「…またお前」

「ヘヘヘッ」

「何やねん気持ち悪い」

「はいっ!」

「何やねんこれ」

「お弁当です
これからは毎日作ってあげます!」

「いら…」

「いらんはなしで
せっかく作ったんですよ?」

「…はぁ明日はええから」

「食べてくださいね?」

「分かった…」

昼になって
ご飯の時間
いつもみたいに
購買に行こうとしたら
朝もらった袋

「そーや弁当」

しゃーない
屋上に上がって
箱を開ける

「すげ…」

開けてみるとそれはキャラ弁で
見てるだけで
疲れる弁当

「…はぁ

、うまい」

こんなん朝早く
起きひんと作られへんよな
きっと早く起きて
作ってくれたんや

「…」


(あの、誰に用事ですか?)
(何組ですか?)

「ほっといて…」

放課後
仕方なく1年校舎へ
弁当箱返さんとあかんし

ガラガラッ

「…寝てるし」

机に伏せて
アホみたいに口開けて
ヨダレ垂らして

「おい」

「ん、んぅ
先輩…?」

「これ、返しに来た」

「わざわざ?
ありがとうございますっ」

「もう作らんでええから」

「でも」

「迷惑やから
今みたいに寝るくらい
しんどいもんや」

「…迷惑」

「あぁ」

「…」

「…でも、うまかった」

「え?」

「さんきゅ…」

「先輩…」

「じゃ…」

ガシッ

「一緒に帰りましょ!」

「えぇ」



「最近先輩優しいですね」

「別に」

「待ってくれたじゃないですか」

「待たへんかったらうるさいやろ」

「バレたか」

「ったく…」

「だって先輩は…先輩?」


(あと15cmー!)
(もう一回お願いしますー!)

「…」

「飛びたい…ですか?」

「…昔の話
せぇへんのやろ」

「先輩っ…」

「帰るから」

「っ…」

その後無言で
私についてきた渡辺
何も聞いてこなかった
コイツに少し感謝した