「…」

「凜々くん、おまたせ」

「…行きましょう」

「え?うん…」

どうしよどうしよどうしょー!
さっきのダンス
カッコよくて綺麗で
ホントに女神様だったから
彼氏なら
よくできたねポンポンッ
くらいできたらいいのに!
衣装からただならぬエロスが出て
それどころではなかった
周りの人達も
僕の女神様をいかがわしい目で!
…許せない

「ねぇ…」

「…」

「凜々くん!」

「ッ!!あ、はいっ」

「何か怒ってる?
恵、悪いことした?」

「あ、いや別に
何もありません
すいませ…」

「じゃあ何でそんなに
不自然なんよ」

「い、いやそれは…」

「ん?」

「衣装、に問題がですね
そ、その露出度高すぎでは
ないかと…思われまして…」

「…プッ!!!
なにそれ」

「笑わなくたって…
僕には重大な問題ですから!」

「そうなん?」

「す、すいません
いや、もちろんダンス見てました
カッコよく輝いてました!」

「…ありがと///」

「へ…///」

「ヘヘッ…」

も、もしかしたら!
タイミングは今なのか!

「恵さん!」

「ん?…うわっ///」

「あ、あの
き、キスを…」

「…ダメ」

「え…」

「ここ学校やで??」

「あ…あぁ」

やってしまったぁぁぁぁー!
当たり前じゃないか!
大会の会場の出口で
どれだけ多くの人が通るか
そんなところでキスだなんて
バカだ!僕は!

「はぁぁぁ…」

「ちょっと、凜々くん」

「とりあえず…帰りましょう
送りますから」

一刻も早くここから出たくて
歩き出した
恵さんは気にしてくれて
色々話しかけてくれる
情けない…

「では、また連絡を」

「うん」

「お疲れでしょうから
お風呂ゆっくり入って
休んでください」

「うん」

「では、さような…」

「なぁ」

「はい」

「今日ママ遅いねん」

「そうなんですか?
危ないから気をつ…」

「…鈍感」

「へ?うぉっ!!」

突然腕を引かれて
家の中へ

「ど、どうしたんですか!!」

「…ここなら誰もおらへんよ?」

「え…」

「もぉ…言わんと分からん?」

「あ、あのえっと…」

「…ん!」

恵さんは目をつぶって
口を尖らせた
こ、これが
キスの待ち顔ってやつか!
おぉ…待ち受けにしたい
綺麗!可愛い!
ってそんなこと言ってる場合では…
よし…

顔をゆっくり近づける
そしてゆっくりと
唇に触れた
しばらく引っ付いて
そして離れる

「…///」

「恵さん」

「ん?…ンッ///
え、ちょっと…///」

「キスにハマりました…
親御さんがご帰宅なさるまで
付き合ってくださいっ!」

「え、えぇぇえっ!」