「ん...」

目が覚めると
頭は柔らかいものに包まれていた
何かと思い目を開けると

「っ...」

渡辺の膝
膝枕されていた
マジかよ...

「あー起きた?」

「おぉ...」

「体勢辛そうやったから
寝転ばせてんけど
大丈夫?」

「おぅ、さんきゅ」

「顔赤いけど...熱でも」

「ない!ないから大丈夫
ホンマにさんっ...うぉっ」

手のつき場を間違えて
バランスを崩して
渡辺に思いっきりもたれかかる

ムギュッ

「っ!?///」

「わっ///」

「ま、マジでごめんっ!!」

「...うん」

最悪、ただの変態やん
渡辺やって...あれ?
なんか顔が赤い
嫌ちゃうんか?

「渡辺...」

「ん?」

「いや...何もない
ホンマにさんきゅ
悪かったなさっきとか
変なこと言うて
ちょっとな...あって」

「そっか、そういう時もあるやんな」

「...聞かへんのか?」

「彩のことやもん
どうせまだ言われへんやろ?
だから話したくなるまで
待っててあげる」

キュッ

胸が締まる音がした
苦しいんじゃなくて
少し心地よい痛み

「あぁ...頼む」






(えーだるいって)
(ええやんかぁー)
(どーする?)

学校のHRの役員決めで
なかなか決まらない
みんなやる気なさすぎるやろ

(美優紀どこするん?)
(美優紀やるとこはいろーっと)

「なんでなんよー」

適当にあしらっとく
どうせ体目当て
それよりも彩は...

いつものくせで
彩の方を見ると目が合った
初めてのこと
いっつも下向いてるから
それに目が合うなんて...
慌てて逸らしてみるけど
バレたやんな...いつも見てること
やばい...恥ずかしい

(これさぁだるいから
山本やりーや)
(そーやん優等生)

「あ、はい...」

彩は断りもせず受け入れた
私はそれを眺める
すると彩は下を向いて携帯を触ってる
何してるんやろ

ブーブーブー

      SAYAKA
なんか用?


あ、LINE...



       SAYAKA
なんか用?
          
          委員断らへんの?

だるい

          私、女子の方しよか?

ええよ
一人でできるし
好きなやつやれば?

          でも(´・_・`)

俺に構うな




彩の方を見つめ直したけど
窓の外を見てる
黒板に目を戻すと
彩の委員
文化祭実行委員の女子の枠だけ
空いていた

「先生!」

(なんや?)

「私...


文化祭実行委員したいです」


((えぇ!?))

(ちょ美優紀何でやねん)
(おい山本委員変われ)

「あ、わかりま...」

「アカン押し付けたくせに
何言うてんの?
私、仕事ちゃんとしてくれる人がええ
あんたら去年一緒やったけど
やってへんやん
よろしくなぁ山本くん」

ニコッって笑ったら
呆れた顔で
よろしくって言われた