(なにがいいかなー)
(これとかぁー?)
「なにそれ…バレンタイン特集?」
(みるきーは誰にあげるん?)
「へ?」
クラスの子が色めきだって
雑誌を見てる
バレンタイン
もうそんな季節か
どーりで雰囲気まで甘ったるい
(百ちゃんはー?)
(かっこいいよなぁー!)
(愛梨もええやん)
(ありー!!)
女子高の私たちは
学校の中でもかっこいい女の子に
渡すらしい
中にはホンマに付き合う子もおる
「チョコ…か」
(やっぱり彩ちゃんやんなー)
(それはそーやろ!)
(優しいしカッコイイし)
「彩ちゃんか
何がいいんやろ」
(あ、みるきーも?)
(何かな彩ちゃんって甘いもん
大好きやねんってー)
(え?そーなん?)
(うん先輩が言うてた!)
(じゃあめっちゃ甘いの作ろ!)
彩ちゃんは隣のクラスの子
そして私の片想いの相手
1年の時同じクラスで
2年で離れた
優しくて世話焼きでイケメン
そんな彼女はいつも輪の中心で
その姿が眩しくて惹かれた
片想いの理由は彩ちゃんにある
「彩ちゃんってー好きな人おらんの?」
「好きな人?そらクラスの子みんな好きやし
部活やって」
「そーちゃう!
もぉ恋愛として!」
「恋愛?あぁ考えたこともないわ」
彼女は興味無いんや恋愛に
告白して変に気まづくなるのが嫌
だから告白なんかできない
「でも…作っちゃうねんなぁ」
我ながらアホやな
渡したってどうせ
大勢の中の一人で
意味無いのに…
(百ちゃーーん!)
(愛梨ー!!)
やっぱり朝学校に行くと
まるで戦争のようやった
モテる人たちは大変やなぁ
((キャーーーーー!!))
「きた…」
部活の朝練終わりの彩ちゃんが
少しだるそうに廊下を歩く
(彩ちゃんチョコ!)
(これバレンタイン!)
「あ、そっかさんきゅ」
(彩ちゃんが好きな甘いやつ!)
「あぁ…ありがと」
彩ちゃん…?
なんか様子がおかしい
(ちょっとどきや!)
(彩、甘いの苦手なんやで!)
(え!?)
(どういうこと!?)
(先輩…)
突然現れた先輩達は悪い顔してる
きっと彩ちゃん取られたくなくて
嘘の情報流したんや
(最悪…)
(どーしよ)
(こんなんいら…)
ガシッ!
「食べるでありがと
んっ…うまい
皆のももらう
せっかく作ってくれたんやろ
食べるから大丈夫」ニッ
あぁ…ずるいなぁ
周りの女子はキャーキャー言ってて
そんなことするからモテるねん
「あれ?みるきーも
くれるん?」
「ちゃ、ちゃうよ
ただ見てただけ
モテる女はすごいなー」
「嫌味かー?」
「ちゃうよ
じゃ、じゃあ私次移動やから」
「あ、みるきー…」
「最悪やホンマに…」
ボスッ
作ったチョコを
ゴミ箱に投げ捨てる
柄にもないことしたから
バチが当たったんかな…
箱に入れたクッキー二つ
そこにはペンで
ス、キの二文字
告白なんかしないって言ったけど
でもやっぱり
彼女の特別になってみたい
「諦めよ」
少し嘲笑って
教室に戻ることにした
ドンッ!ガサガサガサッ!!
「え?彩ちゃん」
「…」
「ちょっと、なに…」
「これ、なんで捨ててんの?」
「あ、それは」
「私へのやんな?」
「…違う」
「朱里とまーちゅんから聞いた」
「…」
「なんで捨てるん?」
「甘くしたから」
「え?」
「私も甘くしちゃってん
苦手なの知らんくて
だから彩ちゃん無理したらアカンと
おもって…」
「そんなん関係ないやん」
「あ、待って!開けたらアカンッ!」
「…あ」
終わった…全部
ムードもなんもない
こんな同情で受け取られて
ガキみたいな告白
全部終わった
「…」
「…なんでそんな顔するん?」
「…」
「いただきます」
「…」
「…甘っ」
「だから言うたやん」
「…」
「ごめんな…」
「みるきー」
「ちょっと教室に…」
「美優紀」
「え?…ンッ
…な、んで」
「キス、って書いてたし///
まだしてへんのにさ
どっか行くなよ」
「え?…プッ!!」
「な、なんやねんっ」
「キス、ちゃうよ?」
「へ?」
「ゴミ箱投げたとき
移動したんかな…?
逆…やねんけど」
「逆…ス、キ?」
「うん」
「私のこと?」
「…しかないやん///」
「…」
「分かってる、だからもう」
「…(パクッ」
「ちょっ」
「やっぱ甘ったるい」
「だからもう…」
「責任とって」
「へ?…ンッ!!」
「…これで甘さ半分」
「なに、それ///」
「みるきー」
「なに?」
「1個目のクッキーも2個目の
クッキーも食べたあとキスした」
「うん」
「…ちゃんと返したから」
「え?」
「そのホワイトデー?まで長いし
だから…その今返した」
「それ…」
「同じ気持ち…やったりする
じつは///」
「えぇ!?でもだって」
「何かさっき朱里に言われてさ
もらえんくてどう思ったんって
それやったら嫌やって思った
だから…気づいた」
「なにそれっ…」
「あー!甘いわやっぱ
ラーメン食べに行こや」
「えぇちょっと」
「部活サボる
ほら、行くでー」
「あ、ちょっとー!!
ホンマに…ずるいんやから」
(これとかぁー?)
「なにそれ…バレンタイン特集?」
(みるきーは誰にあげるん?)
「へ?」
クラスの子が色めきだって
雑誌を見てる
バレンタイン
もうそんな季節か
どーりで雰囲気まで甘ったるい
(百ちゃんはー?)
(かっこいいよなぁー!)
(愛梨もええやん)
(ありー!!)
女子高の私たちは
学校の中でもかっこいい女の子に
渡すらしい
中にはホンマに付き合う子もおる
「チョコ…か」
(やっぱり彩ちゃんやんなー)
(それはそーやろ!)
(優しいしカッコイイし)
「彩ちゃんか
何がいいんやろ」
(あ、みるきーも?)
(何かな彩ちゃんって甘いもん
大好きやねんってー)
(え?そーなん?)
(うん先輩が言うてた!)
(じゃあめっちゃ甘いの作ろ!)
彩ちゃんは隣のクラスの子
そして私の片想いの相手
1年の時同じクラスで
2年で離れた
優しくて世話焼きでイケメン
そんな彼女はいつも輪の中心で
その姿が眩しくて惹かれた
片想いの理由は彩ちゃんにある
「彩ちゃんってー好きな人おらんの?」
「好きな人?そらクラスの子みんな好きやし
部活やって」
「そーちゃう!
もぉ恋愛として!」
「恋愛?あぁ考えたこともないわ」
彼女は興味無いんや恋愛に
告白して変に気まづくなるのが嫌
だから告白なんかできない
「でも…作っちゃうねんなぁ」
我ながらアホやな
渡したってどうせ
大勢の中の一人で
意味無いのに…
(百ちゃーーん!)
(愛梨ー!!)
やっぱり朝学校に行くと
まるで戦争のようやった
モテる人たちは大変やなぁ
((キャーーーーー!!))
「きた…」
部活の朝練終わりの彩ちゃんが
少しだるそうに廊下を歩く
(彩ちゃんチョコ!)
(これバレンタイン!)
「あ、そっかさんきゅ」
(彩ちゃんが好きな甘いやつ!)
「あぁ…ありがと」
彩ちゃん…?
なんか様子がおかしい
(ちょっとどきや!)
(彩、甘いの苦手なんやで!)
(え!?)
(どういうこと!?)
(先輩…)
突然現れた先輩達は悪い顔してる
きっと彩ちゃん取られたくなくて
嘘の情報流したんや
(最悪…)
(どーしよ)
(こんなんいら…)
ガシッ!
「食べるでありがと
んっ…うまい
皆のももらう
せっかく作ってくれたんやろ
食べるから大丈夫」ニッ
あぁ…ずるいなぁ
周りの女子はキャーキャー言ってて
そんなことするからモテるねん
「あれ?みるきーも
くれるん?」
「ちゃ、ちゃうよ
ただ見てただけ
モテる女はすごいなー」
「嫌味かー?」
「ちゃうよ
じゃ、じゃあ私次移動やから」
「あ、みるきー…」
「最悪やホンマに…」
ボスッ
作ったチョコを
ゴミ箱に投げ捨てる
柄にもないことしたから
バチが当たったんかな…
箱に入れたクッキー二つ
そこにはペンで
ス、キの二文字
告白なんかしないって言ったけど
でもやっぱり
彼女の特別になってみたい
「諦めよ」
少し嘲笑って
教室に戻ることにした
ドンッ!ガサガサガサッ!!
「え?彩ちゃん」
「…」
「ちょっと、なに…」
「これ、なんで捨ててんの?」
「あ、それは」
「私へのやんな?」
「…違う」
「朱里とまーちゅんから聞いた」
「…」
「なんで捨てるん?」
「甘くしたから」
「え?」
「私も甘くしちゃってん
苦手なの知らんくて
だから彩ちゃん無理したらアカンと
おもって…」
「そんなん関係ないやん」
「あ、待って!開けたらアカンッ!」
「…あ」
終わった…全部
ムードもなんもない
こんな同情で受け取られて
ガキみたいな告白
全部終わった
「…」
「…なんでそんな顔するん?」
「…」
「いただきます」
「…」
「…甘っ」
「だから言うたやん」
「…」
「ごめんな…」
「みるきー」
「ちょっと教室に…」
「美優紀」
「え?…ンッ
…な、んで」
「キス、って書いてたし///
まだしてへんのにさ
どっか行くなよ」
「え?…プッ!!」
「な、なんやねんっ」
「キス、ちゃうよ?」
「へ?」
「ゴミ箱投げたとき
移動したんかな…?
逆…やねんけど」
「逆…ス、キ?」
「うん」
「私のこと?」
「…しかないやん///」
「…」
「分かってる、だからもう」
「…(パクッ」
「ちょっ」
「やっぱ甘ったるい」
「だからもう…」
「責任とって」
「へ?…ンッ!!」
「…これで甘さ半分」
「なに、それ///」
「みるきー」
「なに?」
「1個目のクッキーも2個目の
クッキーも食べたあとキスした」
「うん」
「…ちゃんと返したから」
「え?」
「そのホワイトデー?まで長いし
だから…その今返した」
「それ…」
「同じ気持ち…やったりする
じつは///」
「えぇ!?でもだって」
「何かさっき朱里に言われてさ
もらえんくてどう思ったんって
それやったら嫌やって思った
だから…気づいた」
「なにそれっ…」
「あー!甘いわやっぱ
ラーメン食べに行こや」
「えぇちょっと」
「部活サボる
ほら、行くでー」
「あ、ちょっとー!!
ホンマに…ずるいんやから」