「1時間も早く…」
今日は上西さんと
待ち合わせ
お、落ち着かない
だって僕みたいなやつと
上西さんが待ち合わせだなんて…
「わっ!」
「うわぁっ!!!」
「ハハハッお待たせ」
「い、いえ
ていうか…服///」
「え?変かな?」
「いや制服やと
思ってたから」
「あぁ着替えたかったし
おしゃれしたかってん
せっかくのデートやし
でも待たせちゃったなぁ」
「い、いえっ!
で、デート…」
「そっ、デート
行こ?」
「はい…」
上西さんの私服は
一つ上には見えなくて
ずっと大人の人
それに比べて僕は
ジーパンにパーカー
釣り合わない
隣を歩けない
(あれ、めっちゃ可愛いやん)
(なぁなぁ遊ばへん?)
「遊ばへん、離して」
(ええやんか)
(なぁなぁ)
「いや!」
「や、やめてください」
(あ?なに?弟?)
(彼氏じゃないやんな)
(ありえへんやろ)
(女の子かと思ったわ)
「っ…ぼ、僕は!」
(あ?)
「おいっ!何してんねん!」
「彩…先輩、愛梨先輩」
(なに?)
「こいつに手出したら
2度と手動かんようにするで」
「そーそコイツ強いから
逃げた方がええで?」
(ちっ)
「大丈夫かぁ?凜々」
「はい…」
「気をつけやー?
あ、恵ちゃんやっけ?
凜々とデート?」
「そ…」
「そんなじゃないです」
「?そうなん?
まぁいいや
じゃあな?」
「…ありがとうございました」
「凜々くん、大丈夫?」
「…」
「ごめんな
私のせいで…」
「僕は残念なやつです
上西さんは女神様やから
釣り合わないの当然で
こんなやつ…」
「…フフフッ
じゃあ来て?」
「え?ちょっと!手が///」
「うん!似合ってる」
「これが僕」
上西さんに連れてきてもらったのは
洋服屋さん
カッコつけたような服じゃなくて
何かおしゃれやなって
僕にあった服だと思った
「髪の毛はこのままでいいや
こっちの方が可愛い」
「僕は男で可愛…」
「でも凜々くんは
カッコイイで」
「え///」
上西さんは
僕に帽子を被せてくれた
「可愛いとこも多いけどな?」
「上西さんは…綺麗です」
「え…?」
「僕といるのがもったいない
それくらい綺麗です
僕の女神様です」
「凜々くん」
そこから図書館へ
ひたすら僕のテンションが
高くて
上西さんはずっと笑ってくれてた
初めてやった
ここまで女の人といること
苦痛に思わなかったことも
「ホンマに哲学
大好きなんやね」
「はい哲学者になりたい」
「なれると思う
凜々くんなら」
「…上西さん」
「あのさ
上西さんってやめへん?
恵でええよ」
「い、いや僕には
あ、あだ名とかを」
「アカンっ
呼んで?」
「っ///
け、け、恵さん///」
「まぁいっか
嬉しい///」
「っ///」
初めての感情が生まれた
感情というより
体が勝手に動いて
気づいたら
恵さんに抱きついていた
「り、凜々くん?」
「…ッ!!!
ご、ご、ご、ごめんなさいっ!
さよならっ!!」
僕のバカ!
何してるんや
きっと引かれた
絶対引かれた
もう会ってくれない
僕は一体何をしてるんや!
「分かんないことだらけ…
教えてください
ニーチェ先輩…」