「よーし彩


どこ行く?」




「えんちー!」




「えんち?」




「くるくる回ったり


ブーンってなるんやで!」




「もしかして遊園地?」




「うん!」




「へぇなんで遊園地知ってんの?」




「たまごのこ!」




「あーあの双子ちゃん?」




「たまごのこが


行きたいって


楽しいって言ってた!」




「へぇー遊園地


じゃあユニバでも行ってみるか」




「いくー!!!」






入場パスを買って


中に入る




「すごーいっ!!」




彩の目はキラキラ輝いてる




「大きいーっ...うわっ!」




ドテッ




ジェットコースターを見上げすぎて


尻もちをついた


思わず笑みがこぼれる




「よし彩行こ?」




「みゆちゃ、手」




「うん、はいどーぞ」




手を繋いで歩いていく


すごい人やな




「人いっぱい」




「そーやなぁ


人気なんやな」




「ムッ...みゆちゃの方が人気っ」




「ハハッそんなん張り合ってないって」




「おしごとしたとき


みゆちゃ、すきっていっぱい言われてた


さぁのみゆちゃ...




「フフフッそんなこと思ってたん?


大丈夫、私が大好きなのは


彩やからな?」




「ヘヘヘッうんっ!


あ!!エルボ!!!」




「え?肘!?


あ、エルモね...




エルモの方が言いやすいのでは?


そう思うけど


幸せそうに抱きついてる彩


赤のモフモフにどんどん埋もれて


彩が見えへんくなるくらい


やっぱりちっちゃいな




「くるくるー!!!」




「やってみる?」




「うん!」








「うぅ...




「回しすぎ、大丈夫?」




「みゆちゃ、いっぱいいるよ」




「焦点あってないし


まったくもぉ、よいしょっと」




ベンチに座り


膝の上に彩の頭を乗せる


顔真っ白やし


面白いなぁ


何度か来たことのある場所


それは彼氏やったり友達やったり


でも楽しいなんて思わなかった


どこか冷めてた


でも今は乗り物なんて子供向け


スリルなんて全然ないけど


今までで一番楽しい




「みゆちゃ...怒ってるの?」




「え?」




彩は起き上がり


不安そうに私の顔をのぞきこんで


向い合せで膝の上に座る




「ごめんなさい...




彩は私が怒ってると思ったみたい




「アホやな...


彩とおるのが一番楽しいなって


思っただけやで?」




「ん?」




「いいの今は」




「ヘヘヘッ」






(あの、みるきーさんですか?)




「あ、あぁはい」




(やっぱりやぁ!)


(え、可愛いっ)


(あ、みるきー!?)




「やば」




(あれ?その子...




あ、彩...


どうしよ


変に広まったら、




「あっ...あのとき」




(みるきーさん)




「応援ありがと


この子は私の隠し子」




(え!?)




...なんちゃって


親戚の子で遊びに来てるねん」






(もしパパラッチに見つかったら


そいつらが疑ってること言え


それでなんちゃってって


最強に可愛い顔してみ?)




昔、さっしーが教えてくれた


やけに説得力あったし...




(へぇーそうなんや)


(可愛いっ)




「ごめんね?


この子人見知りやから


じゃあね」






「ふぅ...乗り切った」




「みゆちゃ」




「ん?」




「人見てるよ?」




「やっぱ乗り切ってないかっ」






「あー...疲れた」




結局ずっと人に囲まれた状態やった


でも彩は楽しそうで


周りを気にせず私に笑顔見せてくれた




「彩ぁー楽しかっ...




「スースーッ...




「寝ちゃったか






今日はありがと


また思い出増えた」




頬を撫でると


顔が緩んだ




「さてと、安全運転で帰りますかっ」