「一体...何やったんやろ」

足に力が入らない
身体が熱くて
息もしずらい
先生に触られた場所に
熱を持つ
怖かったけど不思議と
嫌な気持ちはなかった

でも先生は悲しそうで
自分を責めてる顔してた

ガラガラッ

「見つけた!!!」

「え...?」

突然現れた子は
私を指さしニコって笑った
誰やろ

「山本彩ちゃん
はじめまして
私、渡辺凪咲!
優紀の妹」

「へ?先生の?」

「うん!
お兄ちゃんの彼女さん」

「あ、うん」

「何か浮かない顔
お兄ちゃんに何か言われた?」

「ううんちゃうよ
分からないだけ...」

「...やっぱり必死なんや」

「必死?」

「うんお兄ちゃん
彩ちゃんのステージ辛そうに
見てたから」

「え、そんなにひどかった?」

「違う
彩ちゃんかっこよかったし
可愛かった
だからお兄ちゃんは
妬いたんやと思う」

「先生が?」

「うん!」

「先生が...妬くか」

「引いた?」

「ううん
嬉しい...
だってそれだけ思ってくれてるって
ことやもん」

「よかった
やっぱりいい人や
はい、あげる」

「なにこれ...鍵?」

「お兄ちゃんの家の合鍵」

「でもそんなの...」

「行ってあげて?」








ガチャッ
「ふぅ...最悪やんな僕」

あの後彩ちゃんに会わないように
職員室にこもり
この時間まで働いた
自分の嫉妬を彼女にぶつけた
相手は学生
楽しんでる最中や
ハイタッチとか軽く抱き合うとか
そんなの微笑ましいもんやん
周りの子が彼女に夢中になるのも
それだけ魅力があるから
喜ばしいことや
それやのに僕は...最悪や

「靴...?凪咲か」

ガチャッ

「凪咲ぁーそろそろ
帰らへんと...」

「...おかえりなさい先生」

「さ、彩ちゃんっ」