「フンフンフンッ」




「なんやねん機嫌ええなぁ」




「だってさぁ


さっき私の言葉言うてくれたやん」




「なんのことや」




「ほらー


好きって気持ち2度と生まれへんって


ちゃーんと考えてくれてたんや」




...




「彩?」




「いや、別に


ちゃんと前見て歩け


コケるで」




「またすぐバカにする




あーあ


あ、てかさ彩はなんで


この世界入ったん?」




...




「あー、言われんのなら」




「親父が拾ってくれた


どーしょうもない俺を」




「おじいちゃんが?」




「あぁ...


俺、地元の不良グループで


パシリやってん」




「彩が?」




「あぁ...


自分の両親が嫌いで


憎くていつでも倒せるようにって


強くなりたかったけど


パシリやし


何もできんかった」




...




「不良グループの仲間やったけど


信頼もしてへんし


それが向こうにも分かってたから


俺はひとりやった


そんなとき組の人間に


うちのリーダーが喧嘩ふっかけてな


すぐにボコボコ


そしてアイツらは俺の首謀やと


罪をなすりつけて泣いて帰った」




「それ、いつのこと?」




「小一」




「え、はやっ...




「俺の周りを組の人間が囲って


あー俺死ぬんやって思ったら


親父が目の前に現れたんや」








(やっちまえ!)




「待て!」




(おやっさん)


(親父)




「おい、ガキ


てめぇの名前は」




...ペッ




グハッ!!!!




「教育がなってねぇな


ったく、おい!


そのガキ連れて帰れ!」




「おい!離せよ!


俺のこと殺す気か!」




「殺す?ハハッ


お前みたいなガキ


殺す価値もねぇよ」




「じゃあ何だ


奴隷にでもして!」




「テレビの見すぎや」




「離せ!」












「俺は半ば強引に


連れてかれたんや」




「へぇー」




「俺はきっと俺のことを


どっかに売り飛ばすか


奴隷のように扱われると


そう思いながら連れていかれた」




「小一のくせに


考えるなぁ」




「お前とはちゃうからな」




「はぁ?」




...俺は親父のことを


信用もしてないし


抜け出すことばかり考えてた


でもある日


転機が訪れた」