「これが俺がしたこと
その後俺はクラスから出ず
卒業まで過ごした
卒業して高校入って
その時に地味になるって決めたんや
上西とも距離おいたし」
「...凜々花ちゃんは?」
「いじめはなくなってたけど
クラスの輪からは完璧に
抜けさせられてたらしい」
「...そうなんや」
「はぁ...俺マジで最低や
凜々花のこと守ること
できんかった」
「...んーそれは違うんちゃう」
「え?」
「きっと凜々花ちゃん
彩をそこまでして
守りたいって
そう思うのは彩のことが好きで
傷つけられてもいいって
それ以上のものが
彩にあったってことやと思うよ?」
「そんなわけ...」
「私も同じ気持ちやもん
分かるで?」
「...美優紀」
「話してくれてありがと
でも私は彩が好き
だって昔の彩があって
今の彩やねんからさ
だから不安にならんとってな?」
「...」
「凜々花ちゃんのとこ行かへん?」
「え、行くって...」
「伝えたいことがあるねん」
「伝えたいこと...」
「ふぅ...冷たっ
恵先輩」
「よっ」
「...何の用ですか?
もう彩先輩には」
「ごめんな凜々花」
「え...?」
「俺、最低やんな
凜々花のこと傷つけたくせに
悪く見てた
彩のこと復讐するとか
でも凜々花はそんなんじゃなかった」
「何言ってるんですか?
ナイフ見たでしょ」
「あれ、取り上げたんやろ?」
「ッ!?」
「うちのクラスの子が見てた
みるきーが他のクラスの子に
彩のことで恨みを買って
他クラスの子がみるきーを
狙ってたって」
(あのビッチウザい)
(結局彩くんのことも体やろ?)
(最低、ちょっと脅そや)
「物騒ですね」
(なにあんた!)
「...フッ」
(いててててて!!)
(何すんの!)
「...これの怖さ
知った方がいいですよ
何ならこの傷と同じもの
作って差し上げましょうか?」
(...逃げるで!!!)
「一連の流れ
見てる子がおって
教えてくれた
東高の制服で
分厚い本持ってたって」
「...そうだとしても
私は彩先輩にナイフを」
「でも刺す気なんて
なかったんやろ?
俺やっとわかったから
凜々花の目は変わってなかった
優しい純粋な凜々花やったから」
「...」
「ごめんな凜々花
ホンマにごめん
俺、守るって言うたのに」
「恵先輩...
許しませんよ」
「...うん」
「りりすけ」
「え?」
「貴方は私をそう呼んでた
あだ名つけた方が愛着あるって」
「おぅ」
「呼んでください
そしたら許してあげます」
「凜々花...」
「それともう一つ...」
「ん?」
「今度は私を一人にしないでください」
「...分かった」
「凜々花ちゃん!」
「美優紀...さん?」
「ハァハァ言いたいことがあって
私は彩の昔のこと知らんかった
さっき知っただけで
ただの部外者やけどでも...
彩のこと好きなのは負けへんから!」
「...」
「...」
「...」
「あー!すっきりした」
「...プッ!!ハハハッ
おもしろいですね美優紀さん」
「え?」
「私、正直許せなかった
認めたくなかった
きっとあなたも彩先輩のこと
顔で選んだんやって
でも分かりました
あなたは違う」
「へへへっ」
「お願いします」
「...」
「彩先輩のこと
私にはできなかったから
だからっ...お願いします」
「...うん任せて」
「はいっ...」
「凜々花」
「先輩...」
「ホンマにごめん
謝ってすまへんけど
でも俺、美優紀が好きや
もう、迷わへん
凜々花支えてくれて
ありがとうございました!!!」
「...夢見てました
いつかまたこーやって
穏やかな気持ちで
二人に会えること
先輩、美優紀さんのこと
ちゃんと幸せにしてあげてください」
「あぁ...」