「愛梨ーこのエロ本…
どうしてん」

「ん?いや何もない」

「元気なさすぎるやろ
いつもみたいに
アホなほど元気な愛梨はどこや」

「なぁ百花」

「んー?」

「何回女の子泣かした?」

「ブッ!!!はぁ!?」

「いや、俺のモットーは
女の子泣かさへんことやし
誰かに振られて泣いてる子おったら
慰めるし
笑顔にしたいなって思うねん
でもそれは理由が分かってるやん
彩に振られて悲しいんやなぁとか
凜々に振られたのショックやったんや
百花にヤり逃げされて…」

「俺だけ言い方ひどすぎるやろ
まぁ理由がわかりやすいな」

「初めて
理由が分からへんねん
なんで泣いたのか
幸せなはずやのに
なんであんなに苦しそうか
全然…分からへん」

「女ってそんなもんやろ
凜々みたいに哲学とか
よーわからんけどさ
訳もなく泣いたりとか
でもそんな姿見せるのは
それだけお前のこと好きなんちゃう?」

「俺のこと…」

「話だけでも聞けば?
訳ない言うても
ホンマはあったりして
ホンマに面倒やな」

「そうやな…」


(愛梨くーん)
(デートしよ!)

「あーごめん
今日は遊ばれへんねん」

(えぇ)
(ショックー)

「ごめんなぁー?」

チャリを漕いで
なんば女学院に
校門で待ってると色んな子に
声かけられる
いつもならお持ち帰りやけど
今日はそれどころちゃう

「あれ?愛梨くん?」

「え、あーえっと
みるきー!」

「うんそうやで
どうしたん?」

「いや、その…みるるんは?」

「え…あー
彼氏さんかな…」

「…何かあったん?」

「最近様子おかしいねん
何かアザとか出来てるし
前、怒られてるの見たから」

みるきーの言葉でわかった
そういう事や…
みるるんは




(来いっ!)

「やだ!部活行きたいっ!」

(時間出来てん!
行くで!)

「嫌や離して!」



「みるるんから離れろ!!!!」

ドスッ!!!

(グハッ!!)

「大丈夫!?」

「愛梨…?」

(てめぇ…)

「何してんねん!
泣いてるやろ!」

(関係ないやろ
これは教育や)

「教育?DVやろが!
いいから離れろ!」

(あ?俺はコイツの…)

「彼氏なんかちゃう
今日から俺がみるるんの
彼氏になる
ええから散れ!」

(そんなん聞けるわけ…)

「なら、やるか…?」

(…チッもうええわ
このバカ女くれなるわ!)




「大丈夫?」

「愛梨…なんで」

「前泣いてたの気になって
あぁ…アザできてる」

「…大丈夫ありがとう」

「なぁみるるん」

「ん?」

「俺さっき言ったとおり
みるるんの彼氏になってもいい?
もう、後悔したくないんや」

「…」

「…アカン、かった?」

「フフフッ」

「へ?」

「愛梨変わったな
昔はこんな風に
まっすぐ見てくれへんかった」

「そ、そう?」

「卒業してな
頑張ってん
化粧もダイエットもファッションも
それは全部愛梨に見てほしかったから」

「え?」

「よかった…
これで美瑠のこと
見てくれるな」

ギューッ

「…見るよ
当たり前やんか」

「愛梨」

「ん?」

「美瑠も…好き///」