ピンポーンピンポーンピンポーン
毎日鳴り響くインターホン
最初は対処できたけど
だんだんできなくなった
家にいる母さん
どんどんやつれていきそして
「いやぁぁぁぁー!!」
ガシャーーーーーンッ
壊れた。
「ママっ落ち着いて!」
「彩はいません
彩はいません
彩はいません...」
「ママっ!」
「...母さん?」
ドンッ!!!
「来ないでっ!!!!」
「母...さん」
「ハァハァ
あんたのせいよ
あんたがいるから
何もしてないのに
毎日毎日毎日...」
ピンポーンピンポーンピンポーン
ピンポーンピンポーンピンポーン
「うるさいっ!!!」
「ママっ」
「母さん...ごめん
俺が」
「ハァハァあんたがいなかったら」
「ママ、やめて言わないで!」
「ハァハァあんたなんか!!
産まなきゃ良かった!」
「ッ!?!?」
膝から崩れ落ちた
視界がゆがんでいく
「彩、しっかり!
ママも本心なんかじゃ...」
「ハァハァ母さん...?
俺、生まれちゃ、ダメやった?
俺、間違ってた...?」
「...」
「母さん...?」
「...来ないで」
「...そっか」
「彩!!!どこ行くん!?」
「ハァハァ」
(彩はいい子やねー)
「ハァハァ」
(お友達できた?)
(すごいなぁ彩っ)
「ハァハァ...俺はっ」
(ごめんな彩)
「俺は...俺はっ!!」
(産まなきゃ良かった!)
「っ...」
ドサッ!!!
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁー!!!」
その後姉ちゃんからメール
ご近所さんが警察に通報したらしく
母さんは精神科へ入院することに
ごめんな...姉ちゃん
ほんまは姉ちゃんやって
出ていきたいんや
俺の近くになんかいたくないんや
でも一人に出来ひんから
優しいから
捨てれないんや
俺なんか捨てたらええのに
ポツポツ...ザァーーーーーーーー!!!
雨が降ってくる
ちょうどええやん
泣いてるってバレへんし
濡れた方がええねん
洗い落としてくれ
いっそのこと俺のこと
消してくれよ
俺、生きててええの?
みんなを苦しめるのに
生きてて、ええん?
「...消えたい」
目を閉じた時
突然雨がやんだ
するとそこには
「何してるんですか先輩」
「凜々花...」
「雨降ってますよ
気づいてます?」
「...」
「何かあったんですね
当てましょう
お母様が壊れた」
「...なんで」
「分かりますよ先輩のことなら」
すると凜々花は
母さんみたいに
優しく笑った
「なんでや...俺は
母さんのために
喜んで欲しくて
だから、俺は...」
「彩」
「え...」
フワッ
優しい香りに包まれ
暖かいものが心を占める
凜々花に抱きしめられてる
「凜々花...濡れる」
「関係ないですよ
そんなこと
先輩は1人じゃない
先輩は私にとって
最高の哲学サンプルです
生まれてきてくれて
ありがと」
「っ...うわぁぁぁー!」
凜々花の体を強く抱きしめる
どこにも行かないでくれ
俺が守るから
だから俺も守ってくれ
こんな情けない俺を
捨てないで
笑顔見せてくれ...
「凜々花...」
「はい」
「ありがとう...」
「いいえ」
俺は、アホや
馬鹿だ
気づかなかった
誰かが見てることも
凜々花の鞄の中身が
ぐちゃぐちゃにされてたことも
凜々花が苦しんでいたことも
気づかなかったんや