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「ゆーりたんっ」

「…」

「今日も可愛い可愛い
ゆーりたんっ
こっちおいでー」

またか
そんな簡単な釣りには
引っかからへん
誰にでも言ってるくせに
釣り師と言われるほどの
釣りテクを持ってる
みるきーさんにかかれば
私なんて簡単なんやろう

「いやです」

「えー」

今いったら
ぜんぶみるきーさんの
思うつぼ
ハートのボールを転がされて
ごろにゃんって
猫みたいになると思ってる
絶対つられへん

「ホンマにゆーりたんは
可愛いなぁ
背もちっちゃいし
抱きしめたらちょうどいいなぁ」

「離してください」

ちょっと顔がいいからって
落とされるわけないやん

「みるきー」

「あ、彩ちゃん」

「何してんねん
あっちでレッスンしよ」

「あー後で行くー」


「行ってほしくないやろ」

そうやって
お得意の歯茎丸見えの笑い方
何でもお見通しみたいな
余裕のある笑い方

「別に行ってもいいです
凜々ちゃんと遊ぶし」

「ふーん」

またお見通しの笑い方
子供やからって
舐めんとって欲しい
それにみるきーさんが思うほど
子供ちゃうし

「みるきーさんは
どうせ戻ってくるでしょ」

腹が立つから
言い返す
まるで口から先に生まれてきた
みたいに
思ったことは何でもいう

「生意気やなぁ
一応先輩やのに」

「ごめんなさい」

「ええよ
そういうとこも可愛い」

「…」

「子供扱いしてるのに
怒ってるん?」

「…当たり前です
だって、私は…」

「…彼女やで
私の大切な」

「みるきーさん…」

「彩ちゃんが怒るわ
そろそろ行くな」

「…みるきーさん」

「ん?」

「今日、家に…行きます」

「…うんおいで」

みるきーさんは
また余裕のある顔した
覚えときや
家行ったら私が余裕なくしたる

なんて…そんなこと
言ってもどうせ逆やねん
でも仕方ないやん
みるきーさんへの


生意気リップスは止まらへんねんから