「...」
目が覚めると
手が暖かかった
見てみると
山本が私の手を握ってくれていた
「だからうなされなかったんや...」
よく寝た気がする
体が昨日よりずっと軽い
山本の存在って大きい
山本...
「私、分かったで」
その日は家に戻って
着替えをとって
学校に行く準備をした
ピンポーン
「あ、来た
ありがとう朱里」
「おはよー
もう体大丈夫なん?
急に家来てって...」
「うん、ちょっと話があって」
「ん?」
朱里に起きたことすべて話した
「ごめんな?
なんも連絡...」
「なにそれ...」
「ごめ...うわっ」
ギューーーッ
「ごめんな?ごめん
気づいてあげられへんで」
「朱里...」
「ごめんっ...」
「...朱里は悪くない
それにもう大丈夫やねん」
「え?」
「朱里、私な
はっきり分かった」
「ん?」
「私、山本が好き」
「...え?」
「前まで外見とか評判とか
そんなんで選んでたけど
今は違う...山本が好き
側にいてくれる彼が好き...
今なら分かるんや」
「フフフッそっか
ええと思うよ」
「うん...」
「朱里、応援する」
「ありがとう」
「よぉお待たせ」
「おぉ...」
(え?お兄さんもカッコイイ)
(遊びに行きませんか?)
「え?何これ」
「さっきからウザイねんコイツら」
「あーそいうこと
お姉さんたちごめんなぁ?
彼女怖いねん
また機会あったらぜひ」
(カッコイイ)
(はーいっ)
「なんぱ...」
「いやいや硬派ですから
よっと、変装したらよかったのに」
「カツラも蒸れるし
メガネもしんどいんや」
「へぇーもう辞めたらええのに」
「...」
「ふぅ...でー?話って?」
「いや、渡辺のこと
さんきゅーな」
「あー文化祭?
結局守られへんかったけどな
悪かった」
「いや、あいつが悪いんや」
「...あぁ」
「...」
「優しいな彩」
「そんなんちゃう
ただ心配なんや」
「もしかして?芽生えた?」
「芽生え?」
「こ、い、ご、こ、ろっ」
「は?ありえへんわ」
「なんでやー
みるきー可愛いし
まぁ軽いとこもあるけど
最近は収まってたしさ
優しいし、ええやん」
「まぁ...なぁ」
「お?好きなんか?好きなんか?」
「うざい」
「恵ーっ!」
「おぅ朱里」
「お、おいっ
なんで彼女呼んでんねん」
「しゃーないやろデートも
あってんから」
「お待たせ...あれ?この人は?」
「ども...」
「はじめまして
ごめんな恵遅くなって」
「ええよええよ
それよりどしたん?」
「あー!みるきーから
恋の相談受けてた」
「ッ!?」
「へぇーそうなんや
どんな感じなん?」
「んー可能性ないって言うてたけど
頑張るってさ
相手がな同じクラスの」
「あ!朱里そろそろ行こか」
「え、あぁうん
じゃあお友達さんさよなら」
「あ、おぉ」
「彩...」
「あ?」
「...知らんよ?ほってたら」
「は?」
「誰やろな?みるきーの好きな人」
「なっ...」
「フフフッじゃーな」
「おいこら!上西...ったく
別に俺の知ったこっちゃない...やろ」