(やってねぇ!)

バンッ!!
(お前がやったんやろ!!)

「まぁまぁ課長?私に」

(あぁ)

(誰だよお前...っ///)

「やったんやろ?
正直に言った方が
み、の、た、めやで?」

(はぁ、な、なんやねんっ///)

「フフフッ」




「あー疲れた」

「みるきーまたしたん?」

「だって手伝って言われてんもん」

「アンタ生活安全課やろ」

「まぁ合コンやってくれるって
菜々ちゃんも行くやろ?」

「さすがにもう行かない」

「ちぇーっ」

「ほらパトロール行くで」

「はーい」

渡辺美優紀22歳
生活安全課所属のおまわりさん
自分の父親が警察官で
小さい頃から憧れて
ほんまは刑事課に行きたかったけど
母親の猛反対で
生活安全課になった
刺激はそんなにないけど
でもお父さんみたいに
みんなのヒーローになれてるかな

「志望動機はめっちゃいいのに
合コン三昧やなぁ」

「人聞き悪いっ」

「天国のお父さん泣くでー?」

「んー...」

「もぉ...」

「あ、止めて!」

「えぇ...」

バタンッ

「おばあさんお荷物お持ちしますね」

(ありがとぉ...)


「そりゃ人気になるか」





「菜々ちゃん帰ろー」

「あれ?合コンは?」

「やっぱやめた」

「ふーんでも今日残業やから」

「えー、ん?なにこれ」

「あー最近増えてるねん
非行少年少女たちが」

「ふーんなんでなんやろうなぁ」

「さぁ、やっぱ反抗したいんちゃう?」

「反抗、ねぇ
なるほど」

「ま、遅くなるし
先帰って」

「はーいお疲れー」


菜々ちゃんは
仕事熱心やなぁ
いっつも遅くまで書類の整理
私は外に出て
人の役に立った方が
楽しいからなぁ


ブーンブンブンッ!!!!

「キャッ!!
危ないっ!スピード違反っ!!」

通り過ぎたバイク
明らかに子供やんな
あれが菜々ちゃんの言ってた
非行少年たち?


(ヘヘヘッ)
(いぇーーーいっ!)

「こら!アンタたち何してんの!」

(なんやねん)
(なんか用)

「こんな時間まで
早く家に帰りなさい!
人の迷惑にもなるし」

(あ?なんなん)
(しらねー)

「だから早く...うわっ」

(お姉さん可愛いやん)
(口うるさいけどなぁ)

「ちょ、ちょっと
私は警察官やで!」

(えーおまわりさん?)
(可愛いー)
(制服来てやぁ)

「公務執行妨害...ンッー!!!」

(その口、話せなくしてあげよ?)
(賛成)

「んーんーんっ!!!」

手を出したいけど
私服やし
3人がかりやから
全然適わへん
何とか止めないと
このままやとこの子達ほんまの
落ちこぼれになる

「ここで犯罪犯したら
もう戻られへんで!?
未来があるんやから!」

(未来なんてねぇよ)
(アホらしいー)

「...あるに決まってるやろ!
犯罪起こすような
しょーもないやつにならんとって」

(るせぇな...)




(パパー?)
(美優紀ええか?
正義のヒーローってのは
簡単になれる…
あとは任せたで)
(パパぁ?)



お父さんごめんなさい
私、アカンかった


「おいっ!」

(んぁ?イデデデッ!!)

「ここは俺の場所や
失せろ...」

(ッ!?...い、行くで!)



突然現れた男の子は
1度言うただけで
周りの子達がひるみ逃げていった

「あ、ちょっと」

「なんか用?」

「あなた名前は!」

「教える気ねぇ」

「えぇ」

「警察は嫌いや
関係ないやろ」

「嫌いならなんで助けたん?」

「気分や」

「気分って...」

「...さぁな何か
アンタの言葉、気に入ったから」

「ちょっと、待ちっ
アンタ難波高校の子やろ?
こんな遅くにおるのアカン
送っていくから...」

「フッさっきまで
絡まれてたやつに
送られてもな
帰るから、じゃーな」

「あ、ちょっと!
...何なんよあの子」

名前も分からず
ほんまなら補導せなアカンけど
弱み握られてるし
名前も分からない
分かるのは学校と



冷たく深く暗い目だけや