(はーい友チョコ!)
(えー美味しいー!)

「あ、甘い...だるい」

学校までの道
何となく歩きの気持ちで
歩いていたら
何か街はいつもと違って
甘ったるい
てか、ヤンキーが
花柄のカバン持って
チョコだのケーキだの
アホか
気分悪...早く行こ

ガラガラッ
「姐さんおはようございます!」

「おぉおは...なっ」

「はい!これ
尊敬チョコです!」
「私も!」
「同じく!」

「...」

マジかやっと
逃れられたと思ったのに
ここに来て
いつもなら
いらんわ!なんて突き放せたけど
物を見る限り手作りやし
せっかく想って作ってくれたのを
突き放すのは可哀想や

「さん、きゅ
またその後で
返しするし...うん」

「姐さん食べてください!」

「へ?」

「私めっちゃ頑張ったんで
食べてるとこ見たいです!」

「え、えぇ...あぁ
ふぅ...(パクッ)
んっ!うまい!」

「ほんまですか!」

「おぉ...」

美味いけど甘い...
気持ち悪なってきた
ツリシもザコボスのも
食べたらへんと
無理やり胃に押し込めて
作り笑顔を向けて
屋上に逃げた

「やべ...気持ち悪い」


ガチャッ
「アントニオ生きてる?」

「あ?」

「舎弟の全部食べて偉いやん」

「見てたんか」

「隙間からな」

「はぁ、あのなぁ」

「はいバレンタイン」

「は?だからもう...あ」

「市販の塩っぱいもの系統
甘いの苦手やもんなぁ
言ったらええのに」

「せっかく作ってくれたんやし」

「優しいよなぁアントニオは」

「そんなんとちゃう」

「ふーん」

「これもう食べるで
...うまっ
はぁーやっと楽になった」

「まずかったん?」

「美味かったけど」

「へぇー甘すぎたん?」

「そーいうことや」

「よぉ食べたな」

「てか見てたなら止めや」

「なんか面白かったし」

「クソドSが...」

「まーええやんか
後輩に好かれるって
ええことやで?」

「何やねんな急に」

「思ってたこと言うただけ」

「...おぉ」


「アントニオって甘いの全般無理なん?」

「いや和菓子とか
なんて言うんかな
人工的!な甘さじゃなくて
自然な甘さは好きや」

「ふーんだから」

「え?」

「だってさ...

私との関係の方が甘くない?」

「っ//」

「うぶな反応かわええやん」

「うるさい...」

「あ、そーやこれ」

ドスッ!

「なに、この大量のチョコ」

「後輩から
アントニオへ
モテるなぁー」

「なんやそれ
甘いの苦手やし」

「でも、受け取るんやろ?
どーせ」

「何やねんその感じ」

「別にー」

「...妬いてんの?」

「そんな訳ないやろ」

「私は妬いてるのに?」

「へ?」

「アントニオがチョコもらう度
私は泣きそうやで...
なんでアントニオに
注目するんやって思ってた」

「こびー?」

「でもわたしだけが知ってるからな
甘いの苦手やし
ヤキモチやきやしなアントニオ」

「うっさいわ...」

「まぁでもこのチョコどーすんの?」

「たべるわ
せっかく作ってくれたし」

「ふーん...
あ、じゃあ自然な甘さなら
ええんやんな?」

「え?あぁまぁ」

「あ、じゃあ...んっ」

「ヘッ///」

「もぉっ!じれったい!
ンッ!!」

「ンッ...な、にっ」

「チョコも私と一緒に食べたら
美味しいんやんなぁ?アントニオ?」

「んっんん...」

「アントニオ...?」

「美味い...で///」

「もっといる?
それともやめる?」

「...」

「アントニオ」

「せっかく作ってくれたのに
全部使わなもったいないやろ?
だから



 
もっとくれ...」

「可愛いなぁアントニオ」