「美優紀離せっ」

「...」

「どこ行くねん」

「...」

「俺に構うな
お前のことなんか」

「...うるさいなぁ」

グイッ

「っ///」

「黙ってついてきて」

「お、おぅ...」

部屋に連れてきて
イスに座らせる

「傷ちゃんと手当し」

「別にええねん喧嘩の」

「一方的にお父さんに殴られたんやろ」

「っ...」

「私のことエサにされて」

「ち、違うっ!
俺の意思や!」

「彩」

「俺は支配なんかされてない!
あんなやつに俺が!」

「彩、」

「知ってるやろ
親父は警視やで!
正義の味方や!だから...」

「彩っ!」

「っ...」

「ごめんな
気づいたらへんくて
辛かったな」

「触るな...」

「彩、こっち見て」

「近づくなっ!
お前みたいなブス
好きでもなんでもないっ!
帰るから」

「はぁ...くそがき
待ちや!」

玄関まで行く彩を
呼び止めるけど
彩は振り返りもしない

「ほっとけ!
...俺はお前を傷つけたくない
頼むから関わるな」

「なんで?」

「だからっ!
俺といたらお前がっ!」

彩は泣きそうな顔で
私に訴える
ガキのくせに
そんな顔して強がって

「アホちゃう?」

「は!?だから...ンッ」

首元を掴んで
唇を合わせた

「うるさいっ
近所迷惑」

「お、お、お、
お前なぁっ///」

「アンタは私に
媚だけ売っとけばええの
勝手に大人になった気になるな
ばーーーかっ!」

「美優紀...」

「なに」

「いや...その
お前、俺のこと
好きなん?」

「っ...はぁ!?
アホちゃう!?なんで
アンタなんかを...ンッ」

「...だって
赤いから...」

「ちょ、ちょっと...
うわっ...下ろしやっ!!」

「...」

ドサッ...

「美優紀...してもいい?」

「はぁ!?
何言うてんの」

「無理矢理にはしないから
嫌なら嫌でいいから
だから嫌だったら
キス...避けて?」

彩の顔が近づいてくる
ガキのくせに調子のって
てかあの状況で
なんで今こんなことに?

「美優紀...好きだ」

「...」

仕方ないか
そう、目を閉じた時

プルルルルッ!プルルルッ

「あ、電話...」

「...最悪、出てええよ」

「ん、もしもし
あー菜々ちゃん
うん、分かった
大丈夫解決したからありがと
戻るわ、うんはーい」

「仕事の途中か」

「うん戻らなきゃ」

「何か、悪かった
変なことして」

「変なのはいつもやろ」

「...そう、やな」

「彩」

「ん?」

「私の人生は私が決めるから
だから
アンタの人生は自分で決め」

「...」

「今、外出たら
補導されるかもやから
はいっ」

「おぉ...これ」

「ちゃんと鍵閉めててや」

「おぅいつ返しに」

「もっとき」

「え...?」

「どーせ一人で悩むんやから
なんかあったらおいで」

「...ヘヘッ居候するで?」

「それは困る
じゃあね」

「美優紀」

「ん?」

「今日も可愛い
好きやで」

「アホ、ませがき」