「ムカつくムカつく...」

「ちょっと機嫌わるすぎて」

「あのガキ...」

「そんなにキレてんの」

「バカにしてる感じ!?
なにが子供や
あいつの方が子供やろが!」

「ちょっとぉ声大きい」

周りの職員が
色目で見てくるけど
関係ない
あのガキ...次会ったら

「てかさ
ホンマに名前言われん
理由あるんちゃう?」

「何よ」

「んー」

「ほら思いつかんやろ?
バカにしやがってぇぇ...」

プルルルルッ

「みるきーコール」

「めんどい」

「ちょっと」

「出て」

「みるきーの電話やのに
もしもし
生活安全課、山田です
えぇはい...分かりました
伝えます。」

「なにー?」

「何か今補導された子が
みるきー呼んでるって」

「えぇ危ないヤツ?」

「とりあえず言ったら?」

「はいはい」



「失礼しまーす
交通安全課の渡辺...あ」

「よっ美優紀」

「アンタ!」

(渡辺知り合いか)
(こいつ名前も言わんし
態度も悪くて)

「いや知り合いっていうか」

(渡辺を呼べば
名前いう言い出してな)

「何それ」

「フッ...そろそろやろ」

「そろそろ?」

「ええよ美優紀戻って」

「はぁ?アンタなぁ」

ガチャッ
(その子は釈放や)

「は?」
(いやどういうことや)
(釈放ってなんや)

「そりゃそーやろ
さてと...帰るか
じゃーなお巡りさんたち」

「あ、ちょっと
すみません渡辺出ます!」


「ちょっと待ちや」

「なんやねん
そんなに俺のこと好きなん?」

「いやそーじゃなくて
アンタなぁ何者?
釈放とか
ほんまは保護者が迎えに来て」

「保護者はおらんからな」

「おらん...?」

「フッ美優紀おもろいな」

「だから美優紀言うな」

「そーいう名前やろ」

「じゃあアンタも言いや」

「気分が乗ればな」

「アンタなぁ...
じゃあわかった
どーしたら言うてくれる?」

「んー何やろな
気分が乗れば」

ガシッ

「うぉっ」

「今日こそは逃がさん」

「しつこいなぁ」

「早く」

「いうたらどーなんの」

「知りたいだけ!
それだけやから!」

「そっか...さすがに
言わなあかんよな
俺の名前は」

「うん」

「あ!」

「なに?
あーっ!!!」

「ハハッ甘いなぁー
じゃあなー!」

「また逃げられたぁぁぁー!!!」



「あいつ最悪
ホンマに何考えて...」

ガシッ!!

「ンーーーッ!!!」