅ私なんで」
「貧血で倒れちゃって
そのとき山本先輩が」
「そうなんや
彩かぁ
また借りできたなぁ…」
また?借り?
そんなに仲いいのかな
気になる子ってキャプテンのこと?
「凜々花?どしたん?」
「私、やっぱりなにもできない…」
ポンッ
頭に感じた柔らかな感触と暖かさ
先輩の手が乗ってる
「凜々花は出来すぎるんやで?」
「え?」
「初めて会った次の日
凜々花すごい真剣な顔で
貧血対策の食べ物とか調べて
まとめて渡してくれた
そのときすごい嬉しかった
誰かのためにそんなことしてくれるんやって」
「私は…」
「いつだって凜々花は
誰かのため
ニーチェになりたいって
言ってるけど
それは無理や
凜々花は凜々花の良さがあるもん
凜々花らしい哲学者になって?」
この人はずっとそうだ
私のことを笑わなかった
特別に見なかった
優しく笑ってくれた
「っ、っ…好きです
ごめんなさい、先輩
先輩が好きです
おかしいけど、でも
好きですっ
ごめんなさい」
「フフフッ…おかしいなぁ
泣くことちゃうのに」
「え…?」
「凜々花はわたしがおらんとあかんね」
「…」
「それと
私は凜々花がおらんとあかん」
「先輩?
…っ///」
時間の流れがゆっくりになる
スローモーションのように
先輩の顔が近づいた
とっさに目をつぶり俯く
「…私も、好き」
「ッ!!!」
耳元で囁かれた言葉のせいで
身体中の熱が顔に集まる
「真っ赤、フフフッ」
「誰のせいですか…」
ガラガラッ
(あ、上西さん目覚まし…あら?
めっちゃ顔赤いねー?)
「え?…あ」
「…」
私が赤すぎて暑すぎて気づかなかった
「赤いですよ?」
「…」
「フフフッ、転ばれたら困るんで
手を貸してあげます」
「…生意気」
スッ…
「可愛いです
さ、行きましょ」
「も、もぉっ///」