「みゆちゃっ!」
「ウッ!!...なんやぁどしたん彩」
「こな!こな!」
「粉?」
朝一番
かなりテンションの高い彩が
私を呼ぶ
寒いから上着を着て
布団から出ると
窓ガラスに顔をべったりして
外を見てた
「あー雪や」
「雪っ!」
「彩初めてなん?」
「うんっ!
空からこなふってきた!」
「粉かぁ
まぁーそんな感じやな」
「みゆちゃあそびたい」
「えー寒い...」
「うぅ...」
「お昼からな?
暖かくしていこ」
「うんっ!」
「わぁー白っしろーっ!」
「ホンマや積もったなぁ」
「コロコロー」
雪玉を作ってコロコロしてる
一生懸命してるから
頭にも雪積もってるし
「彩雪だるまなるで?」
「雪だるま!
なる!しゃーちゃなるっ」
「なれないってば...」
「ゆきだるまー」
「つくるーっ!」
「ん?」
元気な男の子の声がして
見てみると
同じくらいの背丈の男の子が
雪玉を転がしてる
「双子...?」
「みゆちゃっ」
「ん?」
「おんなじ顔」
「ほんまやな」
「コロコロー」
「おおきいの できてるー!!!」
「んぅ...」
彩は自分の雪玉を見つめて
双子ちゃんたちの
雪玉と見比べる
「しゃーちゃの
大きくならない...」
「仲間にしてもらったら?」
「...やっ」
「怖いかやっぱり...」
「んー?」
「おんなのこっ!」
双子ちゃんたちは
彩に気づいて近づいてきた
「こん」
「ちはっ!」
「あーこんにちは
えっとお名前何かな?」
「りか!」
「りほっ!」
「りかくんとりほくんか
この子は彩
ちょっと恥ずかしがり屋やから
隠れててごめんな?」
「はずかしがりや」
「はずかしい」
「雪だるま作ってるんやんな?
彩も作りたいんやけど
うまくいかんくて」
「いっしょにしよ」
「しよしよー」
「...」
「ほら、彩」
「...うん、する」
「じゃあーいこー」
「はい、てかして!」
「ヘヘヘッ」
三人仲良く手を繋いで
雪玉を転がし始めた
「フフフッ」
「可愛いですね」
「あ、どうも」
「こんにちは
双子の父親です」
「あーなるほど
彩の母...的存在です」
「お姉さんですかね?
可愛いなぁ女の子」
「人見知り激しいんですけど」
「そーなんですか
うちの子たちはそんなにしなくて
誰にでも声かけるから
でもあんな楽しそうなのは
初めてみました」
「へぇ
双子かわいいですね」
「えぇ目に入れても
どこにいれても痛くないです
ホンマ親バカで」
「へぇ...素敵ですね」
「奥さんが最高なんで
俺は幸せもんです」
すごい笑顔のお父さん
この人の奥さんも幸せなんやろうな
「パパー!」
「みゆちゃ!」
「「できた!」」
「えー!すごいやん!」
「ホンマやできてる!」
「りほくんが め つくって」
「りかくんは はな つくって」
「さやちゃぼうし!」
「すごい協力できてんなぁ!
偉いぞー!」
「ヘヘヘッ」
「パパくすぐったいっー!」
「...」
「ハハッ彩ちゃんも
チビ達と遊んでくれてありがとうな!」
ワシャワシャッ
「ヘヘヘッ」
「彩...」
彩はいつもと違う笑い方
年相応っていうか
子供らしい笑い方や
よかった
緊張ほぐれたみたい
「びぇぇぇー!」
「やだぁぁぁー!」
「ちょ、こらっ暴れんな」
「さやかちゃんと」
「まだあそぶー!!!」
「また今度!」
「いやだぁぁぁー!」
「はなせぇぇぇー!」
「あーそんなこと言うなら
ママに言って鬼さんやな」
「「ビクッ!!!」」
「はい、帰るでー
すみません遊んでもらって」
「いえこちらこそ
彩ありがとうは?」
「ありやと
りかくんりほくん」
「うんっ」
「またあそぼっ!」
「じゃあ失礼します」
お父さんは
両脇に二人を抱えて
歩いて行った
ホンマにいいお父さんやな
子供も好きそうやし
幸せそうな家庭や
「彩かえろっか」
「みゆちゃ...」
「ん?」
「んーん」
「...だっこ?」
「(コクッ)」
「仕方ないなぁ
ほら、よいしょっ...
今は特別やでー?」
「ヘヘヘッ...お友達できた」
「そーやなよかったよかった」
「みゆちゃ」
「んー?」
「雪っていいね!」
冬は寒くて嫌いやった
こんな雪の日に外に出るなんて
今まで無かった
「うんそーやな」
「みゆちゃ」
「ん?」
「ありやと」