「ハァハァ...くそっ」

(彩ー?帰ってたんや)

「ん」


バタンッ

「女...そうやんな」

ショックを受ける方がおかしい
確かに私は女なんや
先生が言うてることは
当たり前や





(彩ー?)

「ごめんお母さん」

(ええよ
それより担任の先生来てはるで?)

「え?」

(お母さんパートやから
また話聞くな?
行ってくる)


ガチャッ

「山本さんっ」

「先生、ごめんなさい
あんな態度を...」

「ごめんっ!」

「え...?」

「ごめんな?
僕、君の気持ち
ちゃんと考えてなかった
言われたくなかったやんな
ごめん!」

「...プッ」

「え...」

「先生子供みたい
わざわざ謝りに来たんですか?」

「いや、だって
傷つけたままじゃ
アカンって思って」

「フフフッ」

「やっぱ迷惑やった?」

「ううん嬉しいですよ?」

「よかった...なぁ
あのさ、いや、ええや」

「なんですか?」

「...ええねんっ
新任早々クビになりたない」

「クビ?何するつもりですかっ」

「ちょ、身構えるのはなしや!
なんもない忘れて!」

「嫌ですよ
気になるし
悩み事ですか?
聞いてあげますよ」

「なんで上からやねん...」

「今の感じは上でしょ?」

「はぁ...じゃあさ
約束
他の人には言わんといて
んですぐに忘れて
あと避けんとって
それから...」

「多いですよ
なんですか?」

「いや、その
今日こう家に来たのは...
担任としての使命感とかじゃなくて
えっと...その」

「はっきりしてください!」

「はいっ!
一目惚れですっ!!

あ...」

「一目惚れ?
誰が?誰に?」

「いや、流れで
分かってや
僕が君にや」

「先生が私に
一目惚...

れぇぇぇぇ!?!?」

「わっ!わっ!わっ!
ご、ごめんっ!」

「え?いやなんで!?
え、どーして!ん!?」

「落ち着いて!
あの、別に何かしようと
してるわけじゃないし
なんなら今すぐ出ていくけど
そのなんか言いたくなって」

「いや、それアカンでしょ」

「やんなぁ...
うわぁ、クビやんなぁ
どーしよぉぉ...」

「...あの、私誰にも
言いませんから」

「え...?」

「先生のことみんな好きやし
急に担任変わっても困るし
それに別に怒ってもないですし」

「ホンマに...?
よかったぁ...」

「はい」

「あ、いやもう忘れてな?
そう!一目惚れは大袈裟や
んー好みの顔?
いやいやそれはアカン
んー、あ!好きな芸能人に
似てるねん!うん!そういうこと!」

「必死...」

「あ、オホンッ
とにかく忘れて!
気にしなくていいし
これから頼りない先生を
どうかよろしく
じゃ、家庭訪問終了!
お邪魔しました!」

「あ、ちょっと先生っ


なんやったんやろか...?」