「百ちゃんのアホー」




「ごめんてー」




「しらーん」




「目の前でイチャつくほど


イラつくものないんですけど」




「何や凜々ー?


お前も恵さんとイチャつけば?」




「なっ...うるさい」




「ヘヘヘッ可愛いやっちゃー」




「やめろぉぉー!」




「フフフッ」




「ハハハッ」




百ちゃんが来て5ヶ月くらい


だいぶ馴染んで強くなってる


私のために頑張ってくれてる


それが嬉しい


今、私は幸せ




「あれーカバンどこに...






(やってられんよなぁ)


(ほんまな)




なんの話や?




(跡継ぎが新入りってな)


(彩さんがよかってんけど)


(今まで婚約とか断って


お嬢が大きなるまで待ってたのにな)




「婚約...断ってた?」




「盗み聞きですか?」




「ッ!?凜々」




「何してるんですか?」




「いや...なぁ


彩の婚約ってどういうこと?」




「知ってどうするんですか?


もう彩さんはいないんですよ?」




「そうやけど...でも」




「お嬢は...選んだでしょ」




「凜々...






「婚約...って?」




「何人もいた


でもずっと待ってたんや」




「おじいちゃん」




「他の組の偉いとこのお嬢さんとな


何人もが申し込んでた


でも、アイツは断り続けた


約束があるからってな


美優紀がいるとな」




「なんで...そんなん」




「彩の母性への飢えを埋めたのは


お前の母親や


そして愛情を作ったのは


美優紀やったんや


小さい頃からよく遊んでたからな


覚えてないやろうがな」




「写真あった...




「そーか


まぁでもな


どんな理由であれ美優紀を


置いていったんや」




「うん」




「迷うことは無い


百に幸せにしてもらえ


ワシは百を信じとる」




「ありがとおじいちゃん!」




「あぁ」




「おやすみ」




「おやすみ」




ガラガラッ




「ふぅ...




(いてぇなクソじじい!)


(お前に俺の何が分かるんや!)


(いつか俺がお前を抜かしてやる!)


...じゃあな親父)




「すまんっ...


ワシは...何も...










...やっぱり何かあるやん」












「みーゆきちゃんっ」




「百ちゃーん」




「行こ」




「うんっ」






「お、行きか?」




「おじいちゃん


うん!行ってきます」




「行ってこい


頑張れよ」




「うんっ!」






おじいちゃんに言われて


決心できた


百ちゃんだけを見る


彼に幸せにしてもらうんや




「あーやっと授業終わっ...




ガラガラッ!!!!




「お嬢!!!!




「え、ちょっと凜々


学校で...




「親父さんが!!!」




「おじいちゃんが...?」