「えーこの時に代名詞の...」

キーンコーンカーンコーン

(きりーつ!れい!)
((ありがとうございましたー!))

授業が終わり
先生を見ると一瞬目が合う
この瞬間が好き
今日も好きやなぁって

「彩ぁー用意したー?」

「あー合宿?
うんしたで」

「引率さ渡辺先生やねんて」

「え!?
でも先生ってバスケ部の」

「うんバスケ部も同じ場所
らしいで?」

「そーなんや」

「どーしたん?
まだ先生嫌いなん?」

「んーんちゃうよ」





(午前中は自主トレ!)

「はい!」

合宿は海の近くでおこなわれる
もうすぐで始まるインターハイ
そのための強化合宿
バスケ部も試合近いらしく
合宿が行われている

まさか先生といれるなんて
そう思ってたけど
合宿やから
近くに行くこともできないし
何より自分でいっぱいいっぱいや


「先生...会いたいな」

バスケ部は隣の宿舎
もちろん勝手に出入り禁止やし
そんなんできるわけない

「なぁなぁ彩」

「んー?」

「バスケ部のとこいこや」

「え?なんで?」

「せっかく一緒なんやし
遊ぼーって
ほら、それにイケメン多いし
損ないやん」

「興味無いからいい」

「ええからええから!」

無理やりに連れていかれて
バスケ部の部屋へ
なんか結構集まってて
盛り上がってる

(ベタベタにさ
王様ゲームしよーや!)

「いいねぇー」

やる気はないけど
また無理やり

(一番と五番がポッキーゲーム!)

...最悪


(え、山本と?)

「私パス」

「彩ノリ悪いって!ほーら!」

男子は何か言うてたけど
めんどくさいからくわえて
男子の方を見たら
なんか真っ赤になってた

どんどん進んでいって
そろそろおろっかなー
とか思ったら

(キース!キース!)
(やっちゃえー!!)

やるわけな...

「ングッ!!」

ポッキーは折れたのに
男子は私の顔をつかんで離さない
まずい、このままやと





「楽しそーやねぇー」

((先生!))

「ここはバスケ部の宿舎やで
出入り禁止のはず」

(先生見逃してー)
(おねがーい!)

「...はぁ顧問の先生には
内緒にしとく」

(やったぁぁー!)

「でも、部長の山本さんは
先生のとこ来てな?」

「え、はい」

(うわぁ彩)
(ごめん)

「ええよ、先生行きます」





「...先生」

「さて、何してるのかな?」

「...ごめんなさい」

「危うくチュー、してたね?」

「...はい」

「あの男子好きなん?」

「そんなんじゃないっ」

「彩ちゃんは誰が好きなん?」

「それは...」

「答えて?」

「...」

「答えれない?」

「...先生、です」

「それは田中先生?それとも山田先生かな」

「...優紀くんが、好き///」

「うん、知ってた」

ギュッ

「ごめんなまた妬いてもーた」

「ううん嬉しい
私こそごめんなさい」

「どーせ小笠原さんやろ?
ええよ分かってる」

「ありがとう」

「でも悔しいなぁ」

「ん?...えっ///」

先生の顔が近づいて
思わず目を閉じたけど
何もこない

「彩ちゃんのキス顔
可愛いから
誰にも見せたくなかったのに」

「...///」

「ま、いっか」

「んっ...」

「こんな顔に出来るのは
僕だけやもんね」

「うん...」

「そろそろ行かへんと
怪しまれるわ」

「そうやな...」

「そんな顔せんとって
僕だってもっといたい」

「うん...」

「合宿終わったら
泊まりに来て?」

「わかった///」

もう1度キスをした
学生同士ならもっと
堂々と出来たんやろうな
バレちゃいけないから
我慢しなくちゃ
そう思ってた
そう思ってたのに





カシャッ


幸せな時間は
そう長くは


続かないらしい