6年後

「「かんぱーい!!!!」」

「いやぁ就職おめでとう」

「あざーすでーす」

「ありがとう」

「みるるんはCAやし
凜々花は学校の先生か」

「頑張ったー」

「良かったよなぁ
上手くいって」

「愛菜くんも
出世おめでとう!」

「お、さんきゅっ
2人目できるし
頑張らなぁ」

「もうパパですねぇ…
菜々先輩は
柊ちゃんとですか?」

「おぅ
来たらええ言うたけど
一応な
二人に会いたがってたわ」

「また会いに行きます」

「おう!待ってるわ
あ、朱里と恵は?」

「お姉ちゃんも
凪咲ちゃんの世話で
恵先輩は出張らしいです」

「ふーん皆忙しいんやなぁ」

「まぁ皆大人になりましたからね」

「そうやな
アレから6年やからな…」

「そうですね…」

あの後おばさんは
また仕事に出ていって
おじさんも海外に戻って
美瑠ちゃん一人やったから
私の家で暮らしていた
お姉ちゃんお兄ちゃん大好きな
美瑠ちゃんは寂しそうやったけど
でも2人の幸せを祈り続けた

「どこで何してるんやろ」

「ホンマや
はよ金返せやなぁ」

「ハハハッ」

「せや!あそこ行こか!」



愛菜くんに連れられたのは
あの日別れた
廃墟やった

「うわぁ流石に
ボロなってきたなぁ」

「何か来月取り壊しらしい」

「マジか!うわうわ
ホンマに…」

「…お兄ちゃん、お姉ちゃん」

「あ…」

「あーあ
帰ってきたら怒鳴ったろ
ふざけるなぁー!って
美瑠のこと一人にして
絶対に許さへんねんから」

美瑠ちゃんは
背中を震わしながら言った
先輩…約束が違います
帰ってくるって
言ったじゃないですか…

「…嘘つき」









「嘘つきではないで!」

「え…」

声がした方を見てみたら
視界が歪んだ
ずっと待ち焦がれていた
彼らだったから


「彩…みるきー…」

「遅くなってごめん」

「あれから色々あった
でも言われた通り
2人で頑張ってきた
お金も貯めれたから
返しに来たっ」

「遅いねん…ボケ」

「ホントですよっ…」

「…」

「美瑠ごめん
一人にしちゃって
いっぱい傷つけてごめん
たくさんごめん
でもそれよりありがとう」

「美瑠がおったから
私達は一緒におれる
全部美瑠のおかげやで
だから…」

カンカンカンッ…ガバッ!!ギュー!!!

「おかえっり…!!
会いたかった…」

「美瑠…ごめんな
ありがとう…」

「ったく…
ホンマに手がかかる奴らやな
ほら、行くで
今まであったこと
全部聞いたるわ!」

「愛菜先輩のおごりで飲みましょ」

「うぇマジか
あーしゃない!
行くで!」

「いぇーい!」
「行こー!」



「なぁ美優紀」

「ん?」

「俺、ずっと
自分がおかしいと思ってた
気持ち悪いって思ってた
姉ちゃんにこんな気持ち持つなんてって
でも、皆に出会って変わった
この気持ちは正しかったんや
だって今

こんなに幸せなんやから」

「…そうやね
ほら行こ
みんな待ってる」

「おぅ」

6年前の自分
今の俺から
君へのメッセージ

お前はおかしくない。



END