「朝...か」
朝目覚めると体が少し重い
風邪でもひいたんかな?
「よぉ彩、なんかしんどそうやな」
「風邪や
今日は帰るわ」
「大丈夫かー?」
(彩ー看病したるよ)
(家行かせてー)
「うっとおしい」
「おいおい彩
女の子たちにそんな事言うなって」
ブーンブンブンッ
バイクを運転してても
体が上手く動かない
やべぇ、押して帰るか
家までもう少し
そのとき路地裏で
(立てよこらっ!)
(やめてくださいっ)
(うるせぇ!金出せ!)
(た、助けてっ)
「チッ...おいっ!」
「ハァハァ...ったく」
いつもの倍時間がかかって
ボコることができたけど
体力は残ってなくて
立つことも出来ない
情ねぇな
「大丈夫で...彩?」
「...美優紀」
「また喧嘩したん?
喧嘩やめや?」
「うるせぇ...ハァハァ
帰るから」
「ちょっともぉ何なんよ」
美優紀が俺に触れようとしたけど
急いで振り払って
立ち上がり歩いていく
美優紀にバレたら心配かけるし
バレたくない
なんとかふらつく足で
家までついたけど
「クッ...あの野郎
蹴り入れやがって」
家の前で限界が来る
少し休むべきか...?
とりあえず座っ...
ガシッ
「え、美優紀」
「アホ、しんどいんやろ?」
「何で...」
「いつものあんたなら
私に無駄に絡むから
追い払うから違和感感じたの
まったくほらつかまって」
抵抗したかったけど
力は入らず
美優紀に体を預けるだけやった
「よいしょ、よいしょっ...」
「んー」
「よいしょ...ふぅ大丈夫?」
「帰れ...」
「帰るわけないやろ
ほら、早く着替えて
こんな濡れてたらアカンから」
「...」
美優紀は子供を着替えさせるみたいに
俺の服を脱がせて
新しい服を着せていく
悔しくて情けなかった
「はい後...彩?」
「あ?」
「なんで泣いてんの?
しんどい?」
「...」
「大丈夫すぐよくなるから」
微笑んで頭に手を置く
その手からは
年上からの優しさを感じた
違う、嫌だ...
ドサッ!
「彩、なにしてんの」
「俺、やっぱ男として見れない?」
「え?」
「俺見て何も思わないのかよ!!」
「...彩」
「わからんねん!
お前のこと
気に入ってるだけのつもりやったのに
そうやったのに!
気づいたら本気で」
「落ち着いて?
しんどいな、よしよし」
「触んな!
そんな風に触るなよ」
「...」
「俺を男として意識させてやる」
俺は美優紀の服をめくりあげる
白い下着にくびれた腰
それを見ただけでも
おかしくなりそう
顔を埋めようとした時
美優紀の顔を見たら真っ直ぐ
俺を見てた
「...それでええの?彩」
「は?」
「アンタ無理やり襲う人やったん?」
「...」
「そういう人なん?」
「...はぁ」
美優紀の手を持って
ベットから下ろして
俺は布団を被った
「どうせガキや
分かってんねん
帰れよ
お前の顔なんか見たくない」
情けない情けない情けない...
恥ずかしい、つらい、苦しい
俺、何してんの
「彩...」
「帰れってもぉ...ホンマに」
目を閉じよう
前が暗くなった時
柔らかいものに包まれ
驚いて振り返ると
美優紀が抱きしめていた
「美優紀...?」
「アホか...アンタは確かにガキや
まだまだ子供や
でも男として見てないわけないやろ?」
「え...?」
「ちゃんと見てる
私は彩のこと彩として
ちゃんと見てるから
だから、そんな顔せんとって
いつもみたいに
ガキらしくない顔しときや」
「...なんやねんそれ」
「私はその顔が彩らしくて
すきやで」
「へ///」
「元気でた?」
そうやって
意地悪そうに笑う
その姿に思わず顔の距離を近める
唇が触れるギリギリで我に帰った
「わりぃ...俺、また」
「深い意味は無い
ただ早く治って欲しいから」
「なんやそ...
ンッ///」