「ただいまー」
「ん、飯作ったから」
「ありがと
一緒に食べよ?」
「部屋で...」
「いいやん、な?」
「はいはい」
菜々は綺麗やと思う
我が姉ながら
そこら辺のやつより
絶対綺麗
そして性格もいい
抜けてるとこもあるけど
いい女や
だから愛菜くんに出会えたんや
運命の人...か
「菜々」
「ん?」
「インフルってすぐになる?」
「え?どうしたん?
体調悪い?」
「いやちゃうけど
ちょっとな」
「...あー分かった」
「何やねん」
「好きな子やろ」
「あるわけない」
「えーもぉ素直ちゃうんやから」
「なんでそうなるねん」
「そりゃ彩
最近よく考え事してるし
たまにニヤけてる」
「はぁ!?にやけてないわ!」
「フフッ可愛いやん
彩ぁー」
「触んなっ」
「もぉ乱暴や
ふぅ、彩?
自分の思ったこと
すぐにせーへんと
後悔するかもよ?」
「...」
「そのこと
彩が一番わかってるよな?」
「...おぉ
ちょっと行ってくるわ」
「あれ?これ使わんの?」
「コネ使うには
それ邪魔やから」
「ふーんフフッ
変装解いて外に出るなんて
よっぽどや...」
(スーツ姿のイケメン?)
(それならあっちの方行ってましたよ)
(女の子抱えてたし)
「なるほど...
ありがとうございます」
(いいですよ彩さんのためなら)
(また頼ってください)
「はいっ」
最初からおかしいと思ってた
都合よく現れた男
夢中になる渡辺
全てが上手くいっていた
文化祭も上西をつけたのに
見事にかわされていた
「ハァハァ...ったく」
ネットで界隈を調べてみる
女子高生、ヤれる
...これか?
ここから近い倉庫
さっきの証言とも方向は合ってる
「美優紀~
今日のお客さんやからなぁ」
(...)
「チッ...いいっすよ
好きにしてくれて」
(マジで?)
(じゃあ遠慮な...)
ドンッ!ドンッ!ドンッ!!
「どうもお兄さん」
「お前誰?」
「...渡辺?」
怪しい塊の奥
ベットにくくりつけられた
渡辺らしき姿
やっぱり捕まってたか
「悪いけどそいつ返して」
「何言ってんの?
コイツは俺の商品
まぁあと数週間したら
クーリングオフで...グハッ!!!」
「...ふぅ、返せっつってんだよ」
「ってぇ...
行儀悪いガキやな
コイツは助けてもらえるような
女とちゃうで?
男とヤリ続けて...」
「助けるか助けないかは
俺が決めることや」
「お前さ、もったいないことしてるな」
「あ?...ウッ!!!」
後ろから田中の仲間に殴られ
動きを封じられる
「こっちこいよ」
無理やり連れられて
渡辺の前に
渡辺は丸裸で
顔も体もアザだらけで
目もほとんど開いてんのか
生きてんのかも分からんくらい
「ほら、ヤッたら分かるから」
「...アホちゃうか?」
「あ?」
「こんなブスと誰がやるか」
「お前...」
バキッ!!バキッ!!
「ハァ...悪いな
俺、コイツが一番綺麗なんは
アホみたいに...」
(山本っ)
(じゃあ約束っ)
(王子様待ってるねん)
「笑ってる時が
一番可愛いんや...」
バキッ!!バキッ!!
「...ハァハァだから
コイツのこと
よいしょっ
もらって帰るからな」
伸びてる奴らを
踏みつけて
渡辺を抱き抱えて
家まで向かった