
「あー…カッコイイ」
ホテルの一人部屋で
悶絶する
スマホに映ってるのは
愛しの彼女
この前のFNSで
ギターでコラボしてるのを
某動画サイトで見る
生で見たけど
席も後ろの方やったし
全然見えへんかったし
最前列やったHKTの子たちええなぁ
とか思っちゃう
「あ、Twitter」
彩ちゃんのTwitterの
通知が着て
見てるみると
可愛い彼女の姿
「あぁー!可愛い…」
早速画像フォルダに入れた
どんどん彩ちゃんで
埋まるなぁ
なんてルンルンしていた
そのとき
気づいてしまった
「あれ?これって
ファンの人と同じちゃう?」
そう、
ライブでカッコイイって見てたり
動画サイトでもう一度見直したり
Twitterの画像保存したり
会いたいなぁなんて思うのは
ファンの人と同じ
…おかしい
私は彼女のはず
それならTwitterなんかで載る写真
じゃなくて
自分で写真撮れるし
一緒に映ることもできる
ギターやって
目の前で弾いてもらうことやって
できるはず…
あれ?何でなんやろ
LINEの通知が着て
急いで見たら
期待を裏切られ
菜々ちゃんやった
(ごめんな菜々ちゃん)
愛菜とご飯なぅ
「何が なぅ や
…ふぅ」
そうやんな
こういうのが普通のはず
それやのに
私はファンみたいなことを
会いたいなぁ…
そうやん!連絡しよ!
山本彩
彩ちゃん!
〇〇ホテルの
719号来て!
そうやってLINEを
送ったら
すぐに既読が着いた
さすが愛しの彼女からの
LINEやからすぐ見るやんなぁ
なんて思ったら
期待を裏切られる
山本彩
彩ちゃん!
〇〇ホテルの
719号来て!
ごめん仕事
何それ…
仕事仕事って
何なんよ!
その後
何かあった?
何か送ってきて尚更ムカつく
何かないと呼んだあかんのか!
既読だけつけて
スマホを閉じた
彩ちゃんのアホ!
「ん、んぅ寝ちゃった」
スマホを見ると深夜2時
変な時間に寝ちゃった
まぁええや明日夕方からやし
LINEを開くけど返事はなかった
何やねんなホンマに
「アホ、彩」
「誰がアホや」
「え…」
振り返ると
そこには
すっぴんで
スウェット姿の彩ちゃん
「なんで…おるん」
「はぁ?自分が呼んだんやろ?
返事も返さんと
ピンポン押してもでーへんし
しゃーないからマネージャーに
頼んだんやからな
来てみたらアホ面で寝てるし」
「…あ、アホ面って!」
「びっくりするやろ
何かあったかと思ったやん」
「…彩ちゃん」
「まぁ何もなかったなら
…え、ちょ、何でなくねん」
「っ…彩ちゃぁぁん…」
「お、おいっ!!」
思いっきり飛びついたら
すごい勢いになったけど
彩ちゃんは
受け止めてくれた
「もぉ、ホンマに何やねんな…」
「会いたかってんやんかぁ
全然会われへんしっ
部屋で彩ちゃんの動画見て
写真みて
会いたいなぁとか思ってて
ファンみたいでぇ…
彩ちゃんっと付き合ってるの
わからんくっ…なったっ…んっ、やぁっ」
「泣きすぎやし
何言うてるか分からんわ」
「アホしゃくれ…」
「悪口やそれは」
「好きぃ…」
「…美優紀」
「っ…っ…」
「はぁ、最悪」
「え…」
「今日は
長く眠れる思ったのに
眠れんくなったやんけ」
「どういう…こ…ンッ///」
「あのさ、付き合ってる人に
そんな風に言われて
流せるほど大人ちゃうし」
「めんどくさくないん?」
「そりゃ、めんどいで
でもそれより
可愛いなぁって思うし」
「彩ちゃんっ…」
「ったく
ファンなわけないやろ?
ファンやったらこんな風に
会いに来たりせーへんし
てかまず睡眠とるわ」
「なんで来てくれるん?」
「え?だから
ファンじゃないから…」
「なんで、来てくれるん?」
「…はぁ
美優紀やからや
大事な彼女やからや
だから、ファンとか
そんな風に思わんで
堂々としとけ」
「ヘヘヘッ
じゃあTwitterの
プロフィールに書いてもいい?
彩ちゃんの彼女って」
「アホか!問題なるわ」
「言うてること
矛盾してるー」
「理解の仕方が矛盾してるねん」
「えぇー素直に受け取ってるで?」
「まぁ、とにかく
遠慮せんでええし
仕事によって
まぁ会われへんけど
会いたい時は言うてくれたら…」
「そんなん毎日やもん…」
「っ///」
「あ、照れた」
「照れてへんっ
風呂上りやから
熱いだけや」
「ふーん
顎真っ赤」
「顎は赤くならへん」
「あーここも真っ赤」
「だから顎は…ンッ///」
「唇真っ赤っ」
「…美優紀
お風呂は朝に入ってな」
「え?
うわっ///彩ちゃん
下ろして!」
「無理、理性壊された」
「えっちー」
ドスッ
「美優紀よりマシ」
「そんなことないけどなぁ」
「美優紀は変態やから」
「なんでー?」
「私の腹筋舐めてくる」
「カッコイイんやもん」
「ド変態が」
「嫌いなん?」
「いや、大好物」
「やろー?」
「美優紀」
「んー?」
「…」
「ん?」
「好きや」
「っ///」