「おはよ」

「おはようございます」

「行こっか」

「はい」

朝、凜々花を迎えに来た
ちゃんと面と向かって見ると
やっぱり可愛いし
きっと本気になったら
彼氏なんかいくらでもできるんや

「何でそんなに
見るんですか?」

「いや、かわいいなぁって」

「っ…」

「え?照れてる?」

「そんなわけないですっ」

「いや今赤かったで?」

「興味ありません」

「おいおい」

凜々花といるのは
すごい安心して心地よくて
可愛いなって思うことも多いし
この子の泣き顔なんか見たくない
いつだって笑ってて欲しい
そう思えた
凜々花の言う通り
姉ちゃんへの気持ちは錯覚で
おかしくなんかなかったんや
だって俺は凜々花が好きなんやから

「彩よーっす
あれ?りりすけ?」

「凜々花何してんの?」

「あ、それは…」

「付き合ってるんです」

「「え!?」」

「ね、彩くん」

「あぁそうやで」

「おめでとー!凜々花!」

「りりすけ男に興味あったんや」

「フフフッ」

「上西と朱里は
何してんの?」

「あー今テニス部が
トレーニングしてるから
体育館使われへんくて
待ってるねん」

「テニス部…」

姉ちゃんの部活
姉ちゃんがテニスを始めたのは
昔に2人でやったときに
上手くて
俺が天才やとか選手にとか
いろいろ言うたから
だからテニスをやる姉ちゃんは
大好きやねん…

「もう終わるんちゃう?」

ガチャッ
「おーまだやってんのかー」

「愛菜くんおはよう」

「おはようです」

「おぉ…
何で凜々花とおるん?」

「それは…付き合ってるからですよ」

「ッ!?」

「えぇ」

「…そっか
彩、悪いけど
凜々花借りるで」

「え?凜々花を?」

「ちょっと
凜々花のクラスで
聞きたい奴がいてな」

「あ、はい」


バタンッ
「聞きたい奴ってだ…」

「何企んでる?」

「企む?」

「彩とみるきーのことや」

「あー…企むなんて
人聞きが悪い」

「昨日みるきーの電話聞いたんや
さっきの会話も」

「盗み聞きが好きなんですね」

「なっ…そんなんとちゃう」

「そうですか?
まーいいです
企むねぇ…
愛菜先輩は私のこと
ものすごく嫌いなんですね」

「嫌いとかちゃう
ただ二人の仲を
引っかき回して一体…」

「おもしろいから」

「は…?」

「ただそれだけです」

「それだけってお前っ!
人の気持ちを何やと!!」

「先輩こそ
私の気持ちは?
もし、私が本当に
彩くんのこと好きなら
先輩は私の気持ちを殺して
美優紀先輩と引っつけろって?」

「それは…」

「甘いんですよ…」

「…クッ」

「そんなんじゃ
結ばれるものも結ばれない」

「え?」

「フフフッすべては
計画どおり
甘ちゃんは
見学しててください」

「ちょ、ちょっと!おい!」

「…フフフッ


全て上手くいってる」