彩×夢莉の甘噛み姫mvのパロでお願いします
私は1人だった
(出ていけ!)
(役立たず)
(邪魔やねん!)
いつだって1人だった
雨に打たれ街を歩く
気持ち悪い笑みを浮かべた
男達が声をかけるけど
少し睨むとよほど恐ろしいのか
苦笑いして去っていく
ザーザーザーッ
公園のブランコを漕ぎながら
空を見上げる
空だけが分かってくれてる
私の心を
「...助けてください。」
小さく呟き
また下を向いた
ザーザーザーッ...ダダダダッ
突然雨が当たらなくなった
見上げると
女の人が傘を当ててくれてる
「...」
「何や、家出か?」
「違う」
「ひどい顔やな」
「失礼」
「そういう意味ちゃうわハハッ
そうや」
グイッ
「何すんのっ」
「帽子やるわ
これで表情隠しとき」
「...」
「あんたな助けて欲しいなら
子供らしく叫べや」
「...」
「はぁ...行くで」
「どこに」
「お前の居場所にや」
それが彩さんとの出会いやった
彩さんはここら辺で有名な
不良グループのリーダーやった
アジトには
れいなさん、うーかさん、彩華さんがいた
私が来たことに何も言わず
すぐに仲間としてくれた
「さや姉今日はー?」
「そーやな
隣のスーパーでええやろ」
「ふぅー楽しそう」
「夕夏桃食べたい!」
「自分で取れや」
「彩さん私も」
「ゆーりは外で待機や」
「...」
「彩ぁそろそろ
行かせてあげたら?」
「アホかこいつまで
犯罪者にするわけには
いかんやろ」
「...」
「ゆーりにはさせへん」
彩さんは私の頭を撫でた
仲間はずれじゃない
彩さんは私のことを思ってくれてる
私にとって一番いい選択を教えてくれる
彩さんは絶対や
スーパーに行き
外で待っていた
すると中が騒がしくなって
様子を見ると
皆が出てきた
私も付いていこうとするけど
足が回らない
バシッ!!
「行くで!ゆーり!」
「っ!」
彩さんは私の腕をつかんで
走っていく
腕だけじゃない
心も一緒に
「いぇーいっ!」
「ふぅ!!!」
「うまっー!!!」
皆楽しそうに
盗んだものを食べてる
彩さんも満足そう
あの輪には入れない...
「ゆーりも食べようや!」
「お腹空いてないんで」
「えーマジでぇー!」
「ごめんなさい」
「残しといたるわー!」
彩華さんは
私の分を残してくれた
副リーダーの彩華さん
優しくしてしっかりしてて
なにより
「彩華、それちょーだい」
「はーいあーん」
「んっ、うめー」
彩さんに一番近い
「次は早食いな!」
「負けへんでー!」
「行くでー!」
膝をグッと掴んで
自分の小ささに嫌気がさす
「ゆーり」
後ろから声がして
振り返ると
彩さんは自分の横を
ポンポン叩いた
嬉しくて
隣に座る
「楽しくないか?」
「んーん楽しい」
「そっか」
「でも、私は」
「ん?」
「彩さんのもっと近くにいたい」
「ハハッ」
また優しく笑う...
流されてる
少し悔しいから
肩に回された手を甘噛みした
「っ...」
「本気...」
そう呟いて
彩さんの肩に頭を預け
目を閉じた
「...わかった」
彩さんが小さく呟いた
「いぇーい成功」
いつも通り
みんなでアジトまでの地下道を
歩いていた
彩さんは他のところで
調達してから来るって言われて
4人で帰る
「ただい...」
(動くな!)
「っ...」
「なに?」
「うわっ...」
(警察や!
藤江れいな
沖田彩華
加藤夕夏やな!
お前は...)
「私は...」
顔を上げたら
奥に彩さんが見えた
(誰や!
山本彩やな)
「逃げて!」
「彩!」
「...ゆー、」
「いや...」
「必ず戻る!」
そう言い残して
彩さんは走っていった
行かないで...一人にしないで
(君の名前は?)
「私は...」
「その子は
私らのこと見てたから
ここで締めたろうと思って」
「口止めする予定やったのに」
「え...」
(なんやと!
ったく
君は早く帰りなさい)
「嫌や...」
彩華さんの方を見たら
口パクをしてた
さ、や、か...い、っ、て?
「...帰ります」
アジトを出て
走る
どこにいるん?
彩さん...
一人になりたくない
「うわぁぁぁぁー!!!」
「っ...」
「ゆーり...私はっ」
彩さんは膝から崩れ落ちて
私の名前を呼んでいた
「彩さん...」
「ゆー、り
ゆーり!!」
ギュー!!!
「彩さん...?」
「ごめん巻き込んで
ごめん、ごめん」
「彩さんいったい...」
「ホンマは助けられてたのは
私で...
一人になりたくなくて
だから、ゆーりを見つけた
私のことを必要としてくれる人
欲しかったんや」
「...」
「逃げよう、一緒に
アイツらを助けて
一緒に」
「やっと...言ってくれた」
「え?...ンッ」
「彩さんとなら
どこまでも行く」
「...離さへんから、絶対」
「うん、分かった」