最初の委員会の集まりが終わって
各々担当が決まった
リストを見ていると

2年N組 山本・渡辺

名前が並んでるだけで
嬉しいなぁ...

「あれ?どこ...あ」

靴を履き替えて
彩を探してたら
もう校門まで歩いていた

「ちょっと、」

「...まだ学校
目立つから」

「ええやん同じ委員やから
一緒に帰ったって」

「他にもおるやろ?」

「どうせ体目当てやもん」

「ビッチ」

「あー!それ言わへん
約束やったやん!」

「事実やし
まぁ、昔のことやけど」

最後の一言が嬉しくて
思わず笑うと
彩は冷めた目で見つめた

「あれ?美優紀ちゃん」

「あ、菜々さんっ」

「菜々...愛菜くん」

「おー彩久しぶり
なんや彼女できたんや」

「そんなんちゃう」

「そーなんか?
可愛い子やん
はじめまして菜々の婚約者
福本愛菜っていいます」

「あ、渡辺美優紀です」

「あーやっぱりそうやんな
菜々が言うてたとおり可愛い子
彩よかったなぁ」

「何がやねん」

「冷たいやっちゃ
そーや今からご飯行くねん
一緒に行こうや」

「あ、じゃあ私はここで」

「え?ちゃうちゃう
美優紀ちゃんも誘ってるねん」

「でも...」

「一緒に食べよ?」

「...ありがとうございます」

「ほら、彩も行くで」

「わかった」

愛菜さんと菜々さんに連れられ
近くのレストラン
好きなもの食べさせてもらって
しかも彩の隣で
幸せやった



「おいしかったー」

「そやな」

「別に送らんでもええのに」

「いつも送れいうくせに」

「今日は愛菜さんおるし
ゆっくりと...な?」

「別に俺は」

「菜々さんと愛菜さんいつ結婚するん?
結婚すぐしてもええのになぁ」

「...」

「...俺がおるからや」

「え...?」

「菜々は俺を一人にできんのや
だから菜々が結婚できんのは
俺のせい」

「彩...」

「もう一人で大丈夫やのにな
ったく、子供扱いすんなよな」

彩は笑ってるけど
悔しそうな顔
なんやかんや言うてるけど
彩は菜々さんが大切やから
自分のせいなのが辛いんやろう

「私がおるよ」

「え?」

「彩のこと一人にしない」

「...簡単に言うなよ」

また冷たく返された
私の言葉をまるで信じてないように
彩には届かない


(あれー?美優紀やん)
(ほんまやあ)

「あ...」

前、関係を持ってた人
こんなとこで会うとか
また、彩に呆れられる

(これからどう?)
(やろうや)

「彩ごめん、あの...」

ギュッ

「悪いけどコイツ俺のやから」

え...?


(はぁ?何言うてんの?)
(こーんな地味なヤツ相手にせんやろ)

「とにかく俺のや」

「え、ちょっと彩
待って...」

手を引かれて
ずんずん歩いていく

「なぁもうおらへんで?」

「...」

「ごめんな?また迷惑かけて」

「...」

「もう大丈夫やから」

「...」

「そんなに怒らんとってや」

「...お前さアホなんちゃう」

「え...?」

「なんで声かけられて
すぐに俺に謝ろうとした」

「それは...」

「どうせ
俺に迷惑やとかいうて
アイツらについていく気やったやろ」

「...」

「そういうのが迷惑やねん!
嫌なら嫌言えや!」

「だって!

これ以上...彩に嫌われたくない」

「はぁ?」

「こんなん!嫌やろ
私は過去かもしれんけど
ビッチやねん
嫌やん、汚いやん」

「だから...汚くな」

「彩こそ!
簡単に言わんとって!!」

「お、おいっ!渡辺!」