美優紀と暮らし始めて
数週間が過ぎた
「ん…朝」
横に目をやると
美優紀が私の腕に抱き着いていた
「熱いっちゅうねん…」
でも、なんか幼くて
頭をなでると幸せそうにした
「さや…か…」
「寝言…?
どんだけ私のこと好きやねん」
「んっ…」
「っ///はぁ、アカンってば」
(激しすぎる運動はな?)
「…分かってるわそんなもん」
「行きたい!」
「わかったわかった」
「やったぁ!」
美優紀は映画の
チラシをもって私のところに来た
明らかに恋愛もの
しかも超女の子なやつ
アクション進めたけど
すぐ却下されたから
まぁ仕方ない
適当に服を選んで
美優紀と二人で映画館に
美優紀は隣の席で
はしゃいでる
「彩ちゃん楽しみやな!」
「はーい静かにしましょう」
「もぉ!楽しみちゃうの?」
「苦手やから
おやすみ」
「え、もぉ…」
結局私は
そのまま寝てしまい
話の内容なんか分からなかった
「あーあー
せっかくいい話やったのになぁー」
「あーごめんごめん」
「あーあーあー」
「わかったわかった
ちょ、邪魔やから」
「うわ、邪魔とか言った
さいてー」
「作りにくいんやって」
夕飯を作っている中
美優紀に抱き着かれ
映画を見なかったことへの
愚痴が止まらない
「もぉわかったから
テレビみとき
すぐ作ったるわ」
「はぁい」
「さてと…」
パシャッ
「え?美優紀なんか」
「んー?どうしたん?」
「いいやなんもない」
「できたでー」
「やったぁーパスタや」
「熱いから気を付けや」
「いっただきまー…」
チャリーン
フォークを落とした美優紀
「あ、ありゃ手が滑った
はしゃぎすぎちゃったなぁ」
そう言って笑いながら拾おうとするけど
掴めていない
手が、麻痺してるんや
「美優紀」
「静電気がな?バチッってきて」
悲しそうに笑いながら
私に伝えてくる
「静電気痛いよなぁ…」
「やろ?」
「…ほら」
「え?」
「口開けろ
映画寝ちゃったから
それの謝罪
今日は食べさしたるわ」
「彩ちゃん…
やったぁー
あー…ん!おいしい」
「そりゃよかった、ほい」
「あー…あつっ!!
ひどい!ふぅふぅしてやぁ」
「ハハハッ」
ごめんな美優紀
弱い私で
どんどん自分じゃなくなる
美優紀の不安
拭ってあげられへんくて
気づかんふりしか出来なくて
ごめんな