「あ」

「やっと来た山本彩」

「あんた暇やねんな」

「うるさい!
話あるっていうたやろ!」

「あーはいはい
まぁまず目立ってるから
ついてきて」

「な、ちょちょっと!」

先に歩きだされて
ついていくと
カラオケに連れていかれた

「ええ場所ないし
んで話って」

「あ、あんたなぁ
よくも私の誘い断ったなぁ」

「いや俺
お前の誘いにのる
あほ連中と一緒に
されたくなかったし」

「あほ連中、まぁそうやけど」

「話ってそれ?」

「いや、じゃなくて
あんたはなんで…」

(自分のこと大切に…)

「あ?」

「いや、やっぱいい
忘れた」

「ふーんあっそ」

「てか、思ってんけど
なんでクラスの中では
きょっどってるくせに
私の前では悪魔なん?」

「悪魔って幼稚やな」

「はぁ!?」

「うるさい響く
そーやな
お前には気を遣う必要
ないと思ったから」

「はぁ?何それ」

「アホにはわからん」

「なんやとぉぉ…」

「フッ…落ち着けよ」

「その余裕さムカつく」

「お前がガキすぎるんや」

「あのなぁ…」

「あーあなんか
めんどなってきた」

「は?…うわぁ」

山本はそういうと
頭に手をやって
一気におろした
中からはおしゃれな髪と
眼鏡をはずすと
整た顔が現れた

「うわぁイケメン」

「知ってる」

「なんで隠してんの?」

「理由は
お前と一緒」

「え?」

「俺も女がいっぱい寄ってきて
心のこもってない言葉ばっかで
めんどくなって
だからこっちに逃げた」

「…」

「お前に本性見せたのは
これが理由
一緒やと思ったから」

「…もしかして
心配を…」

「簡単に体売る
お前のアホさを
見せつけてやろうと」

「…一瞬でもした
感動を返せ(怒)」

「みるきーこわ」

「お前がみるきー言うなっ!」

「まーええやろ?
俺やってそろそろ
素でいる場所ほしかったし
お前も俺の前では
素でおればええやん」

「素って
私はいつやって」

「ホンマ
ヤったりするの
嫌いなくせに」

「っ…そんなんちゃうわ
勝手なこと
言わんとって」

「そー?そりゃ失敬」

見透かした顔
腹立つ…

「うぉ…何乗ってんねん」

「そうや?
ホンマはヤるのとかきらい
王子様待ってるような子や
でもそれは
アンタも一緒やろ?」

「は?」

「誰か一人
好きになりたい…ちゃう?」

「…」

「なぁ協力せぇへん?」

「協力?」

「お互い好きな人が
できるように
できた時に備えて
練習するねん
そしてうまく行ったら
祝福する」

「なんやそれ
別に俺は…」

「変わりたいから
私に姿見せたんやろ?
なぁ?どうする?」

「…ええよ
暇つぶしにしたる」

「フフッ交渉成立」