「愛菜くん…」
「俺はお前を尊敬してる
大切やと思ってる
今まで我慢してるのも
知ってた
だからもう無理してほしくない
今ここでみるきーを手放したら
我慢したら
お前はもう笑えない
大丈夫
お前なら」
「…」
「っ…彩」
「美優紀…?」
「ごめん、ごめんなさいっ
お姉ちゃんでごめん
我慢させてっ
無理させて…ごめんなさい
でも、私はっ
彩といたいっ…」
「…俺
俺は、姉ちゃんの弟でよかった」
「え…」
「生まれた時から
姉ちゃんがいたから
ずっと一緒にいれたから
離れたとき決めたんや
帰ってきたら離さへんって
忘れてた
俺は姉ちゃんを美優紀だけを
幸せにする
周りから何言われても
思われてもいい
美優紀だけを笑顔にする
苦労もかけると思う
心配もかけると思う
でも俺に、ついてきて」
「っ…彩!!」
「おばさん達が
こっちに向かってきてます
早く行かないと!」
「あ、でも…」
「みるきー!彩くんー!」
「「菜々ちゃん(さん)」」
「ハァハァ…間に合った
はいこれ!」
「これ…えっ」
封筒の中には
お札がいっぱいあった
「実はな
愛菜と恵くんとアカリンと私で
お金貯めててん
いつかこんな日がくるかもって
バレてないと思ってたー?」
「でもこれは…」
「あげるわけちゃうよ
ちゃんと返して?
返しに来て
待ってるから」
「おぅ!待ってるで」
「っ…みんなぁ…」
「あ、ありがとうございますっ!」
「先輩!行ってください!」
「…分かった
美優紀行こう」
「うん」
「皆ホンマにありがとう
お金は必ず返しに来る
絶対にみんなに会いに来る
2人で!」
「うん!」
「頼むでぇー」
「待ってますね」
「じゃあ行ってきます!」
「「行ってらっしゃい!!」」
「…ふぅ」
「これで良かったんかなぁ」
「よかったんですよ
愛菜先輩、菜々先輩
彩先輩たち笑ってましたから」
「そうやんな…
おじさんおばさんには
悪いことしちゃったけど」
「でもみるるんのおかげで
なんとか収まって良かったわ」
「そうですね」
「ったくホンマに
手がかかる奴らやな」
「ホンマに」
「…あー早く帰ってこーい!」
「フフフッ」