「あれ?凜々花は?」

「見てないけど?」

「おぉ...」

凜々花が来ないことが増えた
いつもなら屋上で
本を読んでるはず
そんな日が2週間
さすがにおかしいよな


初めて来た二年校舎
がちゃついてて
居心地は悪い

「なぁ」

(きゃぁっ、山本先輩)
(どうされたんですか?)

「凜々花、須藤凜々花は?」

(...)

「ん?」

(さぁ見てませんね)

「さぁって」

おかしい
その時後ろの方で声が聞こえた

(やっぱりホンマなんや)
(噂通り)

「噂...?
なぁ!噂って!?」

(あ、いや)
(それは...)

「...教えろ」

(は、はい)
(これです)

「...っ」

そこには河川敷で
俺が凜々花に抱きついてる写真
号外!などとふざけた名前で
ネット上に流れてるらしい

「これ撮ったヤツ誰や」

(...)

「誰や」

(3年の先輩で
山本先輩の元カノさん)

「...あいつか」

元カノなんかいない
でも勝手に付き合ってることに
されたことがあった
めんどくさくて
否定も肯定もしなかったが

「あいつどこにおる」

(さっき凜々花連れて)

「くそっ...」


「彩!りりすけが校舎裏に!」




(あんたさ勘違いやねん)

「勘違いもなにも
付き合ってないですから」

(当たり前やろ
彩があんたなんか相手にしない)

「はい分かってるなら
何の御用ですか?」

(邪魔やねん目障り
彩もそう言ってたから
だから消えて)

「それはできません
彩先輩から直接言われない限り
だから先輩が彩先輩に言ってください
目障りなら目障りと私に言えと」

(むかつく
ホンマにいい加減に...)





「離せ!!!」

(彩...)

「ハァハァ凜々花大丈夫か!?
おい...お前」

(な、なによ)

「凜々花に関わるなクソアマ
目障りや
行くで凜々花」

(なっ、彩が悪いんやろ...
私の気持ちを無視するから...彩が)

凜々花を守れた
その思いが俺を占めてて
気づかなかった

「先輩!危ない!」

「え...」

プシュッッー!

「ック!!」

「凜々花っ!」

(あ、あ...アンタが!
悪いんやからな!)

「凜々花、凜々花!!」

「ハァハァ大丈夫ですよ
顔には大事な臓器
ないですから」

凜々花はそう言って笑った
頬からは大量の血が流れる

「なんでやねん凜々花
こうなったのは
俺のせいやろ?
それなら刺された方が」

「言ったじゃないですか
私は守るって
だからよかった」

「違う、俺は守られて
いい人間じゃない
違うんや凜々花
俺は凜々花が思うようなやつじゃ」

「先輩、ありがと」

「凜々花?凜々花!」

バタンッ!
「彩なんか...どうした!?」

「救急...救急車呼んでくれ!!」